28
書き溜めはしていますが、更新ペースは遅いと思われますが気ままに見ていってください。
やっと冒険が始まる。
とある、惑星軌道上。一般的には静止衛星軌道上と呼ばれるところで艦を停止させている。居住可能惑星を発見した。それだけならよかった。
緑と岩に囲まれた台地。時折見える谷底は深く暗い。
台地に見える地表の標高120kmの高さがある開けた大地。大陸全体が盛り上がっているようでしっかりしている。
谷底は200km近い深い地下に空洞らしきものがあるのは確認できる
一番高い所と大気圏まで3kmものすごく近い。
そしてその分空気が薄い。
一日中調査のため軌道上にて、調査したが、生物は、蛙みたいだが、狸位大きくて緑のブヨブヨのでっかいやつ。正直言ってキモイ。種類的にカエルだ。毒はないらしいが。
地表(台地ともいう)には一軒の家がある
周りには湿地帯で緑の草、苔でなく草膝下くらいに覆われている
岩場もチラホラみえている
生き物もいる。
そんな場所に住んでいるのか?
いいや。サーモグラフィに一切反応しない
調査のため、俺と、クロと兄貴の三人で調査に向かっている。
みんなは、俺たちの持っているカメラを通してリアルタイムで三人の映像を確認してもらって調査してくれている。
家だ。赤い屋根。白いモルタル風の壁小さい家2人で暮らすには十分な大きさだ。
さて、何があるんだろう。
家に入ると普通の家で
それでも、家具も皿も一人分しかない。
家具に関しては朽ちているけど。服はないし。
ここで、何をしていたのだろう
探索を初めて2分
2階建ての家はすぐに見終わる。
そしたら、地下室があった。それも立派な地下室だった。
入ってみて、思ったことがある。探査にもう少し人数がいるな。と思って、航空隊で手の空いている奴を10名借りて調査を始めた。
地下には通路があってそこからは真っ暗い階段と梯子を使い2mほど降りたら左に曲がって、、、開けた空洞に出た。
「なんだこれは」
「何でしょう?」
おおきな石像、いや石じゃないな。クロ、材質を調査してくれ。
【了解した】
いま、クロはアンドロイドボディではなく、丸い球体状のボールが浮いている。空中にな。人型は何かあったときにすぐに破棄できないから、おいてきてるらしい。
【確認した。カジェファフ鉱石でできている。だが、あれを加工できる技術はあるが、せいぜい削って形を整えるだけだ。この3,000年くらいのデーターベースには加工方法が一切記されていない。太陽などの高温の場所に入れても溶けない素材だ。どうすればいいか、いまだに研究中の素材だ。それがここでは、建築物すべてに使われているだと。これだけで、歴史的価値が高い。】
「マジか。(´Д`)ハァ…。ニールを呼んでくれ」
【わかった。】
「呼びましたか?艦長?」
「ニールって、確か自然魔法科学の研究者だったよな?」
「えぇ、妻は応用魔法科学の研究者ですが。」
「自然がついてるってことは、この調査任せていいのか?」
「いえ、妻も一緒のほうが、いいかと。これを見る限り、太古の昔、ここには文明人たちの街か何かがあったことは推測できますので。」
「わかった。クロ、呼んでくれ。」
カジェファフ鉱石。俺にはどんなものか分からないが、夫婦的には喜んでいる。
「太古の大昔、文明人たちの街があったことはこれを見れば確信できます。」
「どれを、見ればいいんだ?像を見る限り、宗教施設か何かかと思ったんだが。」
「いえ、そのどれでもありません。彼らには高い文明力を持っていたことが分かります。それも、下手をしたら、数万年、前のものかもしれません。」
「・・・」
【そ、そんなに古いと検索できないな。】
「クロ、智也は何を考えてると思う?」
【あれを見る限り固まってることしかわからんな。】
「艦長?」
「ん?どうした?ニール」
「固まってたので、声をかけさせていただきました。」
「ニール。大発見だな。」
「えぇ。ですが、ここは、彼らからしたら最上階に位置してるようです。そして、言語には古いドラゴン逹が使っていた言語に近いものに感じます。」
「アイちゃん呼ぶか?」
「いいえ、現時点では来ないほうがいいでしょう。この奥には何が待っているのか?危険がないかを確認してからのほうがいいかと。」
「艦長!ココに下に行く階段がありましたが、少し仕掛けのようなものが施されています!」
「よく見つけた!クロ、全天スキャナで回りを確認できるか?」
【・・・・・・やってみたが、精々5~7mくらいだ。その下に空洞が確認はできるが、やはりカジェファフ鉱石を使ってスキャナを通せなくしているようだ。カジェファフ鉱石は研究を1,000年とかくしているがいまだに未知のものでかたずけられているがこんなことになるとはな。】
