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書き溜めはしていますが、更新ペースは遅いと思われますが気ままに見ていってください。
ちょっと、時間をさかのぼってます。
ゼルセルタ航空宇宙軍 特殊特務大隊 専用コールセンター エルフリーデン星系 通信指令室
「ハイ。ゼルセルタ航空宇宙軍 特殊特務大隊 専用コールセンター エルフリーデン星系 通信指令室。調査・分析課 エミリア・ハウナスです。認識コードをお願いします。」
「B6C9A5EDFMAXVCFRT1Y8」
相変わらず、認識コードが長い。生体認証と声紋照合も同時に行っているとは聞いていたけど、認識コードだけは、長いし。もともと持っていたコードは特殊特務大隊に配属だからと破棄されて、もらった認識コードは本当に長い。
「確認しました。ゼルセルタ航空宇宙軍 特殊特務大隊所属 特殊特務大隊大隊長 智也・ルルーシュ・ラングストン 元帥閣下ですね」
「あぁそうだ。これより惑星探査に入りたい、調査範囲はどこがあるかな?」
出来れば前回のエリアがいいな。
「未開地エリア宙域 N234528方面が以前第四大隊の調査範囲の付近です。ですが、第六エリアは現在冒険者たちに探索してもらっているのでその近くの探索エリアでかまいませんか?」
「どこになる?あ~っと、ついでに小惑星型ドックも一緒に宙域に飛ばすので周辺への情報も流しておいてほしい」
あ~。やっぱり、もう探索が始まっていたか。第六の隣だから、第七かな?ついでに小惑星型ドックの件もお願いしておこう。
「小惑星型ドックの件了解しました。場所についてですが、第八エリアでお願いします。捜索範囲としましては、A0001#999の区画になります。ちなみにAからZが縦配列、#は固定の横配列です。」
「わかりました。調査に向かいます。」
あ~あ。第八か。それに、根気のいる分析範囲はなかなかに広いそうだし。SAMIDC班頑張ってくれよ。
「現時点から調査に向かわれますか?」
「あー。そうだな、今医療惑星にいるから、これから向かう。調査開始するときに連絡をしたほうがいいのかな?」
んー。何か忘れている気がするが、いずれ思い出すだろう。
「惑星探索の場合はそうですが、エリア調査は今からで大丈夫です。ただし、168時間、つまり7日に一回は調査報告として連絡をお願いします。通信が途絶えた場合、遭難としてエリア一帯の捜索が行われます。」
「了解しました。では今から行ってきます。」
「お気をつけて」
「ありがとう。」
「では、記録します。U.C.1812 9/12 PM19:00より調査を開始します。惑星に降下する場合、調査・分析課ではなく探索・探査課コールセンターまでお願いします。」
「了解しました。」
さぁって、クロと相談して、場所決めに行っておこう!
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私は、エミリア・ハウナス。総合通信指令室 調査・分析課 のコールセンターで勤務しています。
一日8時間、週に5日のフルタイムで勤務しているのですが、今日初めて特殊特務大隊の隊長から通信をいただきました。普通、その艦に乗っている通信士、もしくは副隊長が対応する案件をわざわざ隊長自身がしてきてくれたことに好印象を持ったので、彼の来歴を調べてみました。
U.C.1812 8/3 戦艦『蒼』を受領し出航する。この時、隊長とAIしか乗艦していなかったが、出航する。
U.C.1812 8/11 隊員2名を乗艦
U.C.1812 8/15 隊員6名を乗艦
U.C.1812 8/20 隊員150名を乗艦
U.C.1812 8/27 絶望視されていた第四大隊の生存を確認、全員を救助に成功。123名救助
U.C.1812 9/12 第四大隊のメンバーで艦を下りなかった70名が乗艦を希望、受託される
今現在の乗組員の数は、229名か。ん?いまだに人員を募集してる。もしかして、私もチャンスあるかも。応募要項には資格を取得していれば採用に有利な条件となります。か。ヨシ、まずは取得できる資格をチェックするところから始めますか!
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「ゼルセルタ航空宇宙軍 特殊特務大隊 専用コールセンター エルフリーデン星系 通信指令室。 探索・探査課コールセンター 篠崎アーシェです。認識コードをお願いします。」
「B6C9A5EDFMAXVCFRT1Y8 です。」
「確認しました。ゼルセルタ航空宇宙軍 特殊特務大隊所属 特殊特務大隊大隊長 智也・ルルーシュ・ラングストン 元帥閣下ですね。コールセンターの篠崎アーシェと申します。よろしくお願いします。」
「あぁ、よろしく頼むよ。」
「早速ですが、智也大隊長、捜索範囲のエリアを教えていただけますでしょうか?記録に残します。」
「エルフリーデン星系 未開地エリア宙域 N234528方面 第八エリア 捜索範囲 H8746#714 に居住可能惑星を発見したため、現在惑星軌道上で計測中です。現在分かっている点は、生存可能に必要な酸素が有り、有害物質は存在してはいますが、許容範囲のレベルのさらに下のほうに位置しています。」
「わかりました。降下して、星が居住に適しているかを確認するということでよろしいでしょうか?」
「そうなる。実を言うと大隊長になってから、こういう事は初めてなので段取りを教えてくれないかな?」
「わかりました。」
へぇ~以外、えらそーな感じがしてたから下手に出たのに威張らないとこがいい人そう。
ちなみに、私の苗字は篠崎、読んで字のごとく地球人である。艦長の記録はそこまで詳しくはないけど、お父さんが地球人だったんだっけな?星を出て宇宙に上がると、同郷の人に会うのがすごく楽しみになる。この広い宇宙では、そうそう、同じ星に生まれたって人に会うのは難しい。そりゃ、地球に近い星の勤務であれば出会えるけど、地球から、ここまでだいぶかかるから、帰省するのは容易ではない。私もいつもメッセージビデオでやり取りをするくらい遠い所で勤務をしている。
さてさて、段取りを教えてって、言われても、みんな、ここに連絡を入れたら、あとは勝手にしてるから、マニュアルがないんだよ。
「皆さん、こちらに一報後はお好きなようにされています。ただし、5日に一度、120時間に一度連絡をお願いします。この場合の連絡には通信士以下、役職の方の定時連絡であれば、継続。それ以外の方が定時連絡をする場合もしくは艦長以下役職の方の緊急通報があった場合、即座に救助活動のため現場に急行します。近場に誰か、待機させておきますか?その場合待機時間✕1,000,000エルを要求されますが、いかがされますか?」
「!?。いや、大丈夫です。」
はぁっ!!高いよ!なんだよ、そのぼったくり!
「皆さん、最後にぼったくりかよ、と言われますが、さすがに智也大隊長は言いませんでしたね。感心しました。」
感心した?違うぞ。ビックリしすぎて言葉が出なかったんだよ。
「では、惑星に降下しての調査に入られるんですね?」
「えぇ。」
疲れた
「えーと。では、U.C.1812 9/20 AM09:00より惑星に降り立ち、惑星内が居住可能惑星であるかの確認をお願いします。お気を付けて、行ってらっしゃい!!」
「行ってきます。対応ありがとうございました。」
「ハイ!」
あ~、いい人だな。やっぱり。
「さぁ、諸君。降下の許可が下りたのでこれより惑星軌道上からの降下シークエンスに入るぞ!」
「「了解!」」
「ニール!一応、降下して着陸してから調査時間をスタートさせてくれ。」
「了解しました。“艦長”!」
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。
コールセンターからでした。