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伝承その弐
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謎の生物、到来。
1,000年周期の繁殖。
人類史に書かれている、最も古い伝承では、気持ちの悪い、虫。
これは主に、カマキリのような、手を持ち、腹を持つ。
胴体は、ナメクジのように真っ白で、何もない。
目は、トンボのような目がたくさん集まった、集合体。
口は、蛙のような長い舌を持ち、歯はギザギザ、涎のようなトロミの付いた物質を口からこぼす。
頭は、蝶のような触角を持つ。
足は、ムカデの足が、20本束になっている。これはタコのような、イカのような足ではない。足から、ムカデの足みたいな、突起物が蠢いている。
繁殖行動は極めて、簡単だ。
近寄っただけで、意識を失い、舌で絡み取り、涎でベタベタにしてから、足で纏わりつき、軽く血が出る程度になったら、卵を植え付ける。
我、書きながら、嘔吐の気配がする。
「はっきりと見たものが記した書を、記憶媒体にて、うつ、、、、移して。。。。。ウェッ・・・・・・・・・・・・・・・失礼した。」
これは、キツかった。
ずっと、文字だけを入力していく作業だと思っていたのに、絵が、、、挿絵があれば、誰だって吐くからな。
今、私は、過去の古文書スペースに来ている。
先ほど記した、奴らの体のパーツ、繁殖行動は記した。
この後に記してある内容は、蒸気を、、、、、失礼した。
常軌を逸した、内容になっている。
それでも読むなら止めはしない。
何故、ココまで私の台詞まで入れているかと言えば、少しは口直しが欲しいだろうという、私の気遣いだ。
それを、無視するのも、ヨシ。
信じて、飛ばすもヨシ。
飛ばした場合、その後の記載は諦めろ。何が書いてあるかは、すべてココに集約しておく。
以上だ。
その、虫の名を。
『我卵赦出捨夢』いつの時代の言葉か分かりはしないが、漢字・・・・悪いが、読み方が分からなかったので日本語読みで生かさせていただく。まぁ、漢字から読み取れるこの名の由来は、
我=植え付けられた人間。
卵=そのままの意味。
赦=赦してほしい。後悔からなる、言葉。
出=卵が産まれる。
捨=卵から孵ると、・・・・。
夢=夢で在ってほしい存在。
卵を植え付けられた人間はものの、数分で、卵から孵った化け物に、食われて、成虫と成し、新たなる、宿主を探す、旅に出る。
討伐方法。
・虫そのものは脆いため、石を投げつけるだけで大丈夫。
・卵が植え付けられた者はすでに、死亡しているが、その時、卵、や植え付けられた体に攻撃をしても、体の膜で防がれるので、必ず、その前後で行うこと。
全く、気持ちが悪いことこの上ない。
私は過去、この現象を見たことが無い。
だが、私の知っている。
先祖から代々受け継がれる、語り部と図鑑のような伝書。
この伝書は擦り切れ始めているせいで読みにくくなっているが、もし未来の世界で誰かが見ようとしても見れないことにならないために、書き写す。
いつか、この世界にやってくるこの生物の抹殺を
伝承そのⅡ
誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




