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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


そして、もう1つがかなり厄介なものになってしまった。


【諦めろ智也。この現状でお咎めがほぼないのだからそれでよしとしておこうじゃないか?】


「うらめしい」



明らかにキャパオーバーを起こした智也の発言に対してAIであるクロですら一瞬ドン引きさせるほどのナニかを智也から感じ取った。



【そうはいうが、独断で敵国の星系に侵入して報復行動するなんて行為をむしろサッと流してくれた上層部と参謀のお歴々がいてこそだと思うぞ】


「わかっているが、自分の中で整理できない何かがあっただけだ。許せ、クロ」



本当に整理があのタイミングではつかなかったのか?違うな、一人の人間に頼まれた。AIである敵に頼まれたのだ、俺はあの時、ゼルセタル航空宇宙軍の軍規違反を犯したのだ。それを不問にされたのだ。自分が悪いのにあたかも上層部にいる人たちは全ての出来事を俺に一任したのだからもちろん相手国に殴り込みに行くことさえ全てを認めていたと世間たいに公表できるようにしてくれていた。




もちろん現状を見ればもっと簡単に丸めこめることがわかったので現在はそちらにシフトして調整しているが、それでもなんやかんや言われないためにこちらで書類の偽造ではなく、顛末書という形での事後報告を書き上げろとお達しがあったのだ。




あの名も無き少女・・・・女性を本来なら本部に預けることさえしていればもしかしたら、状況はもっと変わっていたのかもしれない。


だが、もしあのタイミングで彼女を後方部隊に預けていれば、惑星内部の中心に取り残された組織犯罪科の連中は死んでいた。



なにを取り、なにを捨てるのかは、あの一瞬で全てを悟り、全ての最善手だと思う手を打っていかねば、誰かが犠牲を払っていただろう。


あとで聞いた話だが、クロが言うにはあの女性の寿命すら風前の灯だったそうだ。持って一日。それも、急に襲い来る睡魔に抗うことができずにそのまま死を迎える最後になるはずだったそうだ。



なんとも切ないが、戦争を終わらせてよかったと思うことにした。そうでなければ心が潰されそうだったからだ。



悪いことばかり考えていてはいけない。前を見ろ、と自分に言い聞かせる。





「助けた者たちの容態は?」


そうなのだ、あの後鉄球に似た場所に開けたハッチとさらに拡大された大穴から這い出てきた者たちは異常に多かった。そして彼らは一様にこう叫んでいた。「騙された!俺たちは、明日の未来のためにここに来たのに、死ぬところだった」と言われた。連れ去られた人達なのかとそう思っていたが、それにしてはキッチリとした服装だったり、綺麗な服装をしていたので、とても連れ去られて置いていかれたような人たちでは無さそうだったので、ちょっとだけ吹っ掛けようかと思ったが、やめておいた。何かあってからじゃ遅いから。


だから、ちょっと強めに聞いてみたら、犯罪者集団のオンパレードでビビった。


海賊・宙賊・奴隷商・裏商人などなどetc.(エトセトラ)



全員逮捕した。極刑かどうかはまだ不明だが、それでも違法奴隷だとか奴隷だとかはこの惑星同盟国家に対してはすべて犯罪行為に当たる。もちろんその場所にたまたまいただけでは、罰則金くらいは払わせられるだろうが、この場所にいた時点でアウト。絶対にやばいことをしようとしていたに決まっている。というか、尋問したら色々な悪事を吐露した。かなり厄介なものにまで手を回していたらしい。


だから捜査関係者に全てを丸投げした。組織犯罪対策課?っていう特殊部署に。





そうして、俺とクロは当初の予定通り、小惑星型ドックにやってきた。


「ようやく辿り着けた」

【全くだ。こんなに遠回りする予定は一切無かったのにな】


小惑星型ドック。過去にこの場所には一度だけ訪れたことがある。俺が、記憶を無くして最初にクロがシステムやそう部品を整えるのに使用した最初の停泊地。



「懐かしいな。あれから一度も俺たちはここに来なかったが、ずいぶん様変わりしたようだな」


【それはもう改変が凄まじいことになっていると聞いているぞ】


「なら早速入らせてもらおうかな」


【あぁそれでは、小惑星型ドック X-X99-SH2481504 に入ろうか。メインゲートハッチかいほ・・・・・ん?智也、ゼルセタル航空宇宙軍からの緊急招集を受けたぞ】


「え?」


なんで?これから俺の休暇が始まらないの?


『大隊長。こちらの蒼海にお乗りいただき大至急、招集場所までご案内させていただきます』


え?



本当に、え。だからな?一体なにがどうなっているかは知らないが、伝えたはずだ。現在酷使し続けているからしばらくこの戦艦は使用できないようだから休暇ついでにオーバーホールをして来いって本部から言われたのに、ひどくね!?




【諦めろ。何かあったから休暇直前の智也を呼び出したんだろうな】


「まじか、一体全体なんなんだよ。何か知ってるか?」


【それをまず、聞いてきなさい。こちらの修理は大至急しておく。すでにドックにデータは送ってあるから、作業はこの後すぐに入る。居ても邪魔だし、むしろ仕事に行ってきなさいな】


「君は僕のお母さんかな?」


【ある意味そうだと思わないかな?一日中一緒の場所に居て、ずっと一緒にいるんだ。諦めろ】


はぁこんな母親宣言いらない。俺には母はいるんだ、、、し。


今ナニを思った?俺に母はいる。クリスかあさ。。。ん?クリス艦長は俺の母だよ。




全く、疲れてるんだよ。



とりあえず、乗り換えたら寝よう。






作者Nobitaです。ついに300話に近づいてきましたが、ここにきてパソコンが調子悪くなってきており、タブレットでの投稿を余儀なくされています。

もしかしたら少し誤字脱字が増えてしまうかもしれませんが、こちらも見つけ次第修正をしていきます。


今後とも、よろしくお願いします。

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