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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
【智也】
ん？なんか空耳が聞こえたような？
【無視するな。ココからかなり離れた場所ではあるが、閃光が確認したので針路を変更して見に行くぞ。というか、もうすでに変更してワープした】
「・・・・」
おかしい。すでに事後報告しているのに、内容が全くつかめないのは何故なんだろう？
【智也、これより閃光のあった場所まで行き事態の把握に努めて行くぞ。到着まで・・・・・105分後だ】
アレ？この艦はオーバーホールしないとヤバいのではないのかな？そうでなくてもすでにオーバーホールでさえ危ないのでは？と言われて新造艦の造船スタートしたとチラリと聞いたが、それなのに今から行くの？故障しないようにだましだまし行かないと無理なのでは？
【最悪、戦艦が故障して身動きが取れないことを予測して後続隊の要請も本部にしてあるから、我々も向かってその後指揮権全てを委譲させれば大丈夫。だから準備して】
「わかった。で、場所は？」
【グランツフォーン星系とドラゴンナバロニクスハウウェザー星系の近くではあるが、正確に言うと国境沿いで、時々小競り合いが続いている場所だな】
「危険なエリアなんだよな。だからこそあの辺りはかなり優秀な奴らが国境警備しているはず・・・・はずなんだよな？優秀って俺たちは？」
【・・・・優秀とはいっても、曰くつきとか問題児とか、やくたた・・・やくびょ・・・・】
「もうそれ以上言うな。空しくなる。うちの部隊は大丈夫。ヤバい奴らがマズいだけだ。きっと」
あいつらだ。あいつら。第一から第六までがヤバいんだよ。きっと
【（この部隊もかなりの変人が多いはずだぞ。智也）】
「そんなことより情報！今向かっている場所はどういう光を観測したんだ？それに光が見えたからって、何光年も向こうの話じゃ行ったところで、光の発生源はとうに消滅・・・消えていないか？」
【普通の観測機器ならそうだったが、この船に積んである光学機器は数億光年先でさえラグは1分ほどだ。だからこそ不思議なんだ。あのエリアには似つかわしくないほどの一瞬の戦闘の光と爆発】
・・・光を観測したからと言って、それが戦闘かどうかは分からないはずなんだがな。
「どのタイミングで確認したんだ？」
【あのエリアでは宙賊の出現は極端に下がる。そして、現在警戒しているものと言えば、密輸入を行っているであろう、違法船だがあのあたりの国境警備隊が基本的に見回りしているおかげでかなり国境を越えてくるものは少ない。だが、それにしたっておかしな光と爆発の瞬間をとらえたので急行しているのだ。決め手となった第一に伝手だな。
まずは、戦闘の光。あの光が5～6本くらい光れば通常は演習だが、1本だけだとするならば、基本は戦闘。
そして、戦闘の一本だけの光の直後に起こった爆発。本来は危険物は周囲にはおかない、おかせない、危険なエリアでの撃ちあいはしないのが、鉄則なのにそれをやってしまっている】
「ということは、どっかのバカが誤発射したのか、本当に危険な連中がやってきているのかを見極めないといけないわけか。大変だが、行くしかないようだな」
【その通りだ。だからこそ、急いでいる！】
「と言われてもまだもう少し時間かかりそうだよな。現時点では戦闘かどうかは一切不明だから応援は呼べないし、かと言って偵察してきますというのも本部からすると嫌味言われる恐れがあると。
うん。黙って行くより、本部にはメッセージだけ送信して向かおう。という事でクロ、メッセージ内容作って！」
【はぁ、少し待て】
“ゼルセルタ軍総合通報窓口 正規部隊専用コールセンター。
こちら特殊特務大隊 第七大隊の大隊長です。
国境沿いにて不審な光を確認したため調査に向かいます。
場所はDx16 Point11864 -UTB48659
この付近にいる国境警備隊にも確認をお願いします。
以上"
どうにか国境警備をしている連中が本部とのやり取りを行って状況を確認してくれたらいいが・・・どうなることやら。
【ゼルセルタ航空宇宙軍 統合参謀本部からの通信・・・】
「は？」
なんでそんなとこから連絡が来るんだよ？しかもいきなり。10分くらい前にメッセージを送ったとこなのに。まぁいいや、繋いでくれ。一体何なんだよ。
『こちら防衛担当、ピージャン・D 特殊特務大隊 第七大隊 大隊長。応答せよ』
ん？防衛担当？
「こちら第七だいｔ」
『大至急報告せねばならないことが分かったため、報告する。ドラゴンナバロニクスハウウェザー星系方面にて任務に当たっていた国境警備隊1隻と連絡が取れないことが発覚。すでに送られた座標とも一致する航路な為、確認を頼む。最近惑星同盟国家境界線を越えて侵入する不審船が多数確認されていたため、国境沿いをかなりの密度で巡回していたが、そのうちの1隻と連絡が取れないと、こちらに報告があって全権委譲の手続きをしていたところだったのだが、この分で現地入り第一号は君たちになると思われる。申し訳ないのだが、後続隊が到着するまで、君が全権を預かり、捜査・調査のすべてを任せてもいいだろうか？
