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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


最後に彼女が見た景色は艦長室のベットから見る母星の姿だった。




彼女の葬儀は彼女の星の近くに有った太陽の近くで執り行った。彼女の棺は宇宙を彷徨うことなくすぐに燃え尽きるだろうから。綺麗な場所で送り出すことは出来なかったが、それでも最後は彼女の生まれ育った場所の近くで埋葬させることだけはできたと思うことにした。



その前に報告書を提示して送信した。


『準備完了、その後の監視は部隊を後退すること了承する』

と、本部に送信する。


『2週間の離脱を許可する』



この通知とともに部下とも合流を果たした。

そして本来の目的地を目指すことにした。


小惑星ドックに向かうことだ。


「二隻との合流を果たし小惑星ドックに向かう」




【二隻の合流を確認・・・・・惑星内部からの救難信号を受信。これはゼルセルタ航空宇宙軍の暗号通信コードだが、所属部署が分からない】


「智也艦長。クロ副艦長。この暗号通信は自分が以前研修先で登録されていた暗号コードです。このコードは救難信号とセットでこういっています。爆弾の解除に戸惑っているので早急な応援を。と」



「そういうことなら、すぐに向かうぞ。だがどうやって向かえばいいかこちらから通信は遅れるのか?」


「やってみます。少し時間をください」








~~~SIDE~~~

少しだけ時間をさかのぼった、惑星中心部。



「さてさて、ココもそろそろ引き上げないとマズいかな」


「そうだね。まぁココの停留地の一つだったからまぁいいんだけどさ。また探すのか」


「そうだな。だがまずは撤収だ。ゼルセルタ航空宇宙軍が近所で見張っているそうだ。早々に撤収するぞ、自爆装置を作動しておけ」



『残り三時間でセット完了した。さっさと撤収しろよ』




この場所は元々敵対国家バルシミオンと表向きには言われていた場所である。より正確に言えば裏組織大樹の杜という組織の交易都市であった。


この惑星には表裏一体の顔が存在していた。もちろん正規ルートは宇宙から入るしかないが星の中心に存在する交易都市の進入する仕方は次元空間からの侵入方法しかなかった。


その出口を閉じることは簡単だが、開くことは容易ではないため長らく戦争を生業にしていた国の第二の貿易拠点として活躍していた。


だが、大樹の杜が襲撃されて逮捕されていったため、元々大樹の杜が持っていた裏稼業がまた違う裏稼業をしていた者たちに取られて行く。もちろん大樹の杜で潜入していた者たちもこの場所から去ることを提案され、ある者は飲み仲間と新たな道へとともに旅立ち、またある者は目を付けていた組織に潜入するためさらに犯罪組織に入ることになった。





もちろん犠牲者や、要らないとされた者たちはこの場所に置いて行かれることになった。



それは組織に潜入するのを中止して元の部隊に戻るものも居れば、連絡要員もこの場で逃げることをやめた者たちとともに合流した。



合流した隊員たちと連絡要員はまず真っ先に行ったことが有った。



“自爆解除”である。これをしないと死ぬからである。


だから真っ先に解除・・・・・できるかな?




「無理だろっ!」


「弱音を吐くな!」




それでもこれは誰でも弱音を吐くレベルだろ!惑星の中心部に廃棄品を置き、相互通行できないようにしたうえで元々あった貿易港の港口は完全爆破で出入り口を封鎖。次元空間に進入するための出入り口は空間を閉じた衝撃で既にへしゃげていて出入りも逃げ出すことも不可能。


この場所のは惑星の破壊をすることが目的で作られた惑星破壊目的のエリアをわざわざ改造して新たな空間利用で犯罪者のための貿易港に変えていたとしてもやりすぎだ。こんな構造欠陥の港でよく今まで問題が起きなかったものだ。それ以上にマズい状況が、惑星内部に惑星破砕爆弾が数十個配置されている。




一つ10分で解除できても3時間ではすべてを解除できない。





「そ、そうだ。外に居るゼルセルタ航空宇宙軍に応援を呼ぼう!」


「どうやってだよ。そもそも宇宙からは直接この場所に来れるわけない。元々物資搬送用のエレベーターが有ったがココの連中上のバルシミオンが負けた瞬間にエレベーターを破壊して、この場所の放棄を決めた。そんな連中がどうして逃げ道を作っておくんだよ」


「それもそうか、でもとりあえず何でもいいから通信を送る。分からないなら仕方がないが、とりあえず送って置くさ。忘れられた部隊かもしれないが、この通信だけは送っておくさ。俺たち、組織犯罪対策対応部隊・OCCUの暗号通信と救難信号セットで」



「送るのは許可するからさっさと送ったら、爆弾解除しろよ。そのエリアに有るのはすぐに解除できないものばかりじゃないか」


「あ、」



「なんだよ」


「いやトラップ踏みかけた。解除完了・・・・・・・・・・後70個?」


無理だろ




どうやってこの現状から抜け出せるかを考えないとだよな。


しんどいけどさらに爆弾を見つけるよりはこのエリアに眠っている爆弾だけ解除すればいいだけだから、ガンバ


「あのさ、制御区画の自爆装置は解除したんだよね」



・・・!?


「知らなかったの?あそこ止めないとマズいんだけどココからじゃ解除できないよ?」


「どこにあるの!?」

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