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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


ウーん。これ以上ここで押し問答しても意味ないか?



『言ったらいいじゃない。私たちが援護してあげるわよ。それとも何?怖いの、智也』


「珍しいことを言って来るな」


はぁ、本当に無事だといいんだが。






〜15時間後〜


「本当に、無事なんだよな?」


【・・・・・】

『・・・・・』



「本当に無事、なんだよな?」



なぜ、同じことを二度言ったか。


現場に到着して、時間が経つごとに周囲の景色が揺らめき出した。出した、というか。景色が陽炎のように歪んでいる。そして最悪なことに脱出できないくらい周囲の温度が上昇し出して、圧力すら上がってきてる。


周囲の石ころが強大な重力により、くっついたり、粉々になりながら、周囲の石がだんだん大きくなってきてる。目の前で石が砕けて消えて、石がくっついて、大きくなり、圧力が加わりくっついた石が圧縮されてさらに小さくそして頑丈になってきている。



【脱出は難しいだろう】

『そうね、私たちがいるポイントはまだ脱出できるから先に逃げるけど、そこは』


「でしょうね、今動けば、点火剤となって一番危険な場所になるからだろ?」


誰が一番危険な場所で点火プラグの点火担当になるといった!だから行ったのに。


どう始末をつけるんだよ。逃げることもできず、ことの成り行きを見守ることしかできない。



だが、それ以上にやばいのは、すでに小惑星くらいの規模になりつつ圧縮がまだかかってる。俺たちはこれから


「どうなるんだろうな?」

【どうやら、この場所に我々がいると言うより、先ほどの場所で、高温の炎に一度焼かれたことを覚えているか?】


「数時間前の話だろ?10時間以上か?船体焼かれてアラートがなったな」


【その時に焼かれた炎に特殊な成分が紛れ込んでいてそれが船体の全体に残っているのはこちらも確認できてはいたが、どうやらこの物質はこの場所で必要とされていたそうだ】


「どう言うことだ?・・・・・・ま、まさか、すでに俺たちは」



【起爆剤の点火担当に任命されてる】




「まじかーーー?!」





て言うことは、これから起こることは、俺たちが新たな星系誕生の火付け役になるということか・・・・・いや、そんなことあって、たまるか!!


「逃げるぞ!」

【どこへ?】

「影響の少ないグランツフォーン星系なんかどうだ?」

【そもそもこの場から速攻で逃げることが出来ない時点でそれほど遠くに逃げれないことを考慮に入れてくれ。まず、ココはどこだ?】


は?そんなわかり切ったことをなんで聞くんだ?



「グランツフォーン星系とドヴェルゴ星系の炭鉱・鉱山採掘惑星群 ワラクジェルシェに比較的近いエリア」


【そうだ。確かに惑星型コロニーは逃がしたが、この場所はドヴェルゴ星系の中で最も重要と呼べるくらい資源自給率を50%以上採取できる場所だ。そんな場所を我々の勝手な行為で無に帰すことは出来ないはずだ】


『そうね。確かに今のままでは逃げた時点で、ドヴェルゴ星系全体ひいては惑星国家同盟に多大な迷惑が掛かるわ。確かに人命優先とは言ってもこの時点で逃げればどうなるか、智也なら分かるでしょ?』


そうだ。確かにそうだ。この場で逃げることは簡単・・・とは言えなくとも逃げることは可能。だが、ココで生活している人々、この場所で出た資源で生活している人たちからすれば、何とかしてほしいのも事実。だが、この場所は明らかに何かが起こることが確実になってしまってる。


「ほんとうに、考える時間が欲しい」




誰か、タスケテ








『そんなに、時間が足りないのかのぉ?』


「あぁ、足りない」


『ガハハ、それはいかんな。ならば、指示をくれ。俺たちが物理的に手伝ってやるさ!』


「どうやってさ」


『そうね、貴方ならこの場の誰も思いつかない方法で切り抜けることが、出来るわ。だからあきらめちゃダメヨ』


「そんなこと言っても、」


『・・・・・・大丈夫。大隊長は、この場を・・・・・・乗り越えれる。




・・・・・僕たちが・・・・・・・・・大隊長の手足と・・・なるよ』





「て、手足?誰だ?クリス艦長?クロ?」



【頭を上げて、顔を上げて前を見ろ。


智也。この場で君を輝かせるための人材がそろってきたぞ。



さぁ、考えろ。我々が助かるための最良の作戦(結果)を!】





ミンナ?



なんで、こんなにつらいんだ。俺はこの場所に来てやることはやった。だからもういいじゃないか。俺の艦はガタガタ。この作戦終了後には新造戦艦が待ってるんだ。それまでのつなぎでもう少し乗ってるだけなんだ。あまり無茶なことせず、消去法を選択して何が悪いんだ?クロもクロだ。顔を上げたってなにも考えつかないよ。むしろ今見える景色は、ドヴェルゴ星系で見た炎じゃなくなってる。すでに炎の色がオレンジになり始めてる。この結果だけでも最悪なのに、周囲の温度はどんどん上がっていてこの場から少しでも逃げるためには、エンジンを吹かさないといけないのにそれをした瞬間、爆発することが分かってるんだ。なのに、なのに、絶望の中でどうやって、新たな作戦を考えなくちゃならない?それなら、いっそこの場ですべてが終わるのを見て死のう。・・・・・・死ぬのが簡単か?まだ見ぬ世界を見るために俺はココに来たのに、簡単に諦めて良いのか?



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