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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
それもそのはず、クロが言うには、ネット回線に接続した瞬間ウイルスをばらまくことになり大変危険ということで、クロに別のことを頼んだ。
簡易ではあるが、データを移すためのプラグ差込口とパスワード入力+OSのみ入ったパソコンの製作を依頼した。もしウイルスが発生しても、一度完全分解して溶解処理して再度組み立てを行い再利用できる優れものの開発を丸投げした。
開発製造は、専門の部署が有るから丸投げ。久しぶりにその名を聞いた人もいるだろう。かく言う俺も久しぶりに「あぁ、そんな部署あったな」とついいってしまうほどの開発研究部屋から出てこない。
SAMIDC班だ。
あの部署の人間にこの件を持ち出し、丸投げした。
1時間で550台手渡された。手のひらサイズにまで縮めた。と言われて、こんなしょうもない開発を振るならもっと大きなことをさせろと言われた。肩透かし食らった気分になった。
まぁそんなわけであたりが出るまで文字を入力していくことに。
幸い、人は多いからこその人海戦術をこうしして行われた。
【数の暴力あるいはもしくは寄ってたかって】
クロお前は・・・・言い方。せめて数に任せてとか言おうよ。言われた方は気にするでしょ。
パスワードはその後見つかった。俺は計ってはいないが相当頭に来た人海戦術のうちの一人が適当に居れた文字列で開いたという。そのパスワードは、ふざけてた。
“Kan ha naniyori mo SAIKYO!”
最初何のことか分からない意味不明の羅列かと思ったが、意味はあった。ちなみに最初読んだときこう変換してしまった。
“缶は何よりも最強!と、しょうもないわ!ともおもったが・・・・勘は何よりも最強。そういう意味かと納得はしたさ。納得は。それ以上に
wakaru・・・
わかるか、こんなもの。そのあと人海戦術でパスワードを見つけたものに金一封を手渡しておいた。
「それで、なんて?」
【中々に濃いな】
最初の一言がそれとか、先が嫌になる話だな。パスワードからしてクセが強かったものな。憂鬱だ。
「それで、なになに?」
【今現在開封できたのが6つだそうだ。だが、それ以外にも気になることが有ったのでそれも同封しているそうだ。確認できるか?】
ん?どれのこと・・・コレか。
「これだな。確認する・・・ここではマズそうだな艦長室で読んでくるから総員待機」
【それはこちらでやっておく】
「たのんだ」
さてさて、最初にクロから言われた6つの資料に関しては、解析機にかけて調査できるそうなので、それはSAMIDC班に丸投げしてきた。解析班という名は伊達ではないそうなのでな。
そしてこちらは、イオリスの直感において、勘が告げたそうだ。これは俺が対処したほうが得策だと。
そんな重要なことを任されるとは、なかなかに来るものが・・・本来ならあるのだろうが、あのイオリスの勘でオレに渡してきたということは、厄介ごとの匂いしかしない。だがしかし、読まないと始まらないのでまずは読んでみよう。
・BCA
この最初から略式で読ませようとしてくる表記は全世界。いいや全宇宙共通なのだろうか?時代をさかのぼっても毎度のごとく出てくる。これは当事者とかでない限り読み方など一切分かるまいが、仕方ない。あきらめて読もう。
~~
改めて自己責任という言葉に私は強い拒否感を覚えてしまった。
(いきなり文章が終わってる。)
なにせすでに嫌なものだからだ。
人生が、己の運命には幸福や喜びにあふれているとだれdもおもいたいものだzう。
(いきなりの文字化け。悲しいかな、電子データでさえこの文字化けには逆らえないということか。逆に言えば、本来の入力者が間違えた可能性も無きにしも非ず、か)
私の運命はココで尽きたのであろうか、この場所はまさに人生最Aknお・・・・・
(ああぁ~肝心の部分がいきなり文字化け。だけど、これしき何とか読める。“最悪のと読めるんだろうな)
私はなんてものを発見してしまったのだろうか。あの悪名高い死の船、Black Chales Angelが目の前にあるからだ。私には使いこなせてしまう技術と腕があったとしても、これを見ないで素通りすることは心のそこで警鐘を鳴らしていても、止められない。この技術的な革新を止めることは誰にも出来ないのだから。
ブラックシェルスエンジェル
それはおとぎ話で出てくるこの世の物とも思えないほどの凶悪な存在。
エンジェルと名がついていて、清い存在だと思わないことだ。
その昔、死の商人が乗っていた船をとある国が接収した。そこそこあった船をさらに改装、改築を施した当時最強と言われてしまうほど嫌われていた。そして、その昔というのが問題なのだ。
BCAが最後に目撃された時間は、宇宙戦争の終戦を迎える6日前のこと、良く晴れた宇宙回廊を通ってきた戦艦BCAと準巡洋艦との戦闘で、双方ともにサルガッソーに落ちて行った。敵だった準巡洋艦はかろうじて落ちる未来を回避させられたかに思えた矢先のことだ。
まず間違いなく死んでしまうほどの超高出力のエネルギー体を私は忘れない。
その後、戦争が終わったことを知らされてから両国間で取り決められた調査により我々と一緒に落ちてきた双方宇宙船乗りは救助を待つばかりであった。




