表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
281/451

281

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

ココまでノンストップで来た。少し休憩してからまた次の戦いに行かないとな。絶対あの部隊主力艦隊だけど何か隠された秘密が眠っていそう。気になるから、無人偵察機を数機飛び立たせておこう。



そうして無人偵察機を飛ばしてから20分ぐらいたった頃だった。


「なんて言った?」



【無人偵察機からの信号をキャッチして解析したところ現在我々が戦っている戦艦たちの後方に見た事もない巨大な戦艦と夥しい数の艦船が立ち並んでいるようだ。そして夥しい数の方はどうやら生命体は乗っていないらしい】



クロからの報告を聞いて思ったことが一つある。


「敵は今回の戦争を真面目にする気がないように見える」



【正確には不要なものを処分してからのスタートだと思っているのではないだろうか】



あぁそうか、今まで戦ってきた傭兵もどきの戦闘に今現在戦っている脆い戦艦達。一歩引いて俯瞰して見てみると色々思うことがでてくるな。


だが、いやしかしこれでは


「部下を、いやそもそも人の殺処分を我々が代行しているのか」



【正確に確認が出来たらいいが、今の状況と推論で行くとそうなるな】



でもそれはそれで困ったことになる。今戦っている者達に教えたところで敵の撹乱だと思われるし、減らしすぎると後方から部隊が来ると。



「どうすればいいんだよー」


【悩んでいるな】


「悩まずに素早く最善の手が打てるのであればそれに越したことはない。だがそうでないから困っているんだ」


極論向こう側に被害が出て、こちらの被害がゼロとかになったら向こうは躊躇するんだろうが・・・・・躊躇?被害ゼロ?いや待て待て、そんなことしたら、大丈夫なのか?




【どうした、何か思いついたにしては表情が暗いぞ】



「いや、だがもうそれしか残って・・・だが」


【(えらく考え込んでいるな。なにを思いついているのか。だがな智也、急がねばこの窮地を脱するどころか深みにハマるぞ。だから急げ。人間には我々AIが思いつかないような突飛な想像ができる優秀な頭脳があるのだから。たかが機械。AIには思いつかない方法でこの窮地を・・・)】



んー。いくら悩んでもこれ以上の良案は出てこなさそうなんだよな。だけど、まさか自分でそれをするとなると自分でもそして周りからもなー。



【で?】



「あぁ、うーん。引かないで欲しいんだけどさ」


【引く引かないは今はどうでもいい。早く思いついたことをキリキリ吐け!】



「・・・く」




いえねぇ。言葉にすることが辛い。



【は?今なに言った?】









腹を括れ智也この窮地にこれ以上の最善策は無い!こちらの損害を確実に減らし、敵に対しての損害が最大級にする方法はコレしか、無い。だがここで結果が出なければ、今度はこちらが窮地に立たされる。時期を見極めて最高のタイミングでの

























自爆(じばく)



【(あー、そうかその手があったか。さすがだ。策としては極論であり最善策。そして)この艦にとっての最高の死に場所。退役艦、その後解体もしくは民間に払い下げられる運命よりよっぽど良い。今この艦には4名しか乗っていないことが幸いしたな。反対意見は無い。智也私は君の良策に強い支持をする。そうなれば最高の死に場所だと分かるようにしなければ!】









えー、良いのかそれで。一応こちらの感覚ではAIは脳みそで、身体は船体だと思っていたのに





【ん?何か勘違いしていないか?別にいくらでも爆破してやると言っている訳ではない。以前から新造戦艦を建造中だったのは覚えているだろ?】



「あぁ、だがロールアウトにはかなり時間がかかると聞かされているんだがな」


だって今骨格部分を作っていますって進捗きてたし



「進捗情報が最近来ててさ、まだ始めたとこだって言ってたんだけど、即戦場復帰するにはこの艦を沈めるにはちょっとな」



【なにも策なしで自爆はしないさ。既に無人艦であればこちらに向かっている艦が8隻来ているそうだ。到着予定時刻は5時間後だな。だからそこまでは自爆せずに最大の被害を与えられるベストな時間を見計らって行うべきだ。今では無いだからこそ今は一時撤退し物資の補給と今後の作戦を彼らにも伝えなければな】



「確かに」


そう言って正面を見る。今なおこちらに対しての戦意喪失をせず勇敢・・・蛮勇的な行動をしてくる兵士達をみて自分たちは幸せだと自覚する。死を強制されない世界で生きているのだから。


だからこそ戦争なんかしないために努力を惜しんではいけないのに、簡単に制圧して全てを根こそぎ取り尽くすっていう感情に任せての行動は子供でも許されない時があるのに、大人でやってはダメだろう。



ヨシ、諦めではなく気持ちの切り替え完了。コレより全ての戦争を早期解決して元の仕事(探索)に戻ろう!

俺たちは平和な世界を作るために努力してきた。今回も同じ結果にするために努力を怠ら無いように。



「さぁ始めよう。惑星同盟国家は平和の上で発展する国家の集まりなのだから」



【智也、智也。その前にやることが有るから意気込みは心の中で、通信繋げないでしょ】



何故だ。解せぬ。良いじゃないか言っても。



『こちらの補給船に接舷後、弾薬と燃料補給しながらでも攻撃は可能でしょうか?』











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