やはり、自分の目で確認していくしかないか。これぞ、冒険の醍醐味だな。
「艦長!」
ん?通信。アイちゃんからか。
「どうした?」
「石像の胸に書いてある言語翻訳できました!!」
「優秀だな。で、何と書いてあった?」
「ゼス惑星 首都ジェベフェロクへようこそ!と書いてあります。」
「なんだと、では本当は、岩に囲まれているのではなく、空から見えるようになっていたのでは?艦長!一度艦に戻り、地上の見える範囲の物質調査をさせてください。」
何かあって、岩に覆われたのかもしれないということだな。病原体か事故じゃなければいいが。
「わかった。総員、すぐに一時撤退に入るぞ」
「了解!」
「何かわかったか?」
「えぇ。やはり、事故のようです。彼らの文明は星を渡る技術にまで発展していました。ここからはアイさんの方が詳しいかと」
フェルも昔の資料から調べてくれたらしいけど分野が違うからよくわからんらしい。
「わかったか。アイちゃん報告」
「ハイ。
現状分かってるだけでも事故が突然起こったこと、それが惑星だけにとどまらず周辺にまで広がり、当時他の星系とも交流があったにも関わらず存在が秘匿、抹消されるほど出来事だったようです。長寿のエルフ、ドラゴンの日誌、研究資料でようやく発見するくらい昔です。
私たちが最初に見つけた家は今から2,000年前の建物を長期保存のきく何かで固定していたようです。魔法か科学かは一切不明です。
その下にあった建造物については、およそ5,000年から10,000年前ほど古いことがわかってます。
当時を知るものはもういないようで歴史家達も存在が危ぶまれていたほどの都市伝説となっていました。」
よく調べた、と褒めていいのか、そんなに古いのかと悲しめばいいのかわからんな。最初に聞いていた年数の倍の倍じゃ効かないじゃないか。
ハァ。ニールの調査結果を確認しようかな。
「ニールは何か掴んだか?」
「掴みはしました。まず、大気は正常値の記録です。どの星よりも澄んだ空気をしていて危険なものはありませんでした。そして気になっていた岩場も確認できました。他の星系でも見たことのない岩です。なのでアーカイブに登録しておこうと成分分析にかけていた調査結果をアップロードしたんです。そしたらアーカイブにデータがありました。」
「何が書いてあったんだ?」
「現時点では、実在していた惑星の座標が抹消されて何処にあるかは一切不明だったようですが、惑星の名前と種族が乗っていました。技術に関しては我々の今の技術では到底追いつけないほどの高度な文明であり、事故とはいえ惑星に生き残っていた住民の脱出と星系離脱は確実に行われており、宇宙戦争の3,000年前に観測できない宇宙に全員を移民させて行ったことが分かりました。」
「謎の超文明というやつか。で、事故の概要とここの調査は可能か?」
「事故の概要は地下深くの最下層にある研究施設の事故。それ以外の詳細は一切ありません。ただ、我々が今現在使っている通信ケーブルなどの規格はこの当時に登場した物を未だに使っているようなので、最悪データの吸い上げ、解析はできるそうです。なので下の階層に降りつつ調査をするのがいいと思われますが、この星の住民がトラップ大好きだったことがわかりました。」
「・・・ん?今なんて言った?」
「仕掛け・トラップ・アドベンチャー系の冒険小説に出てくる物がわんさか詰まってるそうで、もしそれらが各階層に付き5階層以上でそれが確認されればゼス惑星だ、とのことです。」
「それで認識するんだな。研究者どもは。」
「個人が勝手に作ったトラップを惑星上に仕掛ける奴もいますが、過去に見つかった本物と思われるのには死人が出ない程々のトラップが仕掛けられていたそうです。そしてコントロールルームに到達するとシステムが復旧するそうです。どれだけ立っていても常に稼働できるシステムがあることで最終確認ができるそうです。もし調査されるのであればお気をつけください。調査班は毎回数十名の脱落者、この場合鬱ですね。脱落者を出すほどの嫌らしさがあるそうです。」
「もうすでに行きたくない。」
【私が行くとしたら先ほどのボールタイプで行くぞ。】
「薄情者。他に行きたい人いる?」
【誰も名乗りを上げませんね?】
「シチューと兄貴と、航空隊のエイミーを除く全員とニールお前は絶対来い!」
「なぜ、エイミーを除外するんだ!」
「女性たちが女子会したいから連れてくなと言ってる。ナジェロ行かせたいなら自分で交渉しろ」
「冗談きついぜ。エイミー、お兄ちゃん行ってくるからな。」
