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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
不安だ。すでに今やっていることを説明するとだな。
甲板清掃している。それも何と・・・何だったかな全長キロ単位の長さの戦艦とか馬鹿じゃね?それをほぼ一人で担当していて、副艦長も俺はてっきり人かと思ってたのにAIだとは。そりゃ速攻で契約書の質問内容を修正できたわけだ。納得できる内容じゃないのを頑張って答えたのに、ありきたりな内容の設問内容に置き換えられていたのには腹立たしいけど、この艦の清掃と艦の雑用をこなして誠実さと真面目さを発揮して、質問された内容には確実に答えられるようにすることだけを当面の目標にしろと言われた。てっきり質問もココの艦長にされるのかと思っていたけど、違った。
見張られた空間において、360度の全球ボールタイプのガラス張りに入れられて宇宙空間同様の0G空間にカメラを配置されて、今回の襲撃その他の質問に答えることになった。もちろん給料換算はされない。
まぁそれは仕方ない。だが、ここでも同じ質問をされるとは思わなかった。
何が、『理想の彼女像を頭の中で反映させていませんか?』だと。いねぇよ。実在するわ。顔か?顔なのか?この顔のせいで、疑われてるのか?結婚できそうな顔じゃないから?とか思って、食堂で一人飯を食いながら愚痴っていたところに艦長が現れて、一緒に飯食いながら説明してくれた。
「まるで、顔のせいにしているが、違うぞ」
「え?」
「お前のオーラというか、子供の居る父親に一切見えない風貌と結婚している既婚者と見えない感じが表れているんだ。顔だけならまぁブサ・・・まだそこまではいかないか。イケメンではないがな」
「不細工なんだろ?」
「誰が言った?オレか?違うだろ?お前の自己評価が低いから周りからも低くみられるんだ。投降兵だからなんだ?胸を張って生きろ、まずそこからだ。そこを正せば他からは何も言われなくなるはずだ」
「そんなもんか?」
「試してみろ」
「わかった」
「それとな、一つ聞きたいことが有るんだが、お前さんは戦争の経験者で殺しについても大丈夫なんだよな?」
「あぁ、ってそんな利き方をするってことは、もしかして早まりそうなのか?」
「かなり極秘って訳でもなくてな。向こうが知らないだけだろうけど、光学機器を用いて侵攻を確認している。かなりの大編成で来ているようなんだが、上層部からの命令は逆らえることも逆らえるんだが、今回はお前さんらを囲い込んで保護している状況上な、断れなかった。だから聞きたい、今から戦闘に突入しても、お前さんはやれるか?」
さっきまで、自分の顔のことでグダグダ悩んでいたが、こんな話なら仕方がない。だが、俺の本職は戦争屋の兵士だ。だからこそ
「やれる。味方はあんただ、艦長。命令を」
「死ぬな・・・・死ぬなというか、死ぬなら一緒になるけどな、その意気やヨシ。30時間後に戦場に到達。その後、戦闘開始の可能性大だ」
「わかった」
戦争。彼らの歴史も最近学んだ中で思ったが、本当に歴史上の戦争なんか最近起こっていなかったほど優秀だったんだな。
28時間後・・・
【本艦のメインクルーたちは今回の戦争に関与させるのか?】
「させない。させるわけには行かなくなった」
【人命第一か?】
「というか、な。この艦の酷使度合が酷くてな、このまま彼らを乗せたまま戦争に突入したらまず間違えなくどこかしらで死人が出る可能性があるだろ」
【あぁ。第四格納庫と第八食糧庫の空気漏れか】
「あと第十一武器庫のエネルギー漏れもな」
【だからこその新造戦艦建造だったはずなのにな】
「あれはまだ構想段階からようやく建造を許されただけだ。まだまだ時間が掛かるし、ロールアウトしてもまずは、メインクルーメンバー達に慣れさせるために触ってもらった方がいいと思ってな。だからもうしばらくイオの掌握エリアで完遂させるように命令して置いた」
【・・・いつの間にに、まぁ最近の通信で向こうに送っていたデータがあったが確認していなかったな】
「そこまでじゃない。せいぜいこちらから命令するまではイオの居る場所のあたりでの訓練をせよ、と。ロールアウトしてくる新造戦艦の完熟訓練を先行してこなすように命令を出しただけだ。
さて、当面の目標になりそうなことに目を向けようや」
【フフ、わかったよ。智也】
「さて、まず第一目標なんだがな、先頭している艦に対しての一斉射を行っての先制攻撃を行う前に、まずは所属と目的でも聞いておかないと、マズいだろうな」
【そうだな。ココからでも通信網はあるから繋いでみるか?】
・・・さすがにこの距離から繋がるとは思っていなかったが、繋がるなら、繋いでもらおうか。
『こちらは、ゼルセルタ航空宇宙軍所属。特殊特務大隊所属の者だ。貴君らのこのまま進むとこちらの宙域に進入することになるが、所属と進入目的を教えてもらおうか。こちらは現在、厳戒態勢に入っている。無言・無視・宣戦布告は、攻撃対象になる』




