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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【智也、観測が完了したから報告するぞ】


「頼む」


あれからさらに数時間かかっての結果発表になる訳だが、今更ながら現状報告。


クロの調査中に参謀本部からの指揮権移譲につきこちらに集まってきた国境警備隊が俺の指揮下に付き、各方面を調査できるだけの人員というか、艦が集まったのでクロの調査にもさらに磨きがかかった。



そして、現在クロの調査内容を聞くに至る。


【この付近での戦闘は確認、された。それも巧妙に証拠を消した状態だったため探すのに苦労を強いる結果となった。】



「それで?」


【やはり国境警備隊の艦は大破して行動その他以前の問題で全員死亡が確実。それ以外にも、情報としてはやはり戦闘の形跡が見られた。それも一発で国境警備隊の艦が撃沈するほどの威力を持ちながら、こちらに観測させないように威力すら配慮されていたようだ】


んー。ということは、すでに敵は国境を越えて侵入しているとみて間違いなさそうだな。


『ということは、なにか?すでに戦争状態にも近しい状況だということだな?』

『防衛参謀、落ち着いてください。すでに事態は最悪な展開を迎えていることは理解しましたが、彼らに当たるのはよくありません。彼らは調査結果を報告してくれているだけです。そして、この状況でよくそこまで調査できたと褒めこそすれ、叱るのはお門違いです。そして撃沈したと思しき国境警備隊の艦でさえ、ちゃんと職務を全うしたからこそ彼らに証拠を残せる結果になったのですから』

『そうは言いましても、参謀本部議長。これは由々しき事態ですよ。かなり危険な状況になっているのに、こちらは手をこまねいている状況でよろしいでしょうか?』


「(この通信で争わないでほしい)」


『そういうのは、この通信ではやめておきましょう。それよりも、部隊を派遣して、国境をもう少し強化するべきですね。そして、部隊が到着次第、第七大隊の隊長には今回の件にかかわった船舶の捜索をお願いします。すでに当該宙域では戒厳令を出してあるので星系内に船舶が近寄れば検閲を執行できる手筈は整えてあります。あなた方以外が検閲する場合、艦隊行動している戦艦たちに見張りをお願いして行動してもらうように伝えてあります。戦闘が起きた場合速やかに現場に移動して事に当たってもらえますね?』


「了解です」




かなり大事になってきてるな。すでに胃がキリキリと痛くなってきたんだが、これでもかなりヤバい現状だな。

それにしても戒厳令を発令しているとは、大ごとを民間人にまで発表しているとはな。

【戒厳令を発令しているということはどの惑星に立ち寄っても軍が指揮権をもって行動していることと変わりないな。通常業務を行いつつ、即座に対応できるようにするためのものだとはいえ、かなり状況的にはひっ迫している現状だな。どうする智也?一度部隊の面々と協議して今後のことを話し合うか?】


「いいや、今回の件はすでに相談で済む問題ではない。ココに命令を下して招集を行うこととするが、学生上がりを積んでいる我が第二艦隊のみは、帰投して次の指示を待てと伝えろ。それ以外の特殊特務大隊の大隊長には今すぐに各星系内に飛び、軍指揮権との情報を交換してこちらに報告するように伝えろ」


【了解した。配置はどうする?】


「現在エルフリーデン星系には第七の第二艦隊が向かっているからそのエリアは任せておいて、第一はドラゴンナバロニクスハウウェザー星系。第二はブラナルズミナス星系。第三はグランツフォーン星系と銀河星系のエリアをカバーしつつ警戒に当たれと、第四は俺たちが吸収しているから、元メンバーで迎えるだけの人員と戦力率いて大皇系に向かうように指示。第五はナバロシェム星系。第六はドヴェルゴ星系だな。すでに惑星同盟国家の宙域に進入していると想定して動くように指示してな」


【了解。開封報告付の緊急メッセージを送信・・・・・・完了。。。。。。開封を確認1.2.3.5.6.7-2.7-04すべての部隊に開封の確認と直ぐに動くとの通信が来た】


「なら直ぐに行動開始せよ」


【了解】



それにしても、一体今回現れた奴らはどんな奴らなんだろうな?







--SEID????--



あれからどれだけの時間がたっただろうか?俺は今回の戦争には反対だ。明らかに負けると思っているからだ。俺たちの星や、それ以外の星の住民もいるとはいえ俺の勘はかなり当たる。それも戦場においては絶対の信頼をもっているからこそなのだが、他の連中と来たらそんな勘は捨ててしまえと言うし、今回戦いで勝利しても配当は受けれなくなるぞ、とか。食料に燃料。給料に女。すべてが戦闘での評価で代わってくるのにこんなところで出ないで良いのか?と言われてしまう始末。まぁ確かに住処ですら戦闘の良し悪しでグレードが変わる手続きになっているとはいえ、今回は死ぬかもしれないな。



ほんとに家族なんか持つんじゃなかった。

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