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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【遥か昔、ゼス惑星において存在したとされる転送フィールド。あまりにも極薄のフィールドを介して星系の先のそのまた先の星系から物や人を物資や人材をも持ってくる有史以来の最高傑作として発表されました。ですが、ゼス惑星の最後の戦いのあたりにはその技術は失われつつありました。なぜかというと、暗殺、奇襲にはこれほどと言っていいほど最高の隠密性が有りましたから。ただ、欠点としてあるのは見つかった瞬間にフィールドに一発の銃弾さえ当たれば壊れて移送すら途中で中断される者でした。ですが、最後の開発データを持っていた技術者のうちの一人が、ゼス惑星の反乱軍に参加していたものだったそうでして、情報のやり取りを私の艦のAI通信を使用して行われていたため記録データが残っているんです】


「壮大」


【そして、最後に開発段階に入った机上の空論として発明しようとしていたものは、フィールドが破壊された瞬間移動中、移動しようとしていたフィールドに存在しているすべての物質を指定範囲のエリアに押し込めて移送するという詰め込み放題をやってみようというところで、その開発者は別の反乱軍がいる惑星に移動していきました。それから数か月後にゼス惑星は閉ざされました】



壮大。そして話の展開から分かる通り、あの見えているフィールドを破壊した瞬間大量に敵艦隊が現れるか、現れないかが分かると。


【その後、この世界で再起動した私が検索と情報のすり合わせをしていたところ、転送フィールドなる単語もワードも見つからず、遠い昔のお話・絵本シリーズ88で出てくる暗い宇宙に現れる光の中から出でるたくさんのお船。というワードこれのみでしたが、間違いなくこの転送フィールドでしょう。そして科学者も開発者も製造者も使用者も全てが闇に葬られたようです】




怖いな。だがそれが事実なら彼らはその技術を今も所持していると言うことだ。改良型か旧式型か最新式かの判断はつくのか。謎に包まれた技術だな。解析は・・・・できないだろうな。



「この段階で破壊は可能か?」



【私としましては、確実な破壊は不可能だと思われます。現状のエリアそして広範囲に広がっている艦船の数から推測しますに現段階でも脅威ですしさらに追加で来るとも考えられます。そして今すでに攻撃を開始してしまったことで敵は気づいています。逃げることも引いてやり直しは不可能。


あと20分でフィールドに接触します。その前に一点突破でフィールドの破壊を敢行することをお勧めします。そしてその最初の一手目がビーム攻撃での集中砲火。その後クロ殿の艦である蒼の対装甲ブレードでフィールドの一番薄くなっている場所に突入。それからは初期のプランで大丈夫でしょうが、警戒は最初にしていた構想段階の警戒レベルは破棄してください。



尋常ではないほどの量の艦隊が出現すると思ってください。



我々反乱軍が戦ったとされる記録にはかなりの数の転送フィールドを使用した敵と交戦したと記録が残っていますが、勝率や帰還率については記載がありませんでした】


「その答えの意味するところはこれから覆すのか、一緒になるか、見ものだな。なら全艦、突入する。


最初のフィールドもその後に出てくる敵も全てぶちかます!」



20分。15分。5分。



刻一刻と変わる景色。




宇宙ではこのくらいの時間なら問題なかったはずの景色がこの今いる場所だけは違って見える。



「一歩ずつフィールドに近づいているからなのかな?フィールドが球体で構成されていることがわかるな。正面の敵が膨らんだり縮んだり縮小を繰り返したりと面白くなってきた。クロ!正面に対して集中砲火と一点突破準備」



この後の結末は大惨事だろうが、気にしない。この宇宙・・・・・いいすぎだな。この惑星同盟国家は平和を維持するために努力を惜しまない。ならば、俺たちは止まらない。



「いっっけーー」







ガッ、っと戦艦全体に衝撃を受けて二度三度と船体が揺れる衝撃と不思議と大きな艦なのにふわっとした膜を潜り抜けた感覚が体・・・・・・皮膚に感じた。


「抜け切れたのか?」


!?


突然館内に鳴り響くアラームと警告ランプ。緊急性のため第一種戦闘配備発令をしていて艦橋は赤いライトに照らされていたのにそれでもランプがさらにその上をいくほどの赤と点滅で教えてくれる。


理由を探ろうと計器類を確認していたときクロからもたらされた情報に耳を疑った。





【フィールド突入と同時に後続艦二隻のLOSTを確認。このまま調査をすることは現段階では不可能。大至急敵の主力まで辿り着きプランを全て実行することを最優先事項に】




驚くべきことだった。確かに一緒に並んで突入した。後ろで爆散その他の影響は一切感知されていない。ならば、どこに行ったのか?だが確かに今議論するために止まるわけにもいかない。今このとき敵に対してブレードを掲げ敵の船体もろとも突き破らんと加速しながら大型艦を見つけ次第突撃かましている最中だ。逃げれない。だから、










「生きていてくれ」




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