「いってらっしゃい」
「艦長!私は研究者です。なぜ探索に連れていかれるのですか?」
「気分。後、シチューと兄貴については、質疑応答は一切しないからな。各員準備に入れ。それと女子会するなら艦橋でやれ。最悪の事態にも対処できるようにもしといてほしい。最悪、研究者を一人置き去りにしてもだ。」
「艦長!!」
「ハハハ。冗談だって。おいてかねぇよ。早く準備しろよ。」
「はぁ~。もういいです。わかりました、準備してきます。」
「各員。魔工技師の作った制服を着用して降りるようにな。」
「何!魔工技師がこの艦にいるのかよ!」
「すごいな、すごく貴重な技師だとはきいていt」
「しゃべってないで早くしろ!!」
「「「ハイ!!」」」
地下通路入口前
「おぉ~これが例の地下通路ってやつだな。」
ラスの奴大興奮してるな。まぁ俺も最初観たとき感動したな。
「ヨシ!行くぞ。絶対にサバイバル免許を取得している奴が先行する。それと、ニール。お前は戻れ。邪魔だ。」
「エッ!?何で?」
「連れて行くなんて冗談に決まってるだろ。危険すぎるからな。」
「・・・(えー。私がいらないならなぜここに連れてきたの?)」
「決まってるだろ。前回のジェームズの件の恨み。」
「・・・(まだ、尾を引いてたー!!)」
「帰れ。冗談だから、連れてきた。帰りの護衛も来てるだろ」
「そのための要員か」
「ってことで俺と陽平が呼ばれてたのか。」
「とりあえず。嫌がらせはこれでおしまい。っと。まず、下りるぞ但し、すべてを警戒して降りるぞ。」
「艦長」
「今は艦を降りている。隊長と呼べ。そして、ここにトラップがあるな。」
「えぇ。ここですね。踏むタイプのトラップじゃない。壁に手を着いたら起こるタイプですね。」
「うーん、ヤーハー。これやってみるか?」
「いえ絶対。ご遠慮願います。」
「これから潜入を開始するぞ。これよりできるだけ無言で潜入する。」
「了解」
「行くぞ。」
階段を下りて左に曲がったところに石像。そこまでは一緒だ。危険はさっきのところだけだな。それと先ほどのトラップを確認したけど、あれを設置したのは、5年前とごく最近らしい。とニールが話してきた。ちょっぴり怒ってる。まぁ、フェルに怒られて事なきを得た。ちょっとやりすぎた。
石像付近は歓迎と書いてあるくらい、トラップはなさそうだ。
と思っていたら、石像にヒントがあった。歓迎?おかしいよな。と思ってよくよく確認したら足元の小指にスイッチがあって押してみたら石像から500m過ぎたところに地下への通路が出現した。確認のため数名のメンバーが調査した。
調査で何も問題ないから班を三つに分けた。
A班:智也・サチェラス・ヤーハー・航空隊所属の隊員以下8名
以降〈A〉と呼称
B班:サクシェラス・ナジェロ・航空隊所属の隊員以下9名
以降〈B〉と呼称
することに決めた。
Bが先頭。Aが後方警戒と情報集を担当することに決めた。
20分後階層を7つ降りてトラップを84解除した。少し、休憩できる場所に出た。
「マジで深いですね。隊長。」
ナジェロ君、いや、ナジェははっきり言って疲れが出ているように思う。
そして、ラスは、
あいつ、何もしゃべらず寝てやがる。少しは警戒していろよ。
「そうだな、というか、保護者寝てるぞ。」
「ほっといてあげてください。もう、そのやり取り飽きました。」
「お前らも大丈夫か?悪いな。航空隊は名前と顔がまだ・・・」
「いいっすよ。俺たちは航空隊はコードネームで呼び合います。私の班のメンバーはコードネームがㇳから始まります。ナジェ君たちの班は、個別のコードネームがあるので、覚えるのが大変だと思いますけど。」
「ちなみに君は?」
「トラン。短縮コードは1です。内訳はこうなります。
[部外(秘)]
航空隊 隊員
コードネーム一覧
A班8名
トラン(1)
トリス(2)
トルキ(3)
トレス(4)
トロイ(5)
トザム(6)
トネス(7)
トトリ(8)
B班9名
アレックス(A)
ベルク(B)
クルツ(C)
ダルク(D)
フォルス(F)
ジャック(J)
キリク(K)
ラック(R)
スワロ(S)
と、こうなっています。」
「わかった。ありがとう。トラン。休憩をあと、12時間休憩してから出発してみよう。」
「わかりました。食事の準備をしてから休憩をします。」
「頼む。」
今、7階層に到達しているが、まだ、1kmも降りていないらしい。どうなってるんだろうな。
はぁ~、先はまだ長いな。
とりあえず出発は、明日の朝、9時だな。
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。




