22
書き溜めはしていますが、更新ペースは遅いと思われますが気ままに見ていってください。
本日は3本立て
「戦艦蒼、緊急発進!!」
「緊急発進!!」
緊急発進のため通常の発進とは違うので、加速Gが半端ない。だが、この発進モードはエンジンに負担がかかるが乗組員にも負担がかかるな。Gの耐圧を軽減するかなくすようなものを作るかだな。
周りがつらそうなのが気に食わないな。今度クロと一緒に開発してみるか。
(ワープ中の7日間で必要な決め事を早急に決めた)
「惑星に着いたとき、すぐに調査できるように段取りを決めておく。ただし完全武装で救助セットも持って、行動する。艦には武装関係をすべてオンラインしろ、合言葉を決めておく、『ハリフェ』これを言えば緊急信号を発信しろ。これが最近更新された、救助のガイドライン手順書だ。合言葉云々は俺のアレンジだがな。というわけで、陽平少尉とフェルアイちゃん、ジェームズ、セティは残れ、スチュワート少尉、レティ、ニール、ドクター、あと、オクレはレティとニールの護衛を頼む。最優先で逃がせ。お前も確実に生き延びろ。」
「戦術長、了解」
「SAMIDC班 副班長了解。現着したのち惑星の調査をします。」
「航海士、了解。緊急ポッド射出できるようにします。」
「「了解です。皆さんを手伝いします」」
「スチュワート少尉、了解しました。完全武装準備してきます」
「まだ、あと3日あるから準備はまだ大丈夫だぞ!!」
レティ「衛生士としてドクターの補助に入ります」
ナグタ「わしは、医者である前に、軍人だ。わしは、格闘術のほうが腕がいいしな。」
ニール「SAMIDC班 班長了解です。」
警護のメンツもそろえないとな。今は兼務できるものしかいないから仕方がないな
救援物資もそろえた。あとは現場についてからだな。さてさて、どれくらいの人間が生き延びられているか不明だが、必ず生きていてくれ。
ポーン!
船内アナウンスのチャイムもうちょいカッコイイのに変えよ。
「艦長あと、5分でワープ抜けます!艦橋にお戻りください。」
「了解。ジェームズ。」
焦ったってなにも物事はうまくいかない。
常に冷静に非情と言われようとも俺だけは、確実に冷静な指揮官でいよう。それが、みんなが生き残るためのすべだから。
ん?メールが入ってるな。件名は・・・人員募集要項応募の件です。か。
確認はまた後でだな。
「ワープ終了。」
「惑星、着陸前に通信ポットを10個ほどばらまいておけ、緊急ポッドでも通信できるように調整しておけよ。戦術長、通信ポッド射出できるようにしておいてくれ」
「通信ポッド調整中、あと15秒で完成します。。。完成です。戦術長に発射タイミング譲渡します。」
「通信ポッドばらまきます。」
「大気圏突入まであと5秒」
「軍にこれより救助を開始すると通信を入れろ。現在のポイントと惑星の座標も添付して送れ。50時間以内に連絡がない場合、必ず調査隊が調査する」
「了解しました。通信完了。。。返信来ました。気をつけて先行しろとのことです」
「了解。ジェームズ、後何秒で着陸できる?」
「後50秒です。」
「着陸と同時に周辺を最大スキャナしろ」
「わかりました。艦長」
【地表の酸素濃度正常。宇宙服着用せずとも活動は出来るが、念のため着用して行動したほうがいいと思われます。】
「必要な物資、サバイバルグッズあと艦周辺に緊急ポッドなどを隠してから、救助目標に向かう。ただし、現地人又は、ここにとどまることを希望している者は通信ができる設備を用意してからこの惑星を出発する。以上」
「航海士より、各員へ。後3秒で着陸できます。7秒前に救助目標のある場所の上を通り過ぎましたところ、一番高い所に旗を発見。
ゼルセルタ航空宇宙軍
特殊特務大隊第四大隊 の表記のある旗を確認しました!」
とジェームズが中央スクリーンにしながら、報告してきた。
「それって! 大親友!」
「おう。まさか、生きてるのか、おやじ」
シチューと陽平がビックリ顔で向き合ってる。
「艦長、まさか。爆発四散したと言われていた、第四ですか?」
「あぁ、そうだと思う。ニールたちと違って、おれは、記憶消失になっているから親の名前とかわからんが、陽平少尉を見てればわかる。たぶん、第四が俺の両親のいた部隊のことなんだろう」
