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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「ふむ」
中々に濃い内容だったが、続きが気になるが一体どうなったのやら。
【これにはこちらの記録としては一部分だけ登録されているな】
「そうか。ならこの件は必要か?」
【今のところ】
「そうか」
必要なら精査が必要だな。
【要らない】
そっちかよ!
「いらねぇのかよ。データ残ってるのか?どんな内容なんだ?」
なんだよ!!さっさと要らないだけ答えればいいのに勿体ぶりやがって
、それ以外に気になる内容は・・・
【アクセス権限が今のところこの艦には艦長でも使用できない】
「そんなわけあるか、と言いたいがそういうこともあるのだろうと納得しておいてやる。深い闇を見そうで怖いからな」
内容というかたぶんクロの正式なAI導入時に何かあって開発部か上層部が封印処理してるだけかな?
【そんなことより、他のデータが欠損していることが確認できた】
・・・・ん?
「データって、あのクロが任せろとか言っていた奴のこと?」
【そうなるな。こうなってくると、もう一度データを貰う必要があるな】
そういうことになるか、なら探すまでだ。
「艦橋に行くぞ」
【了解したが、何をするつもりだ?】
「降りてからな」
「諸君、聞いてほしい。第六大隊のイオリスを探す。あいつにもらったデータが破損していることが分かったためだ。まだ近くに居る可能性も考慮に入れて捜索してくれ」
「『了解!』」
そして、少しだけ時間を戻して艦橋に居る面々の無駄話。。。
「艦長、急に部屋に戻っていったけどどうしたんだろうね?」
「決まってるだろ?イオリス隊長からの緊急の暗号通信だったんだから」
「そうは言っても、こんなタイミングで消えてしまったのよ?明らかに不自然じゃない」
「なら、もしかして艦長の次のセリフって?」
「探せ? とかかな?」
「『あぁ~あり得る』」
「なら、聞かれる前に探しておこう」
「俺、戦術長席に居るせいで何も仕事が無いんだけどさ仕事手伝うよ?」
「それなら戦術長は敵が来ないか見張っていてください。そのほうが専門でしょ?」
「そうだけど、俺にレーダーやれってか?」
「違いますよ。周辺を双眼鏡で視認しながら状況把握して下さい。それと、レーダーは別件で使うので、周囲の捜索は副艦長に丸投げしてます」
「それいきなりやって大丈夫なの?怒られない?」
「許可はもらいましたよ。存分にヤレとのメッセージが届きましたから。それに皆さんもココで雑談するよりも仕事していた方が気がまぎれるでしょうし」
「『確かに』」
10分後・・・・
「やっぱり、見当たらない。データ上ではそばにいたことは観測で来てたんだよね?」
「何度確認しても、視認して居て艦も存在していたしレーダーも確認が取れていたから十分なはずなのに急に消えるなんて・・・・おかしい。どこかに隠れている可能性は?」
「今のところ、うん。無いね」
「勿体ぶらないで欲しかったわね。それで何を見つけたの?」
「別のエリアを範囲検索してみた。それもネジ一本から分かるように調整した特別なレーダー波を計測できるようにしたから早速結果を見てみよう」
「う~ん。使えそうな情報が無いわね」
「そりゃすぐには無理だよ。見れて2分くらいは待ってくれないと」
「2日までで無いならいいや」
『ハハハハハ』
こうして僕はレーダーに映る証拠以外にも本線が浮いている空間に対して全周囲に対しての観測の確認、その後のデータの詳細などの膨大になってやってくるとは、かなりの対応に鳥羽愛では?
そんな会話でワイワイとやっていたところに艦長に降りてきて、現在の状況に戻る
「諸君、聞いてほしい。第六大隊のイオリスを探す。あいつにもらったデータが破損していることが分かったためだ。まだ近くに居る可能性も考慮に入れて捜索してくれ」
「『了解!』」
と、こう答えたのだが実際問題、解決なんかしていないのだ。あの2分で見れると言ってはいたが、あまりの情報欠損が出たので、艦橋に戻り次第探すように艦長から言われていたのを思い出して、現地に自分以外にも誰かつけるようについでに進言したが。
先程結果が出た。
まず探していたイオリスの正体はつかめず仕舞い
レーダーで付近の状況を写真に撮って照らし合わせていく作業に対して膨大な資料になってしまい、現在プロファイリングの真っ最中である。
それにしても、艦長たちの慌てよう。これはきっと何かあるのだろうな、深くかかわってしまうと、問題になりそうだからな。
「見つけた!」
そんな声が響いたのはかなり時間を食ってしまった頃だろうか?
それでも発見したって言われても、イオリス隊長の艦は現在この戦艦蒼から直接向かってかなり遠いところにいるんだが、どうしたものか。うちの艦長に言うべきか・・・・言わないべきか。




