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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「急に太陽を見てしまうと何もかも反応できないな、お前ら・・・お前らどうした、反応しろよ?」


【智也】


「なんだよ、そんな名前だけで呼ぶなんて?」


【智也!】


「悪かったって、まだ目に太陽の光で目が真っ白なんだ。状況は?」


【現在、皇地球とも地球でもない場所に居る。測定できない宙域に居る。そして船を右に展開させてほしい。航海士が目を抑えたまま身動きが取れていないからすでに操縦はこちらに移っている。



早く!】


「右に展開。副長(クロ)自由(裁量)()安全圏迄移動」


【了解!】






ほらな、一つ解決したら、また出たよ。何なんだろうな一体全体。現在も目が見えない現状怖いわ。







・・・・。やっとかすかに見えるように・・・ならないか。気のせいだったか。



いや  


目が、かすかに見えて来たけど、外の景色が白一色。目が開けてられないほどまぶしいぞ。なら、


「ブラインドシールドを展開」


これが一番いいのかもしれないな。今手元にサングラスがない現状で効果のある者と言えば、ブラインドシールド。ブラインドは本来、中と外を見えないようにするものなんだが、ココまで眩しいのにAIであるクロが反応していないことから、目視で視認している俺たちだけが被害を受けたようだ。そしてようやくシールドが全て下がりきったところで、目が戻り始めた。何だったんだろうなあの白さ。尋常じゃない眩しさだった。



って、目の視力が戻ったんだから確認しないとな。   



!?  なんだこれは?カメラから通した映像を確認しても周囲が真っ白に塗りつぶされていると錯覚してしまうほど大きな惑星。これは今までの比ではないくらい巨大なものだ。真っ白の天体となって俺たちの目の前に存在しているとは、これでは目がやられてしまっても文句も対応もできないな。



そう、目の前に存在している白い天体。人はそれを白色矮星と呼ぶ。



白色矮星。読んで字の如く外見が真っ白で全てが終わった星。この星は役目を終えて後は消滅するのみ。最後にひと花咲かせるかどうかで変わってくるのみ。助けることのできない運命。


それも、すでに限界まで膨れ上がり爆発寸前。というか見ていてかなりやばい状況ってことが見て取れる。危険な現状、最悪な展開、さぁ、どうする?無理か?


「終わったな」

ココまでか。


【まだだ!諦めるな、智也!!】



実際どうするんだよ。カウントダウンに入った星の最後と心中しそうなのに、どうするんだよ、と俺が言うと、


【シールド】


んな無茶な要求をされる。だからちゃんとはっきりと意見を述べる。けど、ふと思うと行けそうな感じがするな。船体全体にシールドを張ると確かに強度的に無理そうなんだけど、もしかして・・・・船首というか、艦首ならあるいは?


「無理だ!艦首を正面に向けたままシールド最大硬度に設定し、全速後退。生き残りたければ、だがな。



それと後方確認はレーダーが担当。


戦術長!

周りに存在している残骸と星屑ひいては、航行に支障の出そうなものは全て破砕しろ。全武装ロック解除を許可する。



ヤレ





航空機隊はいつでも発艦準備で待機。発艦後、艦の周囲の警戒を厳にせよ。



武器と推進に必要なエネルギー伝達は全てクロに一任する。調整は任せるぞ」


【了解した。エネルギーを推進とシールド、そして武装関連に割り当てる。戦術長!】


「エネルギー伝達を確認。ビーム兵器を起動。




迎撃を開始」


【航海長!】


「操艦、改めていただきました。


全速後退します!後方への針路指示ください!」


「現在、破砕作業が順調なためそのまま後方まっすぐにバックOKです。戦術長は後方右下の隕石群の迎撃を!」


「後退します。戦術長、しっかり道を整備してくださいね」

「誰に言ってんだ。こんなところでやらかしたらそれこそヤバいだろ」

【戦術長へのエネルギー伝達は良好。

 機関室への出力系伝達も良好。

 シールドへのエネルギー伝達・・・・・確認できず】


「ちょ、まてや。急に不穏なことをいうな。何処が確認できないんだ?」


せっかくうまくできていたはずなのに、ココに来て足を引っ張られるのだけはまずい。


【こちらでモニターしていた、シールド発生器の最終展開が確認できない。目視でのシールド展開は可能か?】


・・・やはり光が強すぎてクロでも見逃してしまう項目が出てきてるのか。


「一応聞くがシステム上、シールドは発生していることになっているのか?」


まずはそこが重要な場面だな。


【確かにデータ上では確認できてはいるが、シールドが透明に白みがかっていたことには予想外の展開だ】


「なら色を付けてみればいい。確か訓練モードのために演習用色素識別カモフラージュ機構がこの艦には備わっていたはずだ」



あれが有ればいけr


【なんだ、それは?そんなものがこの艦にあるとはデータ上には一切の記載がないのだが】


アレ?艦長室に置いてたけど、最初シチューに渡されたマニュアルというか、説明書に書いてあったんだけどな。


「説明書取ってくるわ」


【早くしないとマズいぞ】


「航海長!全速後退」


「了解です、艦長」





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