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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
・白色矮星GT49PFIVE 秘密工房ハイスピア
ゼルセタル宇宙軍が保有する全ての武器弾薬を作るための秘密工房。軍の供給量は実に99.9%を製作している。
残りの0.1%は開発班が作った特殊なもので軍が正式採用を見送ったものだが、それでもいいと使用している部隊が有るため、武器弾薬補充用の供給は開発班になる。この件に関しては、不採用として開発班もそうそうに供給ラインをやめたいそうだが、使用している部隊が・・・
現在開発班によって供給されている部隊は、1つ。探索班の中でも最近発足した部隊。そう、智也の部隊だ。あいつの次の艦にはできればこちらが供給している武器弾薬を使用して欲しい。供給する側の身にもなって欲しいからな。
っと、これくらいでいいだろう。すこしそれた気がするが。
つまり、ブラックホールに吸い込まれる外縁部に位置した死した星、白色矮星内に工房を構えることが可能になった技術で、秘匿技術である。最悪爆発しても全てブラックホールが吸収してくれるから便利な証拠隠滅拠点なのだが、昨日ある報告書が回ってきた。それの対応にどう蹴りをつけるかが、今後の論点になりそうで頭が痛い。
ちなみに、そんな危険な場所で工房を構えることができるのかと言えばだな。以前、とある犯罪組織が本来入れないはずのエリアで活動できていたりと、すさまじいシールド技術がある。この技術が持ち込まれているため作業ができているのである。
かなりまずい状況だ。だがまだ秘匿する。開示許可が出ていないからだ。それに、
白色矮星の特性上、惑星内に特殊な物質や圧力なんかで必要な素材の加工と製造ができるため、防衛の意味を込めて惑星周辺に対して防衛網を引いていない。
搬入は直接ドックに向かうし、白色矮星の秘密工房を建造できる基準はかなりキツくて、巨大で中をスキャンできないくらい大きくなくてはダメだとか、色々ある。
そんな訳で、秘密工房を廃棄することも多々あるので廃棄手順が豊富にある。
まぁ、何百箇所もあるし、未開地エリアの奥の奥。探索班の調査を参考に白色矮星内で建造と稼働をさせる。
だから、緊急性の高い廃棄惑星になりつつある場合は、早急に救助に向かい撤収する。
これが自分の役割。
統合参謀本部の中でもごく限られたものだけが知る役目
なんだが、今回のことで、調査の目がそちらに向いたな。指示を仰いで従おう。こちらは雇われ軍人なのだから政治にはかかわりたくないし。
~SIDE ※※ END~
「とかなんとか、言っていたけどやっぱり後かたずけというか後処理含めて全て頼むと言われてしまった」
「そう落ち込むな。あいつらが近くに居るんだ、こちらの意図に気づいて処理してくれる恐れも」
『ッ!?
特殊特務大隊 第七大隊からの応答を確認しました』
ついに来たか。この参謀たちでさえ秘密にしていた秘密工房を知られるわけにはいかないから、独自でコンタクトを取れればいいのだが、難しいだろうな。特に今は緊急性が高そうだし。
「そうか。それで彼は何と?」
上手いきりかえしだ。私ではああもうまくいかない。むしろ流される。
『大隊長からは・・・えっ?はい。
はい。
は・・い。分かりました。伝えておきます。はい、了解しました。今後は全て一任しますので早期対応をお願いします』
なにか、やけにあっさりと取り決めがなされたように感じたが
「特殊特務大隊 第七大隊 大隊長からの報告ですが、委細承知いたしました。後はお任せを、とのことです。
そして、今関わっている政治的対応が必要な案件を早期に解決してほしいとのことでした」
「政治的案件は確かにココに居る皆さんか、政治家にお任せしたほうがよさそうですね」
一体どんな危険物をもってかえってきたのかは、私にはわからないが。
不安だ。あぁ、腹痛が・・・
『報告します。民間人で転移者と断定されていた人物の護送が完了したことをこの場で報告させていただきます』
「ご苦労」
『はっ』
「ついでの案件ではあるが、今回の件もよろしく頼む。それとこちらの連絡要員を紹介しておく。要員という言葉に我々は違和感しかないが仕方がないからな」
『は、はぁ』
ガッシュ准将は一体何を言うのだろ。それ以前に、この案件に対して一番役割としてまともな意見を言えて内情が分かってるのあなたでしょ?それをほかの人に振るの?今からすでに頭痛がするんだが、無茶を言うなよ。
「我らが参謀本部議長である、ヴェルラシオ准将だ。以後この方に報告を入れるようにな」
「!?」
やりやがったな、この親父!!
『よろしく、お願いします。参謀本部議長』
「ヴェルでいい。それと秘匿回線コードを教えるのでそちらで受ける。この後・・・・・5分後に話し合おう」
あぁぁ。予期していたことだが、最悪な展開になった気がする。
『了解しました』
全く、何が連絡要員だよ。全ての嫌な業務を押し付けてきやがって!
「ということで、本部議長。後は頼みます」
「ガッシュ准将、どこまで喋っても?」
「そうですね。必要なところは全て裁量に任せます。今後の活動に支障が出ない程度で」




