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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【ならば光がある世界というのは】

「彼女の話では『一体どれだけの金銭を要求するのだ』とか言ってた。笑えない」

そんな世界で過ごしてきたと言っても、俺は想像できない。太陽・・・光があって当然。もちろん目が不自由で見れないなら分かるが、世界そのもので光が奪われるとなるとどんな感じなのか一切分からないな。惑星を照らす太陽のような存在が無いではなく、惑星を覆っている物質が光を吸収するのかもしれないと言っているから彼女自身何も知らされていないのだろう。



【・・・・こちらも少し厄介なことになっている。】

「この二人意外とめんどくさいかもな」

【男の方は嫁と子供がいるそうだ】

「その道のプロに頼んで連れてきてもらう方が得策かもな」

【あぁ。ゆ】

「それ以上はマズいから、黙ろうね。まだ正式に決まったわけじゃないんだから」

【わかった、それより今後の動き方を聞こうか。一応乗っていた敵船の乗組員は全員拘束したが、これで終了というわけにはいかないだろ】

「まぁそうなんだが、ココでの作業並びに警戒はお終いなのは確かだな」

【は?いや、敵船が居たんだ。もっと警戒して捜索しないのか?私の持てうるすべての能力を発揮すれば】

「それ以上はいけない。それにこいつらは雑兵だ。ゴミ以下の存在に対して大本の黒幕は決して現れることは無いだろう。理由は複数あるが、一つ目が宇宙船の周りの外壁部に戦闘服を着こんで待機していた。正規軍では最もありえないことだ。二つ目が、最初は民間船を装ったのに二回目の戦闘では油断していた。明らかに戦闘慣れではなく勝利した戦争経験から来ていることだろう。この件に関してはすでに複数の裏取りで確定している情報だ」

【かなり勝てると思い込んでいたと・・・・それにしてはかなりの油断があったように思えるがな】


そう。かなりの油断があったとはいえ、こうもあっさりと拘束されるようなヘマをするような国々ではない。俺もそう思ったからこそ、全員を別々の牢屋に保管して酸素を実際に抜いて喋らせた。裏取りに関してはかなり非合法な手段を取ったとは言っても殺しはしないし二度と生きて元の世界には戻れないと聞いているが、それにしても彼らが単品で動いている正規軍でないことがはっきりした。


自国の使えないゴミ以下の存在・傭兵だが要らない存在・廃棄確定が確定している存在・表には出せない実験体・貧困層の住民・優秀だがお偉いさんの親族ではない存在。


このどれかに当てはまる者達を選抜して使える存在だけを選りすぐった者たちで今回は要れた選抜メンバーだそうだ。そしてもし捕まるとしても自分たちは専用のPOD(光速脱出ポッド)で逃げる算段を付けていたのに、何故か破壊されて使えなかったそうだ。


これに関しては、亡命した女性の情報ではもう一人の男性が嫌な予感がするからと配線と生命維持装置をバラシて入口入ってすぐの場所に分かりやすく置いていたということだ。それ以外にも酒や食料などの備蓄も全て使える代物では失くしていたそうだから、彼自身は確信犯的行動だったのだろう。


「それで男の方はどんな感じだ?」

【いかにも妄想癖で痛い奴だと思ったが、案外マシな存在だということが、わか・・・わかりたくないがわかった】


「クロ、せめて人間としての解答を用意してやったのだろうな?」

【もちろんだ。見てみるか、この契約書を】

「見せてくれ」

まぁ精神分析ができる専用の機械も積んでいるからよっぽどの言動が無ければ大丈夫なはずだ・・・


【これが、彼が誓約した契約書だ。

・あなたは、亡命を希望しますか?


(YES)・NO


・あなたは、亡命した場合すべての情報を開示することができますか?


(YES)・NO


・あなたは、独身ですか?


YES・(NO)


・あなたは、子供が居ますか?


(YES)・NO


・あなたは、ご両親が存命中ですか?


YES・(NO)


・あなたは、残した家族も亡命希望しますか?


(YES)・NO


・あなたは、お金に興味が有りますか?


(YES)・NO


・あなたは、家族のためならお金は捨てることは出来ますか?


(YES)・NO


・あなたは、人を殺めたことが有りますか?


(YES)・NO


・あなたは、快楽殺人者ですか?


YES・(NO)


・あなたは、戦争のために人を殺しましたか?


(YES)・NO


・あなたは、生きるために戦いましたか?


(YES)・NO


・あなたは、ゼルセルタ航空宇宙軍に入隊することを希望しますか?


(YES)・NO


・あなたは、ゼルセルタ航空宇宙軍に所属し兵士として再出発を図ることを希望しますか?


(YES)・NO


・あなたは、生きるために戦いますか?


(YES)・NO


・あなたは、例えどんなことが有ろうと必ず生き残り、必ず生きて帰ることを守れますか?


(YES)・NO


・最後に貴方は死ぬことを許可されるまで生きることを許容できますか?


(YES)・NO



Neme--パウエル--』】


「うん。お金関係は家族を養うためなのかな。なら仕方ない部分ではあるけどココに関しては要注意で再度確認だね。彼に合わせて」


【パウエル君だね。了解した】




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