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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



その後、智也は熟考のためこちらの話を一切合切聞いていないほどの集中力で今後のことを考え始めた。そして、私クロはというと巨大な戦艦もとい敵側の旗艦に対し対装甲ブレードを貫通させる勢いで突入させていたブレードを最初は引き抜くことも考えたのだが、話し合いの末に引き抜くよりもこのまま差し込み艦内に残る兵士たちの生き残りを助けることにした。


なぜそんなややこしい展開になっているかというと、少し前に上層部から敵側に潜入させて敵を混乱させると通信で連絡を受けていたのだ。だが、今更になって混乱させるための陽動作戦を実施したところ、まさか陽動すら動揺しすぎて対応の杜撰さに民間人への死傷者が多数出るほどの首都防衛軍の力不足が浮き彫りに。


そのおかげで反乱軍があちこちに組織され、知らない間に統合反乱軍のリーダー的存在として、陽動部隊は祭り上げられ“おバカすぎる”頭脳の方たちとの戦闘でまさかの敵側王侯貴族たちの投降と降伏により()()()()したのだが、陽動部隊は誰もそんな惑星の統治をしたくないし、反乱軍は、反乱軍で陽動部隊に対してすべての人生を差し出すから統治してほしいと言われてしまう始末。


困り果てた陽動部隊は本国に連絡。傀儡政権をもって裏から国の主導権と発言権を用いて国のすべての物ごとを平和へ路線変更させることにした。



そして、ドタバタ劇を繰り広げていた矢先に派遣していた宇宙軍と搾取部隊が壊滅的な被害をこうむり、降伏と交渉役が必要になっていることを告げた。



すでに傀儡政権になっていた政府はすぐに惑星同盟国家と裏の存在方に連絡して対応をお願いしたところ、降伏を即刻受諾し向こうの指示に従うように連絡するよう伝えた。


だが、智也たちと同じ空間で戦っていた敵の艦長はこれを受諾して戦闘終結と武装解除を行うことを部下に命じる直前に副艦長以下副艦長に賛同した者たちにより、艦長の任を解かれて即座に銃殺処分された。その瞬間を見ていた部下や艦橋に居た者たちが副艦長を取り押さえようとしたところ反撃に合い、智也たちが言っていた“内乱でも起こっているのかな”というセリフがつぶやかれるほど行動が激化の一途を辿っていった。


そして艦長を撃ち殺した副艦長は素知らぬフリで通信をはじめ、降伏と同時に指示を受けて従えという命令を拡大解釈したのちに、勝手に戦場を離れようとして再度警告を受けた。


そうこうしているうちに反抗していた側も通信に気づき割込み内容がおかしいことをこちらに伝えて反乱はまだ終結して居たないことをこちらに伝えてきた。



その後は、知っての通り武装解除と脱出ポッドに搭乗し降伏せよと通達をしたところだ。


そして、時は戻り、現在。




『私は貴族だ!伯爵に対してこれ以上ないほどの侮辱的行動だ!覚えておけよ。いつか必ず貴様ら全員を殺してやるからな!』


そう意気込んでいるのは、先に話していた副艦長である。彼は、金髪の地毛をもち、長身とイケメンフェイスで女性を誘惑していたのだろうが、今回拘束したときに対応したのは、うちの男衆が対応してくれた。男衆と言っても、皇地球側の兵士たちに手伝ってもらった。



『いいか、貴様ら全員私が生き地獄を必ず見せてやるから、覚えておくからな!』


そう言いながら、軍警察に捕まり容疑を確定させるのだろう。まったくの身に覚えのない行為をされたのだ。こちらは正規の手段を用いて捌かせてもらいましょうか。




「敵・・・・・・AI・・・・・・こちらの不利」



まだ何か呟いているが、考えがまとまらなさそうだな。こちらとしても、敵が居たら攻撃する。これが鉄則だと私のメモリーに保管されている。



そうして、なんやかんやで敵衛生兵を救出し、その後指示された場所に待機していた同胞たちを解放した。

【死者158人。重傷者994人。軽症者8000人。本当に恐ろしい数になってしまったのだから戦争とは本当に要らないな。AIである私にはまったくもって意味不明な点が多すぎる。本当に記憶が取り戻されたとkは、私の補助は要らないのかな?】




「眠い」




突然智也が眠いと言い、艦長室でしばらく寝ることを宣言して艦橋を離れた。



相当眠かったのか、それとも考えがまとまらないのか。私がすることに今は変わりないような気がするのだが、先の通信と同じで、聞かれると厄介だから通信でしゃべるのはやめておこう。













敵対国家バルシミオン。一体どうやって攻略すればいいのかな?









『・・・・・・・・・・・艦長!』

『と・・・・艦長!』

『智也かんちょう!』

「ん?この通信は一体?」


【後方から戦艦一、護衛艦一がやってきているな。確認が取れた。戦艦蒼海。護衛艦晴凪。これより戦艦蒼に合流するとのこと】


「おぉ。蒼海が来たのか。護衛春凪?聞いたことないな」


【智也、春凪ではない。晴凪だ。護衛艦晴凪は小惑星型ドックの護衛艦として建造されたそうだが、数が増えてきていて、さらにAIで動くため必要人数が最小でも動かせるようになっているそうだ】


「そうなんだな。分かった、合流を許可する」


これで、やっと敵対国家バルシミオンとやり合う戦力が整ってきたってことだな。



 

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