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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


今回は、2023年ラストの投稿なので、通常の倍で投稿させてもらっています!


「生きていてくれ」







もうこう祈るしか考えつかない。



そして敵の親玉であろうことが通信や電気の使用量からの総合的判断のもと機首を目標にセットした。彼らに血の通ったものたちが乗っていれば今後のことも含めて降伏するなど内部で言う場面があっただろうが、惜しかったな。俺たちは血の通った人間で、お前たちは血が通っていない。冷たい機械だもんな。






安らかに眠れ。存在を()()()()()宇宙を一生彷徨いながら。



なんてかっこよく思ってみたが、状況的に最悪。味方艦が消え敵は膨大な数いる。どうやってもこちらに勝ち目が見いだせない状況でこのまま勝ち戦にしなくてはならない。無事を祈るとともにこちらも窮地を脱しなければいけない。


どうやってこの窮地を生き残るのか。最初に考えていたプランでは敵の正面から突撃慣行を行い一本の道を作りそのあと反転180度で回頭後敵艦に向けての連続斉射で迎撃。その後主力艦隊のさらに中枢に食い込む形での通信網の中心である航空空母艦に突撃をして完全撃破を行い戦争に終止符を打つことを目標にしていたけど、今の現状では難しく感じる。だが、今このタイミングで突撃をやめればまた被害が拡大するしこちらも対応できなくなる。


ならば突き進むのみ。


「このまま突き進んで針路反転」


【了解、前方に敵影が居なくなるまでの空間を対装甲ブレードにて推し進める。右側に敵機多数出現。これを迎撃する】


「右側に敵機を視認。迎撃行動始め。左後方に敵艦追尾。エンジン部分を狙い迎撃開始」



普通は索敵班やレーダー係が発見し戦闘班が指示を出すタイプなんだが、現在この艦にいるのは俺とクロだけだから2人して報告のみを行い自分で作業開始する。


俺は視認範囲とレーダーを駆使して。

クロは当初の目標通りの迎撃をする。



2人で一つ、一つの目標に対して最大限のやれる事を行う。



それが俺たちがコンビであり阿吽の呼吸でやれるからだ。


【左舷側にミサイル命中。右舷の敵機バレルロールで回避するも、失敗に終わる】


「対装甲ブレードでの敵艦突入時に対して、主砲によるビーム攻撃で周辺の敵を黙らせる」




「【目標に対してコレを迎撃する!】」




とまぁ、息の合った行動をする。


生命体であると少しの判断の鈍りが市に直結するこの場面、俺が臆さなければ問題あるまいて。だが普通の感性をしてるなら異常行動にとらえかねないがな。


このまま進めや反転しての迎撃なんか普通はしない。こう言う時普通は一撃離脱で再度突入が望ましいいんだが、やはり数の問題で一撃離脱は大変難しい問題になってくる。



「もうすぐでレーダー上から敵艦隊の反応が消える!反転180度の回頭を行い抜けてきた穴の周囲に対して集中砲火の一斉射、準備」



【残り80秒後に艦隊からの離脱と艦の反転作業に入る】



「反転する前に後方に撒けるだけのミサイル発射。コレだけ多いんだ、無誘導でも大丈夫だ、撃ちまくる。セットしてくれ!」



【了解、後部甲板並びに後方発射管にてミサイル準備。ついでに全砲塔にビーム砲のチャージを開始・・・・ミサイル発射】


「反転180度回頭!」


ック!横Gがかなりある。重力制御装置があってもこの勢いで回れば振り回される。覚えておこう。


【回頭完了まで3.2.1】



チャージ完了。索敵していた範囲に目標ロック



照準合わせは、回頭完了出来次第に


【回頭完了】


「照準合わせ」



「てぇ!」

【撃て!】





「!?」

【!?】



外したわけでも、当たらなかったわけでもない。ただこの瞬間だけは2人ともこう思った。




「【当たってるんだよね?】」






そう、ビーム攻撃一斉射をした時より、突撃してた方が圧倒的に敵の数が減っていたのに、今はそんなに減ってるようには見えない。








【智也、今集計が終わった。当初の敵艦の艦影数が10,000,000(一千万)隻だったのに対して、今はその4倍に膨れている。今迎撃と突撃した数の大雑把な数は5,000,000(五百万)隻。あと数回行えば捌ける数だが、いきなり増えたとこを見るに】



「まだどこかに転送フィールドが存在するのだろうな」



それを破壊しなければ、戦闘は終了しないと。ハァ気が重いぞ全く。









-そして、少しだけ時間は戻り-

はぐれた2艦はといえば・・・



「え?え?え?どう言う事?」

混乱する有紗と


「まったくもって理解しがたい」

そうコメントするクリス艦長。


その返答を聞いて驚愕の表情を浮かべるナジェロ。彼は少し前から艦橋に出入りし始めている。以前研修名目で外に出ている時に艦橋で作業する研修をしていた。(艦長補佐の役目)そのおかげで部隊復帰してもクリス艦長の指示で智也たちの艦に帰還するまでさらに技術を磨けとのお達しが出たからだ。


ナジェロはどんどんパイロットから遠ざかっていく出世街道を登り始めてしまった。本人の意図するところでもなく、さらに気づいていない段階で。一体いつ彼にそのことをおしえるひがくるのやら。





