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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
【そんなこと簡単だ。あとは任せた】
あぁ俺が艦長であり大隊長と隊長だから全部の厄介ごとを振ってきてるのか。
「そういえば、お前最近言葉使い変わってきてない?」
【色んな人と話す機会もあり聞く機会もあったからな】
それでも最初の頃と比べれば断然今の方が流暢になってきているぞ。
「もう戻るなよ。今現在の全てもバックアップ取れ。そしたら忘れることはないだろ」
【わかった。今から突撃をかますから、その前にバックアップをもう一度行っておこう。それにしても短いようでたくさん色んなところを旅したものだ】
「あぁコレからも色んな場所を旅して行こうな。だからこそ目の前の厄介ごとに対処しなきゃな」
【あの巨大な戦艦に体当たり】
「出来るできないではなく、やるんだという意気込みと」
【実行できるだけの物を持っていればできるからな】
「それでは気をわずに行きましょうかね」
その後突撃を敢行する為に速度を上げ、戦艦蒼に気付き我々の目的に気付いたものから船体を盾に使い始めたが、こちらも止まる気は一切なかった。一隻、また一隻と数が増えていく船の防御壁形成を見つつ、守りが薄い所を縫うように潜り込み、潜り込めないようなら無理やり押し通る。
そんなやりとりをいったいどれくらい続けたのだろうか?
目の前には目標の戦艦以外一隻の船も出てこなくなった。
そう、彼らの思惑を避けようと動かした敵旗艦の艦長以下部下たちがやらかした所為である。コレがAI搭載の戦艦群で無ければ智也たちが負けていた
「さぁ後は突撃かまして、さっさと帰るぞ!」
【(言ってないことがあるのだが、言うタイミングを逃してしまった)】
「突撃!」
「ん?」
「突撃、おい!クロ。突撃!突撃して早くこの馬鹿みたいな戦争終わらせようぜ!こっちは死者0向こうは分からんが相当数の死者が出ているんだ。こんな馬鹿らしい戦争は終結させて二度と戦争なんか起こさせないように・・・・どしたのさ?」
【降伏するとさ。無条件で】
「は?」
【コチラの自滅的突撃攻撃を見たのであろう。最後の2隻ほどになった時、大慌てで無条件降伏を打診してきたが止まれずに最後の2隻は轟沈。旗艦は中破判定と取れるほどの損傷具合だな。コレでは確かに戦闘をしようものなら爆沈してしまいそうだな。アッハッハハハ。。。戦闘はコレで終了してしまいそうだが、戦争の終結宣言がされていないからこのまま継続してもいいがどうする?】
「降伏条件に戦争の終結宣言と敗北宣言を1時間以内に寄越さない場合撃沈させると通告。今回の2国家間の同時宣戦布告をして来たのだから、コチラも双方に同時敗者宣言をでもして頂こうかな」
まぁ無茶言っていることもわかっているし、この場の最高責任者としてこの場での戦闘終了と敗北宣言はできるだろうけどそこまで強くは言えないだろうな。そうなるとコチラは無駄な戦力を倒して、資力を尽くしたのに何も無いしな
資力までは言い過ぎか。軍からもらってる補給品が主な内容だし。
さてどうするかな。
『.............‘’』
「ん?今なんか聞こえたか?」
空耳か。
さてさてどうするべきか。
どうすることもできないぞ。ここで降伏を宣告している者たちを一方的に殺すと世間一般からの猛バッシングを受けるだろうし
【智也、かすかな通信を受信した】
「傍受しろ。こちらは今この後の展開について予想・・・考えている」
【わかった・・・・・(この通信は、こちらに入れてきているように感じるのだが、気のせいか?先ほどの通信以上に出力が小さい。これは、どうやら中で反乱でも起こっているのか?熱源がかなり移動しているのだが。こういう場合、進言してから調べたほうがよさ・・・・考えているな。もう少し待つか。どうやら向こうの通信もあの一件のみで、送られてこないようだし。次の通信時に合わせて伝えるか)】
その場合。いや、そうしたら、こちらに被害が・・・だが、向こうの勢力が未だに健在の恐れが・・・・
「うーん。どうしようかな。このままこの艦をココで置き去りにはマズいだろうし、かといって、捕虜にするには、人数が多いし・・・どうするか、せめてうちの部隊の誰かがこちらに駆けつけて…いや、今のところうちの部隊に置いてある戦力は、新造戦艦だった蒼海と小惑星ドックの護衛艦隊数隻ほど。こちらに回す余裕は今のところない。なら、こちらである程度の裁量権があるうちに・・・・・うーん」
もういいだろう。十分悩んでいるし。
【報告!未確認の通信は微弱な電波を伴った敵艦から出ている模様!】
んー。んん?なんて言った?微弱な電波通信を受信してるってことか?
「それ内容拾えたのか?」
【内容は微弱すぎて拾えなかったが、敵艦に対して我が対装甲ブレードが突き刺さっている付近を中心としたら、左下の方から出ているな】
「左下。ものすごく見ずらい、そちらを見れる位置取りのカメラとかないの?」
戦艦の船首方向は通常は尖がっているが、この船は長方形の四角形をしているようなものだ。正直先端部なんか尖がってなんかいないせいでカメラなんかで見ないと本当の目の前なんか見えないからな。
【無い。正直に言うと、この対装甲ブレードが出た状態で、前方を確認することは本来の用途的に一切あり得ないことだと思っていたし、有ったとしても高価なカメラだぞ。収納するに決まっているではないか】
まぁ確かにそうか。ならば、どうする。
「この目で直接見なくてはいけなくなったと?」