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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



この場で宣言する。今この時より皇地球が惑星同盟国家に加入するための行動に入ることを宣言する。加入する場合の内容は交渉担当達に一任。今後72時間以内にこの惑星からゼルセルタ航空宇宙軍に緊急通報できる宙域内に移動し、事態の経過報告と今後の対応を全て丸投げにする。ただし、担当者が到達するまでの間はこちらの一時交渉担当者が対応する。一時交渉担当者の名は、クリスティーナ・セレス・V・ラングストンに担当してもらう」


【えらく急に決めたな。】





「だって、京介をこの星に連れてくるのが当初の目的だったのに、気づいたら大事になっているけど・・・それでもやらないと、彼が生まれた故郷にようやくたどり着けたのだから。ちゃんと送り届けたいし」


それにこの星はこれからこちら側に着くことがほぼほぼ確定しているからこそ、今の内に観光しておきたい!


【つまり、鳳京介を家まで送り届けたのち速やかに次の行動目標に入るということだな。それにしては送り届けるだけなのに時間がだいぶ取られているのは気になるが、彼の現住所はココから離れているのだな?】


「いや、ココから1時間くらいでたどり着くそうだよ」


【では、なぜ72時間もの猶予があるのか、説明してもらってもよろしいかな?】


「そんなの決まってるだろ。俺が、俺たちが・・・・観光したいからに決まっているだろ!もちろん、艦のみんなにも確認を取ったところ、誰も反対者が・・・・あぁクロには聞くのを忘れていたが、クロ以外は反対者は出なかったので、そうさせてもらったよ。それに、観光の件はすでにむこうに伝えてあるから準備もしてくれているし、無下にはできないでしょ?」



【・・・・。それでも職務遂行中のはずでは?】



職務。確かに俺たちは軍人だ。





だが、俺たちの部署を考えろ。俺たちはゼルセルタ航空宇宙軍の特殊特務大隊だぞ。通常の指揮系統からは一切の独立を許されているし、何といっても俺、元帥だし。誰に何と言われても文句なんか言わせないさ。



はっはっはっはっはー。






報告させなければいいのだから。

「というわけで、艦長命令。クロにはこの72時間は時間の無駄ではなく、航海に対するリフレッシュ休暇が必須と考え、これに対して72時間の下船許可を与えたので、この行動に対する行動は正当化されている。


よって、本計画目標に対する不信感は排除し、期日時間が来たのち、速やかに本計画を実行する。




副長には、周辺地域・空域・宙域の索敵を行い、情報収集を行いつつ本計画に基づく超長距離遠距離通信網構築に従事せよ」


【何か、もっともらしいことを言われて、休憩する気満々なのが、腑に落ちないが了解した。



現時刻をもって私ダブルクロスナイン副艦長は、本国との超長距離遠距離通信網構築と周辺地域・空域・宙域の地図作成に従事いたします。本案件の終了時間は72時間後となり、この時間をもって通信・地図作成を中断して、次の作戦に入ります。


以上】


頼んだぞ。クロ。

彼は命令遂行を実行するため、眠り・・・とは程遠いが艦のセキュリティレベルが最高レベルを実行して、計画を実行に移した。



そんなわけで、俺たちは下船希望者全員とこの惑星に降り立った。






ちなみに、降りなかったものはある程度予測出来ていた。


整備班で、降りることすら興味がない数十名と機関室の男衆が数十名残ったくらいだ。保安要員たちはある程度の交代制で勤務を回すらしい。こう言っては何だが、全員降りてもいいと、伝えたところこういう機会でもないと保安要員の仕事が無いので大丈夫ですとの返答を貰った。仕事頑張りすぎもよくないが、彼らは彼らで満足しているから、ヨシだ。



下船希望者の多くは女性陣なので、この場ですぐに班分けを行い女性陣は、出かけて行った。



デートに行きたいもの達はさっさと行かせた。俺にとって、邪魔。




それ以外のメンツは、京介の家に一緒についていくもの以外はそれぞれ、観光ガイドとともに出かけて行った。






「って、オイオイ。何処迄ついてくるんだよ」


「京介の家まで。というか話に出なかったけど親しい間柄の人とかいなかったの?」


今、俺たちは陽平とシチューと有紗の四人でお見送り兼観光に出ている。そんな中で陽平が家族の話を切り出す。今までほぼ誰もが察していたことをココで切り出すとはさすがだなと思ったけどな。


「いねぇよ。年齢=彼女なしだし、家族も俺が20歳の時に事故で死んで、親類も居ないからな」


「天涯孤独って奴か」


「それでも、俺には仕事が有るから大丈夫さ・・・・・ん?さすがにPOSTに郵便は溜ま」


確かに彼の郵便受けにはかなり以前から郵便物が抜き取られていなかったようで、かなり溜まっているが彼はその一番見える位置に突き刺してある郵便物のロゴを見て固まっている。一体何なのかはこちらとしては分からないが、どうやら彼にとってはかなり重要なことらしいことは見てわかる。だが、それにしても一体何なんだろうな、この固まりようは。喋りながら固まってるよ。

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