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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


【どういたしまして、というやつだな】


それにしても、色々な部署が有るとはいえ、かなりの規模の権限を持った人たちとこれから会議とは、胃が痛くなりそうだ。(笑)不謹慎ではあるのだが、楽しみではあるのだ。










通信開始、30秒前


・・・0。



「ヴェル准将」


『今回は無茶を一手すまない。今回の件の詳細な情報を伝える』


「おねがいします」


なんか、疲れた顔しているが、大丈夫なのだろか?


『今回、白色矮星でおきている現象を伝えよう』


「ありがとうございます」


そういわれても、あと幾何かで爆発するんだろ?


『あの星の中心部にはゼルセルタ航空宇宙軍の工廠があってな。主に武器弾薬の製造工場に特化しているのだ。基本的にブラックホールの近くで、吸い取られるまでの期間、製造をするのだが、今回どっかの誰かが、いらない情報をリークしてくれたことにより慎重にことを進めなくてはなった。そこで君たちには、被害範囲が広まらないように、十分な距離を離したうえで、星の最後を見届けて行ってもらいたいのだ』


そんなことが行われていたのか。だから、探索班になるときの遵守条件に白色矮星を視認もしくは確認した場合、参謀本部の後方支援課に連絡するように言われていたのか。


「了解しました。中で勤務している人たちの救助はどうされますか?」


『救助? あぁ、誤解させてしまったね。白色矮星消滅は時々あるから備えは常にしてあるんだよ。それに、直近でやっていた工廠ではなく、数百年と昔に技術は確立されている分野だから大丈夫。もうあと数十分で工廠が爆散してそれに巻き込まれるように白色矮星もブラックホールに吸い込まれるはずだから、それを見届けて欲しいんだ。頼めるかな?』


「了解です」


スゴイな。そんなことになっていたとは。



【確かに武器工廠が有ったのは初耳だが、この艦には正規品の武器・弾薬などあまりないぞ?】


どういう事だ?


「?」


【考えてもみろ。この艦は、実験艦。それをそのまま流用しているせいで、武器弾薬その他に至るまでオーダーメイドのカスタム品。つまり一品物だ。そんなもの作った開発元からしか発注できないぞ】


あぁ、彼らも作ったもののそれを採用されないのに、俺たちが使い倒していたと。


「それ、彼らには不評になっては?」


【かなり、嫌がられたが、今装着している武装より性能のいい正規品を要求したら、受注メールアドレスが送られてきて、以後それ以外のやり取りはしていないな】



すでに、説得をあきらめられてる気がするのは、俺の気のせいなのかな?






気のせいだと思いたい。だが、実際そういうメールのみ送られて来てるのだから次回発注している戦艦はせめてワンオフではなく正規品を使用しよう。喧嘩売ってる訳ではないのだからな。ちょっとだけプレッシャーをかけてきてる気がしないでもないからな。


それにしても、ただ消滅するまで観測するだけでいいとはな。楽、ではないな。


危険だからこそ何があっても生きて戻ってこれる信頼性があるからこそ任された、任務なのだろう。


普段白色矮星というのは存在していても、消滅するときは大変なエネルギーを放出しながら内部に向かって吸い込むように最後はパッと消えてなくなる。不思議なものだ。普通は放出系の爆発は周囲に被害を巻き起こし時には広大な範囲にも被害をもたらすのに、この白色矮星の最後だけは特殊なのだから。




白色矮星の消滅の仕方がなぜ詳しいかというと、先ほどの通信とともに送られてきたデータに書いてあったからだ。


かなり貴重なデータらしく、コピーできなかったところを見るに、どれだけ強固なセキュリティを使ってるんだろうな。








「艦長、聞いたよ。消滅する天体のそばで待機して、白色矮星の消滅の仕方を検証するんだってな」



・・・そう。世間には、公表されていないからこそ今回の調査で、発覚させる絶好の機会なんだそうだ。


だからこそ、先ほどの調査資料は非公開。俺以外に見せることは許可されていない。あのクロでさえ見れないようなフィルターをかけていたそうだ。技術の無駄遣いとかいうなよ。特段秘匿性の高いものを見るのにはそれくらい徹底的でないと危険だからだ。





「そうだ、だが本部から星の消滅時に巻き込まれない程度の場所への後退はもぎ取ってきたぞ」


「さすが、艦長!巻き込まれでもしたらたまったもんじゃないですもんね!」


だが、そういっているが、どういった現象が起こるのかはわからないんだろうな。


「それでも、しっかりとデータが取れる位置には居るようにと言われてしまったが、そこはみんなで対応しよう。まず距離はあの白色矮星5個分ほどの距離が取れるか?」


「そんなもの、無理に決まってますよ。艦長! 我々の後ろにあるのは、ブラックホール。頭上にあるのもブラックホール。右もブラックホール。左もブラックホール。目の前が白色矮星とブラックホール。どこに行ってもブラックホール。では、どこで待機すれば?」


「・・・・」

【こうなってくると、監視場所はかなり限られそうだな。 


目標、我々の

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