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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



『無駄よ、そんなことして。それよりさっさと配置に着きなさい!』


【・・・・私は智也のことをしっかり見れていなかったのか?】


何か、揉めてる?誰だ?






「んー?なんだよ、うるさいな。映画が終わってるな」


【起きたか?それより転移ポート設置を現在してくれているようだ】


そうか、はぁ。



『起きたようなら私もこっちで作業を開始するから待機して居て頂戴』





「設置?」


【転移ポートを現在、この空間に設置する作業を行っているが、星系になり損ねているとはいってもかなり広範囲に広がっているようでな、設置するには四方の角に一個ずつ、四点の中心部を頂点に上と下に一個ずつ設置するということだが、まだまだ時間が掛かりそうなんだ】


「わかった。なら今回船体が焼かれた原因を教えてくれ。予測は出来ているんだろ?俺にも教えてくれ相棒。一緒に確認しよう!」



【フフフフ、では私の調査結果を一緒に精査しようか。




船体が焼かれていたのはとある鉱石が溶けだした融解物質が船体に接触したことによる装甲基盤の破損と断定された】


「装甲基盤と言えば、装甲板のさらに下にあるメインフレームにくっついている最後の砦ともいえる装甲。それが融解したのか?」



融解していた鉱石とは何なのかというのもまずあるが、破損してしまった装甲は元々古かったとか言うことは無いのか?


いや、少し前のドックで装甲基盤だけでも最新鋭に切り替えてくれていた。それも今後乗るはずの艦の装甲板の試作品としてこの艦に換装させられていた。だから古いからという言い訳は通用しない。



【融解した物質は、ミスリルだった】


ミスリル!?



「そんな金属あるのか?いや、知識としてあるのは知っているが、ほんとに実在していたのか?」





まじか?幻想鉱石・・・・おとぎ話で出てくる未知の鉱石か。










「え?まじでおとぎ話の中の鉱石のこと言ってるの!」


【だから言ってるだろ。事実だと!何を聞いていたのだ、まったく。


いいか、よく聞いてほしい。この鉱石以外にも確認されている鉱石が有る。


・ミスリル

・オリハルコン

・ヒヒイロカネ

・アダマント】


「それって、伝説上の鉱石って奴なのでは?」


【言うな。だが、この鉱石を採取できれば、利権がかなり取得できるしどうだ?軍をやめて採掘屋に転向してみるか?】


「やめろ。これ以上の好待遇が有る軍に所属しているんだから当分は止めないさ。たぶん」



だが、出来立てほやほやになるであろう星系を搾取するのはマズい気がする。それに少し前に母から童話を貰った。あの童話にはこう書いてあったはずだ。






[無限に広がる大宇宙]


星々が飛び交い、季節が巡るように色々楽しめる。

ここは星系と星系の狭間にある、最も新しい存在となるであろう星系。

人どころか生命の誕生すらまだ先なのに、星々を渡る術を持つものたちが、利権を争い干渉を始める。

悲しいかな、それが弱肉強食の世界なら仕方なかろう。

だが、理性的で観察と思考を行い、優雅に全てを見守れる存在がいるのなら、我は彼に願いを与えたいと思うが、いつかこの願いは届くのだろうか?

我は大宇宙。無限に広がる大宇宙。時を逆らわずに見守る観測者なり。

この世の始まりから見守る観察者なり。





これを読むと星系を見守りし者に願いを与える。ってことか。


「その観測者にならきっと願いをかなえる条件には星系を見守り、独占欲や星々の採掘をするために星系を荒らすなということかな?」


【どういうことかな?急に】


「少し前に母さん、クリス艦長にもらった童話が有っただろ?」


【あぁ】


「あれには、観察者が存在しており星系を観察し見守ることによって願いをかなえる。叶えてくれる存在が居るかどうかを観察してみるのはどうだろうか?」



我ながら、無茶苦茶言っているのは自覚しているがとりあえずさっさとこの場所から逃げよう。


「さっさとこの宙域からおさらばするために、他の要因を考えよう。溶解した鉱石については後ほど考えるとして、この星系はかなり小さいものになるのか?」


【いや、有史以来星系の誕生は誰も記録が無いからこそ、はっきりとは分からないが星系はこの後大きくなることを考えると、この場所からの転移は妥当だろう。だが、今行っている転移ポートはまともに使えるのだろうか?それは実験しているのか?】




「いや、ぶっつけ本番では無いはずだ」



『ぶっつけ本番だぞ?』





「【は?】」


『がんばれ?時間が足りなかったおかげで、試していない。だからぶっつけ本番になるが、この場合人命優先の為の礎になってほしいのだよ。艦長』



艦長?このタイミングでぶっつけ本番言うな!それ以上に人命優先は俺たちより周りの人間かよ!!


ならばこそ、


「残り何分で飛べる!?」


『20分待ってほしい!』


時間はまもなく。人類初の転移ポートは俺たちがついでに人体実験も一緒にやるってか!?

焦りは最終段階へと突入!

ついでに自分の考える中にはあることがグルグルと駆け巡る。


転移ポートはうまく使用できるのか?

未知の鉱石はどんなことにしよう出来るのかとか。ミスリル、オリハルコン、ヒヒイロカネ、アダマント。この中ですら伝説の鉱石でもきっとこの世の中で発見されていないか発見されていてもそれが伝説の鉱石とは認識されていなかったりしてな。ハハハハ、しんどいな。残り何分なんだ?




『残り、

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