【当該目標区域に新たな転送フィールドを4つ視認。これより迎撃行動に入ります。クリス艦長、許可を】


晴凪AIはそんなことをいきなりつぶやいた。


「ダメよ!まだ状況確認が終わっていないわ。それにこんなところで攻撃をはじめて私たちに逃げ場が有るかの確認が先よ。晴凪そのところはどうなの?」


【こちらの後方3万キロに応援部隊が展開中。通信を送ったところいつでもバックアップは可能とのこと】


「なら後退しつつ、一番遠い目標から順に攻撃をはじめて」


「どうしてそんなに手前からなんですか?逃げるなら同時迎撃でも可能なのでは?」

有紗の率直な質問に対して、晴凪が答える。


【この場合、攻撃を行ったタイミングで転送フィールドに敵がひしめき合った状態で登場されるとこちらに砲撃が向きますが、遠くから順番に行えば、一番奥に居た敵は、こちらを攻撃する前に手前の艦隊に攻撃が集中することで攻撃停止できる可能性が有ります。ただ、同士討ち可である場合には何の役にも立ちませんが】


晴凪の説明には一定数の理解が得られるが、もし本当に攻撃が中止されるのであれば、最初の智也の突撃で戦闘は中止されるべきであろ。だが、今現在少なからず戦闘は停止していないことから、同士討ちに近いものは起こっているのだろう。


そういう可能性を感じながら、クリス艦長は次々と矢継ぎ早に指示していく。


奥、手前、奥、中間、手前、といろいろな順番にミサイルや、ビーム砲で転送フィールドに攻撃を与え、次々に破壊していく。もちろん中には転送フィールドで飛ばされてきた大量の戦艦をみんなで顔を青褪めながら見たり、破壊したのに不発のように何も飛ばされてこないことも多々あった。



そんなこんなで、数十分の攻撃を行い出来る限りの迎撃をした一行は、次なる目標である智也との合流に向けて針路を向けた。



向けたが、かなりの艦隊と敵機に阻まれて当分合流は出来そうにない。



そして、それだけ大量の敵を召喚したのだから、自分たち以上に大変な思いをしていることを彼らは忘れていた。召喚された敵艦敵機含めた一部は、クリス艦長たちに向かった。


通信もつながらないとはいえ、すこし配慮すればいいのに。





~そして、時間は現在~




智也の居る戦闘区域には、当初の目標撃墜数を大幅に超えて、さらに超えて、黒い塊を撃ってはちぎり撃ってはちぎりの繰り返しをして、ようやく限界を迎えて安堵したタイミングで、レーダーに先ほどの倍以上の塊が確認できた。


「マジかよ」


【絶望の数だな。これが嫌がらせ】


「なんか違うと思うよ。だけど確かにこれは笑えてくるな。一体誰の指図でこんなことをしてくれるのか、やってくれた奴覚えてろよ!」



そんなことを言って、気を紛らわしていたがこれが身内の起こした現象だと知ったらどう思うのだろうな?



サッサと、終わらすぞと意気込んではいたが、やはり数が多い。


「クロ、先ほどもやった戦術でやるぞ。突撃敢行!」


【了解、主砲・副砲すべてを周辺に照準ん】


???


「照準んって、AIのお前が言い間違えるなよ!笑えて方向が狂いそうだぞ。アッハハッハハ」


【す、少し笑いを取ろうかと思ったまでだ。そう笑う物じゃないのではないかな、智也】


「ハハハハハあはははあはははは」


戦闘中とは思えないほどの和気あいあいとした雰囲気で殺伐とした空気を変えて行く。



これから始まる新たな戦いに二人は行く。



それからは手に汗と涙が滴るほどの舌戦。




・・・・・ン?なぜ、舌戦かて?簡単に言えば、クロの言葉が一瞬違ったあたりから智也たちの和気あいあいでスタートしたのだが、なぜか口げんかにまで発展していったのだ。そうなると普通は、殴り合いに発展するのだが、そこはAIと生身。殴り合い出来ないので、口げんかで対戦する羽目に。


何してるんだろうね?敵を迎撃するために、片やビーム兵器を駆使しての攻撃を行い、片方は対装甲ブレードを使用して敵艦に突撃をかましまくる姿を見た敵たちは、近寄ることも無くなり彼らに近づいてしまった味方を救助しようものなら自分が攻撃を食らってしまう空間ができ始めているのに、その中では口げんか敷いていたのだからやられていく物は無念だろう。まぁAI兵器だったんだけどね。



そんなことを言って相手に悪口を言いまくっていたら、いつの間にかお互い笑えてくる。


最後は二人して笑いながら、敵をつぶし合う。





最後の最後は二人して敵を撃墜する数を読み上げて行く。




10ほどに数を減らすと今度はカウントダウンがスタートする。




「10」


と智也が言いながら砲塔を回して、敵を撃墜。



【9】


と言いつつブレードを突き刺し爆散させるクロ。


「【8】」


一緒に言って、ブレードをビーム兵器を共に叩きこむ。


そのあとは順調に旗艦らしき艦影以外の敵艦・敵機を次々に迎撃していく。



「7」



【6】



「6」



【今言ったぞ、そして私は今撃墜したから4だな】


「ちょ!ずりぃぞ。えーと3!」


【2だ。ハハハそしてラスト!】



「負けねぇぞ!」

ラスト一個!見つけた!!!


「ラス1」

【1】




「【爆散!】」

轟音を立てる勢いで四方に飛び散る残骸。


「【ハハハハハハハハハハ】」

テンションが異常におかしくなっていることは明白。


「ミッション」【complete】


あぁ、勝った!



皆さんこんばんは!

大晦日前日今年最後の投稿になります。


新作を新たに書いてみました。まぁありふれた異世界転生物ですね。書いてみたかったのでさっと書き上げてはみましたが、更新は遅いと思うのでそちらは気ままに見て下さい。


・タイトルは、「王家の末っ子、気ままな生活に幸あれ!」ですね。

URLは

https://ncode.syosetu.com/n3749io/





ではでは、今年一年。最後までご覧くださりありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


それでは、良いお年を!

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