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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

「ハラ」


「ッだから俺はハラじゃn」


「見つかりそうなのか」


「何がだよ」


「地球とかいう青い星とやらは」


「・・・まだだよ」




クソッ分かってるさ。闇雲に探しても見つからないってことには。時間が無いわけでも、足りないわけでもない。ただ早々に見つけて、この自分の中にある焦りを早く解消しておきたいだけなんだから。


ただし、それが自分だけなら被害は最小限に抑えられるはず・・・だが現実はそう甘くはない。


探すために探知機付きの船を用意してもらい、食料を含めた物資を準備して、さぁ行こうと思っても動かす知識がない。それを補うための人員、その人員を警護するための部隊を率いての捜索となる。


これで、物事を進めるだけで莫大な費用と人材が使われていく。


決して仲が悪いとかそんなことではない。彼に関しても、悪気があって聞いたわけではない。


聞いてきた理由は暇だからではなく。ただ今の状況に嫌気がさしてきた俺たちを代弁して話題を変えてくれているんだ。


だが、すでに雲行きがあやしい。正面で長いビームが見れるのは俺の気のせいだと思いたい。



「ハラさん、また襲撃されました」


ほら、始まった。てかお前、また


「だから、俺はハラじゃ」


「ハラ隊長。正面の敵勢力が発砲してきてます。指示を」


クッソ、お前らまでそんなこと言うのかよ。ついさっきまで仲良く喋ってたのによ。もういいとりあえずこの場を切り抜けてから訂正することにしよう。


「ZIPP 左舷側は撃ち返せと指示。 右舷側はシールドを張って左舷を援護」


【了解】


「我々は?」


「何言ってるんだよお前?わかり切った質問をするなよ」


そうだ。まず間違いなくアレをやりたいって表情してるぞ。全員。


「!? そ、そうでしたね。愚問でした。  吶喊する。我々は吶喊する」


な、大好きな吶喊芸だ。


「左舷。に指示。全砲門撃て」


【左舷。隊長から指示。撃て】



『左舷側、撃てー!!』

『テー―』


「右舷。膜張れ」


【右舷。隊長から指示。シールド展開】



『シールド展開!左舷側に弾幕張りつつ当てさせるなー!!』

『シールド展開防御!』

『弾幕張れ!! こっちが薄いとぬかれるぞー』





吶喊も自爆しなくていいなら許すけど、吶喊して事態をややこしくするならやめてもらってる。ただし吶喊したいならその状況に持っていくことを教え込んだけど。


「いい感じでぐちゃぐちゃになってきたな」

【その言い方。やめろと言われてたろ】

「ハッ、分かってるさ」



「それにしても、只々通過するためだけに空間を飛び越えて来ただけなのに、こう戦闘が続くようなら、一回併合させて戦争を終結させてもイイかもな」


【サイコパス】


「ハッ。こんなにも戦争を仕掛けてくるんだから、いいだろそんなもの」


だって毎回喧嘩を吹っ掛けられるんだから嫌な気分になるんだよ。ホント。



「隊長。お話し中失礼します」


「どうした?」


「どうやら、我々が戦争を仕掛けられている原因は、この星系以外にも星系があり、そのすべてで戦争状態だそうです」


【目を覆うようなくらい文明レベルが低いな。低度の低い争いしか出来ないとは】


「まぁそう思うだろうけど、人間とはそんな生き物だからな」


「それが、人間同士もありますが、どうもエルフVS人間。ドラゴンVS人間。ドワーフVS人間。獣人VS人間。人間VS人間。エルフVSドワーフ。ドワーフVS獣人。ドラゴンVS獣人・エルフ。などなど、色々な勢力で争っているそうです」



おいおい、お前らエルフと言えば長寿種族で、ドラゴンと言えば挑むことの出来ないほどの知能と耐久力備えていただろ。ドワーフは鍛冶関係が強いのでは?ココでは違うのか?獣人?獣人も居るのか。人間だけじゃなくいっぱいの種族が居ることは分かるがどういう状況でこうなっているのか、手出ししずらい状況だな。

「・・・・・」

【・・・想像を絶するほどの未開文明だな。そんなことをするから人は馬鹿なのだ】


「そう言うなって、それでどうすればいいの?」


「お任せします」


「なら併合で。ZIPP」


【了解。生命維持装置以外すべての捜査を強制終了して、降伏勧告を通達する】



怖いことするな相変わらず。ただまぁ、コレが1番手っ取り早いか。




その後、俺たちは新たな火種を消火しに向かう事になった。



まさかそんなことで足止めをしてくるとは、運命さん。ひどくね?オレはただ戻りたいだけなんだけど。俺が生まれた場所、地球に。帰りたいあの青き星を見に。



だけど結局ココでの事態の収拾に取られた時間はかなりの物になった。そこで本国と連絡を取り、追加の人材と、捜索の打ち切りではなく俺を残しての捜索班として継続して探索に向かってもらい、俺はココで平和の何たるかと、どうすればうまくやれるかを直接教えていくことにした。



俺が居た星を参考にさせてもらうことにした。


とはいっても未だに小さな火種は残っているし、勝手に私物のように軍隊を動かそうとするのはいただけない。裁きの鉄槌を下しに行こう。ってことで、部隊の誰かを貸して?



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