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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【確かに正式に記載されている宙域の地図と比べると違う部分が出てきているが、年ごとの更新で資源惑星周辺の星が消えたり増えたりしているところをみるとこう言ったことは日常茶飯事なのだろう。

だが、それ以外の場所での変更点は今までの記録ではないものばかり。この結果だけを見れば、この相違点をまず調査するべきものだな。

地図上の更新においても一切変更されなかったエリアにもおかしな点が多数出ている。調査を頼めるか?】


『そんなにおかしいものなの?もしかしたらいつも一緒だからと調査されていないのではないのかしら?』


と、クリス艦長が通信越しに意見してきた。


「確かに、そこのところどうなんだ?」


【通常あってはならないが、あり得る話なんだ、が。この場所においてはそうではないのだ。この宙域、それも資源衛星が浮いている範囲外はゼルセタル航空宇宙軍の学生が宙域地図作成研修でこのあたりの宇宙海域地図の作成と地図を詳細に書き込み不備を無くし自分たちで目的地に着くための訓練項目にさせられているんだ。


少しでも地図と実際の記録に間違いがあれば減点項目に入り、最悪進級させてもらえなくなる。ならば本気で調べなければならない。それ以前に目的地にも着かなければ点数すらもらえない】


「そうなると真剣に調べるから相違点は起きにくいか。それより遭難訓練なんてしてたんだ。そこはビックリだな」


なればこそ不思議なことが起こってるんだろうな。一度本格的に調査してみよう。



【だが結局のところ元のデータごと詳細をこちらは持っているから先ほど集めてもらった簡易データでも見ていて気付いた場所に行ってもらって確認してもらおうか。実際に船体を焼いた高温の炎があるなら由々しき事態だ。


早急に対処しなければ、本当に資源惑星で作業している作業員や資源を目的としている商人。惑星に用事があるものたち全てに被害が出る。今でさえ宇宙に出れずに待っている現状なのだから、智也】


「わかってる。さっさと問題解決しておきたいってことだろ。わかってるさ」




確認。確認。確認。かくにん・・・・etc…




確認作業だけでもかなりの量があり、中心・右・左と確認作業をするはずが、俺たちが行った場所でさえ、8箇所。クリス艦長が向かったエリアでも19箇所。晴凪の中心エリアはもっと酷くて1218箇所。


今の所、まずは少ないところの調査よ!といってクリス艦長が晴凪を率いて一箇所ずつ確認してきてくれているが、あまりいい報告は聞かない。どちらかというと確認に行った先に鎮座していたのは、記録には無い小惑星が浮かんでいたり、小惑星だった欠片が漂っていたりと進展は無し。確かに毎年地図作成と遭難時の訓練にはちょうどいい。丸一年経っているというだけで、これほどの変更点が多数ありすぎる。


それ以外に中心エリアの1281箇所についての追加情報としては、惑星コロニーからの連絡で、岩石採集と資源採集の時に移動したり、破壊した時に誤って宙域外に飛ばしてしまったことが多く、報告は受けてはいるが、正確に飛ばされた場所までは把握できていないそうだ。



それがさらに今回の調査の行手を阻んでいるとは夢にも思うまい。



そして、調査を地道に進めなければいけないことがわかり、1日に10個見れたらいい方と言えるほどまで遠くに来た。



「やっと、ここまで来れたか。最初はどうなることかと思ったが」


『全くね。今の所際立って不審なことは起こってはいないし、報告のあった物質も確認されていない』


【ここまで来ると調査は大詰め。あと残すところ八個、気を抜かずに最後までやりきって欲しいが、一度休憩を入れないか?】



物質の調査をしていたクリス艦長。明らかに船体が焼かれたと思しき船の船体を写真で送られてきて確認していたが、こればっかりは何も分からず仕舞いだったそうだ。


クロに関しては、俺たちの精神的ストレスを考慮に入れてくれているのだろう。あと数箇所だが、一度切り上げて戻るとしよう。次に調査するときは、答えが待ってるといい・・・・・・な。





【警告!警告!



高温警報。船体下部にて高温警報!至急冷却バルブを解放し、船体下部を冷やしてください!



危険、危険。


大至急船体下部を冷やしてくださ!】


いきなり艦内で警報が鳴ったと思えば、船体の下部で高温警報。これは来たのかもしれないが、今はそんなことを考えている暇はなさそうだ。



「バルブ解放。ついでにカメラを外に向けて記録開始」


『どうしたの!?映像gあt』



まずいわ、完全に映像どころか通信が切れてしまった。最後に確認されていた時は何事もなさそうに喋っていた。



『すぐに蒼の船体に対してサーモグラフィを掛けて!何が起こってもすぐに対処できるようにするのよ!


あーちゃん。大丈夫。あの子はきっと大丈夫だから、自分の仕事をして』



あの子が好きな子にこんなことを言うのは気が引けてしまうが、今の現状は仕方がない。どう足掻いてもすでに後手の後手。あとは流れに身を任せれば完璧なんだろうけど。私は待つ女じゃないの。何事も前進、迂回してでも動き続けなければいけない!


だけど、あーちゃんには少し酷だったかもしれない。。。。だけど現状私たちしか頼れる者たちがいないとしてもなんとか頑張ってほしい。この船はあの時から候補生。私たちの業務を教え切らなくては!








そして、気づいた。


作者)今日は、『Happy Valentine』なんだね。智也は、もらえるのかな?


クロ)【さァ?彼女をガン無視して仕事してたら貰えないんじゃない?】


有紗)「そんなことを言う人たちにはあげませんよ?」



作者)「俺、作者」

クロ)【私、機械】


有紗)「残念ね。 あっ!智也さん」

智也)「どうしたの?有紗さん」


有紗)「こ、コレ。どうぞ!」

智也)「あ、ありがとう。チョコかな?嬉しいな。甘いものは考える時には必要だって前に話していたのを覚えてくれていたんだね。ありがとう」

有紗)「え?冗談ですよね?」

作者)記憶がないと言うこと、一応一般常識はあるけど、こと細やかな記念日は覚えていないと。ふむふむ。

クロ)【これは、説明しないと甘いお菓子をもらっただけになるな】

有紗)「え」

クリス)『はいはい。そのお話は、二人っきりでしてね。野次馬いっぱいの中でして良い話ではないからね。


ほら、散った、散った』




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