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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「どこにあるの!?」



「元王族でないと解除できないって聞いていたけど、一般人でも遠回りの方法で解除できる方法が眠ってるはず」


「そんな!?すでに組織犯罪対策対応部隊の特殊コードで救難信号発進した後に王族の持つコードを聞き出して欲しいって頼むのか?時間ないのに。それにコードはどこで発信するの?宮殿?どっか軍の私設かなんか?」


「それがさ、」


「何!」




「たぶん王宮かな?いまは国家元首を名乗っているのかな?



元王様で現国家元首となった首相のおっさんと王妃、次期首相、宰相の叔父、長女と次女、次男の7人。だけどあの星の住民は死病にさらされて確か叔父以外は全滅したと聞いたんだが、どうなったんだろうな?」


知らねぇよ。そんな内部情報はさ。



「それで助かる見込みはあるのかって聞いてるんだよ!?」














『こちらはゼルセルタ航空宇宙軍 所属の部隊だ。聞こえるか?』



「「!?」」


来てくれた!!



『現状をあまり理解できていないが、救助する場所がよくわからない。もう一度確認させてほしいのだが、救援を頼んだものは船が無いため救難信号を送ったのか?』


「・・・・・・t・・



・・・つながっ・・・た




こちら・・・w」





『すまない、よく聞こえないのだが』


「も・・・k・・・あり






・・・・・・・・ん」






『ダメそうだな。申し訳ないが、これから惑星すべてに対して調査を開始する。20秒ほどで終わるので待っていてほしい』







おう、待ってる。


「20秒で調査できるってすごくね?」

「いやそれよりもこの場所に来れているってことは特殊艦な可能性があるな」

「なんで?」

「ココは惑星同盟国家宙域から大幅に逸脱している。本来のゼルセルタ航空宇宙軍は宙域内にのみ戦闘行為の許可と航行の許可が与えられているが、この場所は行動範囲可能域から大幅な距離にある。本来の目的はもしかしたらこの星かその近辺の星が対象だったのかもしれないな」


だとしたら、救助されても拘束される可能性も考慮しないといけないな。


「そういうことか。なら拘束されて情報を抜かれないようにしないとな」

「拷問されてでも吐かないようにな」


「ゼルセルタ航空宇宙軍 であれば拷問は無いだろうが、偽っていたらあり得るな」





『確認が終わった。この星は正規の惑星では無いな。作られた星に近いものがある。そして現在自爆装置の作動に基づき制御ユニットを探しているといったところか・・・・・・』



『これより惑星内部に進入して諸君らを救助に向かう。少し固まって待っていてほしい。以上だ』



「はぁ~。助かる」

「だがどうやって惑星内部に進入するのか言ってくれていないな」

「だが、助かるんだ。待っておこう」


「「「そうだな」」」




~~~SIDE 終~~~





【智也】


「ん?」


どうしたんだ、いきなり?


【彼女が最後に口にした言葉は意味不明の極みであったように思えるが】


あぁ最後に彼女が俺に対して、もしあの星にたどり着いたとき、異常が起こっていたらこの言葉を録音しておいてそれを王宮内で流してください。と言っていた。


「今となっては何のことやらと思っていたが、たぶんこれのことじゃないのかな?」


そう、先ほどから救難信号を受信して大至急向かった先が彼女の生まれた惑星。


彼女を埋葬したすぐ後に信号を受信したのだが、急行した先に人の居る気配はなく建物にも地上にも地下にも居ないようだった。可笑しいと思って組織犯罪対策対応部隊の特殊コードを用いて話かけると意外にも返答は有った。



だが、あまりにも不明瞭な通信が送られてきたのでこれは何かあるなと思い、惑星に対してレーダーその他の調べられるすべてを使っての調査を敢行。



その調査で得られた結果、この惑星は外側からは完全な自然豊かな惑星のように見えていただけで、実は完全機械式の内部が機械。惑星を完全に機械化してしまっていたために内部との連絡が難しくなっていたのかもしれない。




そして、王宮を目指して降り立つ直前にクロが、この惑星の自爆装置が作動しているということだったので、先に制御ユニットを探し出し、自爆を停止させることにした。



「彼女の最後の言葉が役に立つのかどうかはこれから分かるな」


【あの辺りが華やかしいから降り立つぞ】


「時間もないから、いろんな場所には降り立てないが、この場所くらいだな。王宮というイメージ通りの場所は」





そこにはこの惑星内に存在するどの建物よりも立派で荘厳な景色を出していた。威圧感もちょっとあったけど。



王宮に入るのは本来すぐに入ることは叶いそうにないはずなのに、サックリと入れた。



「この場所で音声を再生してくれ。状況を確認したい」


【わかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・】




正面の国旗が見える位置の天井が下りて来た。俺を踏みつぶそうとしているのではなく、制御ユニットが下りてきている。


「コレか」


ちゃんとした制御ユニットだった。それを使用して自爆装置の解除は速やかにできたが、惑星内部に進入する方法が全て破壊されているようだった。少しでも早めの救助を敢行するなら食い破るしかない。





そして、食い破る方法が決行された。


「悲しい未来だな」


【まさか、自爆装置を解除したタイミングでロックが外れるとは思いもしなかった】





そう、自爆装置の制御ユニットを操作し惑星全体の自爆を阻止したところまではよかったが、この惑星がマントルすら制御できる環境に有ったため、自爆装置解除後に惑星破砕爆弾が全てONになり72時間後にすべての基本的な柱が破壊される。そしてこの制御ユニットからの操作でなく直接爆弾の前に立ち解除しなければいけないということになった。そうなるともう我々では手出しができない。



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