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「あ、あの」


【おや?まだ寝てなくていいのかな】

「誰だ?」

【君が助け出した、要救助者】


「あぁ。大丈夫か?」


「ひーくんは?」


「ひーくん?」

【それは同乗者が居たと?私が聞いたのは一人だけですが】


ん?助けたのは女性。ひーくんと言っているのだから男性かな?


「ひーくんが急に私を眠らせたから分からないんです。気づいたらベットに寝かされていたので」



・・・・なんだろう。なんとなくなんだが、

「クロ」

【あぁ分かっている・・・・もしかしたらなのだが、君が乗っていた船体の名前を略したのがひーくん?】


「はい。わたしの国外脱出を助けてくれたんです。もう人間としては数が少なく私の話し相手ヒースベルガでしたから・・・ひーくんはもう居ないんですね。彼はすでに傷ついては居ましたが一緒に帰ることは出来ないんですね。残念です。彼とのお別れは出発する前にしていましたから。大丈夫です。



お別れは、すんでます」

グスン。と涙が出てる。



「そうか。それなら別の話をしよう」


「ですね。彼も言っていました。つらい思い出は幸せになったときに思い出せばいい。と言ってましたから。


初めまして、ニーチェです」

「よろしく。智也です」

【クロです】


シンプルなあいさつで本当にいいのだろうか?それに別れの挨拶は済んでるって言っても辛いだろうに。



「早速ですが、なぜ私がこんなところに来たかお教えします」


【お願いします】


ネックレスかお守りでもあるのか服の上から握りしめている。きっと辛いことをこれから言うのだろう。心配だ。



「私は、機械化兵の戦争介入行為反対者です。権力者たちは(ぎょく)王政国家 卜刺(ボクザ)と共闘して資源や人材を確保すると聞いています。ですが、反対した父は権力者だった叔父に殺され、母は叔父に連れ去られそうになった時に自殺しました。私は両親の死似顔を見た後近くに居た両親の友に引き取られ育てられました。友だと言っていた人物ですが、反乱軍のリーダーで父はサブリーダーだったそうです。だからこそ私には反乱軍に入ることは大反対。だったため反乱軍とは縁もゆかりもない学校に入れられていましたが、ルームメイトが反乱軍の末端組織に所属していて、結局反乱軍に入隊することになってしまいました。そして諦めた義父に与えられた仕事は、機械艦の学習能力がインプットされる前にこちらに寝返るようにプログラムするようにすることでした。



私に与えられた任務は2,000艦の内1,400艦の寝返りに成功しましたが、寝返り行為に気づいた叔父の判断により機械艦のリニューアルと最新プログラムを載せられたため今この窓から見えている艦はその新造戦艦です。ただ叔父がでしゃばったおかげで装甲が薄くなってちょっとでも攻撃すれば撃墜数が多いんですが、なにぶん量産体制が整いすぎて数が多いですが。今のところ製造工場は826ほどありましたが、800は潰してきました」


【そ、そうですか】

「(重い。内容が・・・しんどい。クロにすべてを任せたい)」



「それで最後の26カ所に対して最後の戦いを使用とした矢先に叔父にバレました」


「その結果逃げて来たのか」


「いいえ、私は囮として対応していたので、義父とその仲間たちが爆破を完了したと報告が有りました。その後逃げ回っていたんですが、転送フィールドを使って戦争に行こうとしていることがわかりました。それでこちらに飛び込んで警告しようとしたのですが、それを読まれていて違う惑星に飛ばされてしまいました」




・・・ん?飛ばされた?

「すいません。何言っているのか」


「その惑星は私たちバルシミオン人たちは浴びてはいけない有害線を浴びせられてしまいまいした。そのおかげで私の命は残り10日ほどですね」



「【えっ?】」


なに、命?え、どういうこと!?




「クロ!」

【大至急医療室に!】


「もう無理なんです。ひーくんは知らない情報なんです。私たちの皮膚にはある光線を浴びると浴びたところから壊死していくんです。それには特効薬は存在せずもう生き残れないんです。ですからこんな戦争さっさと終わらせてください。あの国にはもう生きていい価値のある人はいません。叔父と叔父を支持する権力者たちです。家族も住民もすでにもう生きていません。生き残っている反乱軍200名弱。権力者300名。それ以外は機械化した屑鉄のみです。ですからやっちゃってください。もうあの軍隊は無くなっていいんです。お願いしま」


そういいながら頭がふらつき地面に向かって体が倒れて行く。


「ニーチェさん!?」


彼女の体が地面にたたきつけられる前に抱き留めたが、


【!?

息してない!智也、大至急医療ポッドへ!】

!? お、おおおう。彼女を抱き上げて大至急医療ポッド迄走っていく。彼女の体から力がどんどん抜けて行くのが感じられて焦った。急いでポッドに収容後クロに彼女の検査を依頼。どんなことをしてでも助け出せと無茶ぶりさせた。





智也の依頼で検査を開始した。開始したが、【これは】と思っていた以上に間に合わない。


「何かわかったのか?こちらが上に報告するためのデータもほしいんだが」


【3日持つかどうかといったところだ】


「・・・え、彼女はそんなにヤバいのか?」

彼女の悲願をかなえてあげたいけど


【確かに体に壊死は確認できたが、それ以上に厄介なことが確認できた】

「そうか」

【彼女の体は最初から長くは持たないことが分かった。彼らの世代は遺伝子レベルで長く生きられない体になっていたようだ】


「遺伝子レベル?」


【そうだ。彼らの寿命は最初から短い。もしかしたら絶滅する直前だ】


「そもそも彼女がココに来た時から


誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




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