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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「次来るときには俺たちも艦に乗せて行ってくれよ」
「無茶言わないでくれよ。ハイネ君」
ハハハと笑いながらゼス惑星組は冗談?を言い合う。それを俺はこう返す。
「なら、無茶な要求なんかせずにさっさと惑星同盟国家を締結させてくれよ」
と、彼らに対して些か無茶な要求だが、これは俺からあいつらへの挑戦状だ。
それを男前な顔で、
「おう」
「任せろ」
と、いう。さすがだな。
長かったようで、短かったような旅も地球に戻れば任務達成だ。
多分。結構当初の予定より逸脱し過ぎてた気がするし、最後の最後にやらかしてしまったし。
こういう時の出発というものは晴天と決まっているのに、今日はあいにくの雨。それもこの時期珍しい土砂降りの大荒れ天気らしい。もっと酷い大荒れの宙を飛んできた身としてはこれくらい大丈夫だろう。それにあの雲を抜ければあとは宇宙まで一直線だからな。
何事も無ければの話なんだが。不吉だよな、今回は。
【出発】
「離陸を開始。 現在高度・・・・失礼。2m浮き上がったところでErrorが表示されています!」
ほら来た。不吉第一号。
「航海士として対応は?」
取り敢えず、聞いてみよう。
「不可です!」
うーん、率直なご意見だ事。
「対応してくれ、クロ」
ココで丸投げする艦長の俺
【無理、不可能】
ココで拒否られた、俺。
「え?どうすんの?エラー出てるんでしょ?だったら」
【Error表示は確認した。表記内容はシステムエラーと出ているが、システムは正常に作動していることが確認できている。となると】
そうか、確認したうえでの対応か。もう少し内容を言って欲しかったな。
「と?」
「艦長・・・。後はシステムではなく物理的な理由で発生した何かが誤表示でシステムエラーと表示差有れてるんですよ」
ふーん。で?
「」
【智也。たぶん、心の中で反応しても声に出さなければ意味はないぞ】
!? 恥っず!
「わ、わるい。対応はすぐに可能か?外のかっ確認をした時は」
【落ち着け】
「っすよ、艦長」
深呼吸、深呼吸。落ち着いて。
「確認をした時は何も問題なんかなさそうだったんだがな。
。。。
・・・・・まてよ?」
そういえば、この場所こないだメンテナンスが入った気がする。もしかして
「なぁ、クロ?こないだココにメンテナンスで来た者たちが何か弄った後にもとに戻さなかったスイッチ的なものある?」
「まさか、艦長」
【ま、まて、今確認・・・・した。確かに触っているな。だが、拭き掃除をした時に触れた程度だ。
離陸シークエンスの上昇率設定スイッチのツマミの変更が履歴として残っている】
「確認するから、航海士は操縦桿を握っておけよ。
えーと。どれ?」
【一番上から十二番目。左・・・すまない、右から2番目のツマミ設定値はどうなっている?】
一番上。50個以上のツマミが立てに伸びている一番上。。。から十二番目。
次にひ、右から一、二、さ、二番目のツマミの位置。
「3だな」
「やっぱりそれか」
なんか納得顔してる航海士がおるが、俺にはわからん。説明
【そのツマミは、FREE・AUTO・Hと表記されていて、右回りの一番右下が、FREE。これが通常モード。次が、AUTO。周囲と同じ高度を維持するときに触るが基本まったく使わない。最後にHなんだがな。これが1時間に何メートルの意味になる。このHにツマミの数字を当てると“1時間に3m”上がりますよという表記だ。つまり今現在の設定上、1h3mということだ。一時間ごとに三メートルしか上がらない特殊な空間。場所でない限り使わない。だからこのツマミをFREEにしてくれ、そしたらあとは簡単に浮く】
「わかった」
で、回した。
浮かんだ。
毎秒、10m
どんどん上がる。
まいあが・・・・上がったと同時に前回の地球に飛ばないかな?もう戻るのが億劫になってきたんだけどな。
「雲を抜けます!雲を抜けた先の周辺に異常は見当たりません!」
「了解!視界開け」
まぶし!
「急に太陽を見てしまうと何もかも反応できないな、お前ら・・・お前らどうした、反応しろよ?」
【智也】
「なんだよ、そんな名前だけで呼ぶなんて?」
【智也!】
「悪かったって、まだ目に太陽の光で目が真っ白なんだ。状況は?」
【現在、皇地球とも地球でもない場所に居る。測定できない宙域に居る。そして船を右に展開させてほしい。航海士が目を抑えたまま身動きが取れていないからすでに操縦はこちらに移っている。
早く!】
「右に展開。クロの自由に安全圏迄移動」
【了解!】
ほらな、一つ解決したら、また出たよ。何なんだろうな一体全体。現在も目が見えない現状怖いわ。
目が、かすかに見えて来たけど、外の景色が白一色。目が開けてられないほどまぶしいぞ。
「ブラインドシールドを展開」
要約サングラスの要領で降ろしたカーテンで目が戻り始めた。何だったんだろうなあの白さ。普通じゃない。
って、めの視力が戻って最初に目にしたのは