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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
・・・・それで、なぜこんなことになったんだ?
(それは、数時間前に遡る。)
――・・・3時間前。
「それでは、出発してしまいましょうか。ココに居ても船舶航路の邪魔ですし、空中を移動できるのであれば、お願いします」
「それは、目立ちませんか?」
「大丈夫です。それに陛下からも海上に居るよりはこちらに来て話を伺いたいと申しておりましたから」
「わかりました。ですが、パニックになりませんか?」
「でしたら、テレビをつけてもらっても構いませんよ。周波数は教えれますし、パニックになったとしても、すぐに収まるでしょうから」
「は、はぁ。。。副艦長、出航だ。上昇し、指示された方向に向かってくれ」
【了解しました、艦長。
艦長から出航命令を受諾。機関始動、出力を上昇させ、飛空モードにて指示された目的地に向かう】
――・・・そして、現在。
「キャー!何アレー」
「逃げろー‼」
「宇宙人の襲来だー!」
「巨大な箱が落ちてくるぞー!」
「みんな死んじゃうー!」
と、地上は阿鼻叫喚の光景となっている場所を粛々と進んでいる。
「あの、地上が・・・・」
「大丈夫ですよ。もう少ししたらメディアが騒ぎ立てて、事態を収拾してくださいますから」
「は、はぁ(それは普通に考えたら、さらに騒ぎを大きくするのでは?)」
『こちら第一放送局の田辺です。現在、太平洋側の和歌山県沖に来ていますが、なんとなんと超巨大な人工物が空を、空中を“飛んでいます”ご覧いただいている映像は、CGでは一切ありません。これほど巨大な人工物が空を飛べることは未だかつてあったでしょうか。
いいえ、ありませんでした。そして、この件に関して、政府が対応に乗り出す前に和歌山県側にて動きが有りました。甚大なる被害が予測される中、果敢にもコンタクトを取ろうと県側の方たちの努力姿勢が見受けられます。こちらは少し時間が掛かるため、先に連絡を入れていた政府側の方たちに話を聞きましょう。
『世襲制議員である、ヨーロッパ地方を収める、クロディナさんにお聞きします。今回の事態どのように政府、いいえ皇帝陛下はどのように裁量されるのでしょうか?』
『まず一つ目に私もこの目で見ていないので何とも言えませんが、一番最初に今回の事態に真っ先に乗り出すであろう方が乗り出していないところを見るに、あの方が今回の一件の首謀者ではないでしょうか』
『・・・・・、やはり皇帝陛下ですか』
『こんな大それたことをなす人は、この皇地球に置いてほかにいますか?』
『いませんね。スゴイ説得力を持っていますね』
『説得力というか、こういう謎技術を出してくる場合、あの方は内密にことを進めてから皆を驚かせるやり方で発表するので、今回もそれに近いことが行われるのではないかと思うのですが』
『・・・あぁ、なぜでしょうか、クロディナさんの意見に対して反論するべきものが見つからないのはなぜでしょうか』
『あの方のせいでは?それに第一放送の方がコンタクトを取る直前に世界中の世襲制議員の方たちとの話し合いをしていて、今もその方たちとビデオ会議をしているのですが、皆さん同じ意見ですね。それと、たぶんなのですが、もう少しすれば皇都から発表が有るでしょう。あの方が陣頭に立って・・・・それではインタビューは終わりにしていただいてもよろしいですか?』
『あり得そうですね。っとありがとうございました。』
国民の皆様へ、先ほどのインタビューにおいて話されていましたが、今回世襲制議員の方たちはかなり落ち着いて事態を見守っている様子ですので、もう少し落ち着いて事態を静観することをお勧めします。
では、和歌山県側のコンタクトを取ろうとしている方たちの準備ができたようです。
そちらに取材で出ている、飯沼さんに中継を回します。
『飯沼さん!』』
「ね、マスコミと世襲制議員の話し合いで場が収まるのですから、それと和歌山県側でコンタクトを取ろうとしている方たちは無視して結構です。後5分ほどで“皇都 大和奈良”から全国民に向けて緊急放送を行いますから」
―――5分後
『全国民よ。これは有事である。
これから行われる対談の内容によっては、我々の世界の規模が、宇宙にまで広がることを意味するものである。
だが、いまだに彼らとの話し合いはできていない。
なぜか!!
まだ彼らがこの皇都 大和奈良にたどり着いていないからだ!私の住んでいる皇居の中庭に降り立ち、その後の会談が済み次第、皆に改めて発表するので、しばし待たれよ。
そして、混乱することではあるまい。彼らのあの艦にはすでに私の文官が乗り込んでいる。大事には至らぬ。
静まり、そして日常へと戻るがいい。私が全ての責を負い会談に望むので、その時が来るまではただただ日常を過ごしてくれたまえ
以上だ』
すげー、なんかとてつもないこと言っているけど、ただただ自分の目的をチャッカリ国のために置き換えてる。
「な、なんかスゴイ方ですね」
「まぁやることはやるし、抑えるところはしっかりしていますが、宇宙関連に関しては暴走しがちでして、国民は今の会見でこう思ったでしょう。“あぁ、またか”と」
あぁ、やっぱりバレてるんだ。
(作者)どこかで聞いてような言い回しだな。
(智也)それは・・・何に対して?
(作者)演説。
(智也)あなたが、書いてるのでは?
(作者)やはり、智也たちのことを書く前日に見たあの演説シーンがマズかったのかな・・アレ、自分の中では結構好きなとこだったし。
(智也)だからなんの演説シーンだよ。独裁者の映画でもやってたの?
(クロ)映画でもあるが、あの有名シーンのことでは?
(智也)!? お前も来たのか。
(作者)あ、クロさんや、ちーす。
(智也)作者、だんだん壊れてきてそうだから、早く寝ろ。
(作者)・・・・
(クロ)確かにな。早く休んだ方がよさそうだぞ。いろいろと、な。
(作者)次の回は、智也を振り回してやる!
(クロ)できれば私を巻き込まないでいただければ。
(作者)了解!
(智也)了解!じゃないよ! 俺何させられるのさ! 気になる。
って、誰も居ない。
・・・「ハッ!」
「ユメか」
(クロ)ほんとに夢であったならどんなに良かったか。
(作者)クロ。シッ!