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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「心の声だと思われるのでしょうが、駄々洩れです」
「えっ?どこから?」
「事務レベルの話とか軍艦ってあたりからです。それで話を聞けたので法改正などはこちらで受け持ちます。それと通貨改正はすでに銀行が対応策をだして話し合いを持ってもらえるように話を通しておきました。年号に関しては大丈夫かと思います。切り替えではなく宇宙関係の年号を追記したカレンダーと年号を合わせればいいだけでしょうし、最悪国民に発表して意識的に改革を行いましょう」
「さすが、宰相次席だった方です。さすがに私でも今回の件は情報量が多くて対応できませんでしたから、助かりました。後はお願いします。こちらは、あの艦と対応を協議してきますので」
「わかりました。行ってらっしゃい」
そういって、宰相である祥雲殿は歩いて行った。
歩いて、着陸した宇宙船の最初の感想を言わせていただきたい。
「でか」
この一言に集約しても誰も怒らないでしょう。なにせ、高さ500mくらいあるのでしょう。どれだけ巨大な人工物を作って運用出来ましたね。この国でもやろうと思えばできますが、ブーイングが出すぎてすぐに飛ばせなくなってしまうでしょうし。それどころかこの巨体を飛ばすだけの技術が我が国では存在しないことは報告を受けていますし。
こうして歩いているだけでもかなりの面積を取られるほどの巨体でなければ浮かばせることができないのでしょうか?
それともこの巨体は・・・我々想像するものとは遥かに違う物なのでしょうか?
「誰かこちらに歩いてきてますね?」
「ん?有紗、どしたの?」
【集団の中から一人だけがこちらに向かって歩いてきてますね。それも実力者ではなく一般人のようですし、武器なども携帯していないようですし】
そう、先ほどからハイネ達とつるんで兄貴やシチューとこの星の情報を聞き出していた。もしこの星との貿易通商条約または惑星同盟への加入も見込まれているからもしその方向になった時誰がどう対応するか、どんな人物に引き継ぐかの打合せである。
まぁ、その件は解決してて、地球に降下しているであろう母親にすべてを丸投げすることを提案して、それを・・ていうのはだな。なんというかちょっと前に話は遡るんだ。
俺たち兄弟が了承した。
・・・
「おかしくね?この構図」
「確かに。母親任せ提案は、シチューだけどな」
「それのどこがおかしいんだよ。大丈夫だよ、あの人なら何でも完璧にこなすだろ」
「クロ」
【もちろん、録音完了した】
「父親として頼む、あいつ・・・クリスに聞かせてくれ。こいつには説教しても右から左に説教を聞き流すからな」
確かに。
「あの、艦長。先ほどの方が乗降口に到着したとのですが、時間があるなら艦の周りを見せてほしいとのことでしたので、許可しておきました」
と、有紗が報告してきた。その言葉を切っ掛けにみんなが行動を開始した。
まず、父親である琢磨はほかの隊員への調整に自分が立候補して行動を開始。陽平とシチューは艦橋での指揮を一時的に頼み、俺と有紗とクロ(クロには一時的に俺の携帯端末に通信回線を開いてそこから話すということを徹底した)の三人で今下に来ている人物に会いに行った。
「艦長。ハイネさんたちも連れて行かないとマズいのではないでしょうか?」
「確かに。てなわけで」
【分かっている。今調整しているから先に下に来ている人物に顔を繋いで来い】
そういわれて、艦橋からエレベーターで・・・この艦橋エレベーターの不便なこと、不便なこと。まず乗降口と直結していない。まぁどう考えても保安上というかセキュリティ上、間違いなく危険だからこそエレベーターを分けてはいるが出口まで遠い。
「相変わらず遠いな」
「さすがに大きな艦ですからね。いつも艦長が使っている入口ってやはり近いんですね?」
【あそこの本来の目的用途は搬入用だからな。そこの点検用入り口で、通常の船舶出入り口では点検口から外を視認するための小窓が付いていて、外側から中を見に行って確認するからな。】
「おかしくない?搬入用の扉なんだったら中と外の出入り口なのでは?」
【通常の船舶は物品搬入用エレベーターがそれにあたるし、戦闘艦は基本武器搬入だから搬入口というかどちらかというと武器庫直通だからな。。。そんなことより乗降口に着くぞ。準備できてるか】
そういいながら乗降口に到達。警備兵が二名直立態勢で出迎えてくれる。まぁ艦長だからこそ敬礼してくれるんだろうな。そんなこともないか、彼らの任務はココの警備だから頑張ってと肩をたたきながら下船するため降下スロープに乗って大地に降り立つ。
最初、艦の着艦時に少し揉めた。理由は簡単で着陸用の固定足を設置して地面と船体を浮かして止めようかとも思っていたのだが、降り立つ場所を見たとき最悪、艦が傾き倒れる可能性があったためやめた。理由は、降り立つ地面がむき出しの地面だったからだ。それもアスファルト舗装や砂利舗装などでなく、どちらかというと芝系の舗装がされている。それでもきちんと管理されているものではなさそうだったからよかった。しっかりと手入れされているところをむざむざ壊しに行くことはしたくなかったからだ。
そんなわけで艦を降り、十分に艦を見学しているが、それでもまだ一面を見ているだけに止まっているだけの人物に、声をかけにいった。
さて、ようやく智也たちが次の惑星の大地を踏みます。というか、踏みましたね。長かった気がしますが、ココで折返し・・・・さぁ。。。どうなんでしょうね。続きはまだまだありますので次回もよろしくです。