ニールとフェルがまさかという表情を見せながら、こちらを見てくる。
そんな顔するな。記憶ないんだから、仕方ないだろ。
「通信での応答はありません。ですが、先ほど中央広場らしき場所から信号弾が上がりました。」
「色は!」
「白。それも4つです!」
フェルの報告がやけに耳に残る。白。それも4つか。爆発四散する前に合った、救難信号もしくは救助信号の国際標準という奴で、改正は、されていない。この国際基準制定が、ゼルセルタ航空宇宙軍創設時に取り決められた標準規格だからだ。これを発射しておきながら、襲えば問答無動で全戦力が相手になるからだ。
「これより、現場に急行する。現場に危険性は一切なし、救助用具のみ持参で、急行する」
「最初の全武装と話が違います!!」
「これについては、国際基準の公式信号弾の取り扱いになるんだが、信号弾3つで表現するんだが、白4つについては、宙賊なども手出しせず、救助を手伝え。の意味があるから、救助中と、終了後は見逃すのが決まりだ。ビーコンもつけずに開放する。だいたいその時、スカウトじみたことをして、宙賊から足を洗うように、説得するんだがな」
「では、全武装せずに降りるでいいんですね?」
「だが、一応降りる人員は当初の予定通りに行う」
「わかりました。」
「着陸しました。ハッチ開きます。」
「ヨシ、降りるぞ!」
全員「ハイ!!」
ハッチの向こうは少し黄色っぽい色した景色だ。だが、まったく見えないわけでもない。鬱蒼と生い茂るジャングルを抜けると木々を切り開いてできたと思われる、中央広場が見えてきた。
その奥に、見えてきた人影に俺は、ビックリした。
なぜかって?子供だ。それも、2~3人じゃない数十人規模でいる。大人たちは、みんな泣いてるし、子供たちもどこか顔が固まっている。
これでは、話ができない。
優しく、そして、ゆっくり喋ろう。
「初めまして、智也・L・ラングストンです。所属は、ゼルセルタ航空宇宙軍。特殊特務大隊所属。特殊特務大隊大隊長 兼務 特殊特務大隊第七大隊 大隊長 兼務 戦艦『蒼』艦長 兼務 艦隊総司令官 ラングストン 元帥です」
(智也!?ねぇあなた、あれが、私たちの息子の智也なの!)
(そうみたいだな!)
(琢磨、あれ、お前んとこの子倅坊主じゃねえか?それに特務大隊大隊長っていうと、俺たちの部隊の大隊長ってことになるし、第七大隊ってことは、新設部隊だろ。・・・それに、元帥か上官になっちまいやがったな。)
「・・・」
ざわめきが、すごい。会話の節々に、俺の名前が、上がっているから、たぶんみんな本来なら知り合いなんだろう。
「あの、すいません、報告が一つありまして、少し前の事故で記憶が消失しており、記憶の一部、主に、、、えーと、名前が全部消去みたいになってしまってて、その、えーとすいません、自分の周りの人間関係も忘れてしまっているので、知り合いであろう皆さんの記憶も、その、えーと、・・・ごめんなさい、覚えてません」
(少尉、スチュワート少尉、あの中に艦長のご両親がいるのでは?)
(あぁ。いるな、おれも久しぶりに見たよ。)
(ドクター、あそこにいるのうちの両親です。)
(ッ!?ドクター再起動してください!彼らの健康状態見るんですよね!)
(ッ!?あの話していたご両親があの中にいるんですね?オクレ君ありがとう、立ち直った)
(艦長、言いずらいこと言った、自覚はあるでしょうが、ここでは何ですから、自己紹介と、向こうの人の隊長なりに事情説明求めて情報交換しませんか?)
(そうだな、ここで固まってるだけでは、何もできんしな。ニールは、艦に連絡してくれ)
(了解です)
「お兄ちゃんなの」
「智也お兄ちゃん?」
「ん?俺に妹居ないはず・・・年は、7歳くらいか?もしかして、ここで、生まれたのか?」
「「そうだよ!」」
そうか、ここ生まれの子たちが、いるんだな。・・・・俺の妹?親父確か聞いた話では、今年60歳のはずじゃなかったっけ?
「初めまして。智也・ルルーシュ・ラングストンです。お名前は?」
「ミシェル・L・ラングストン。7歳です!」
「ナナ・L・ラングストン。7歳です!」
双子だ、チョーかわいい!!微笑ましい!!
「初めまして。ミシェル、ナナ」
「「はじめまして。お兄ちゃん!」」
知らぬ間に娘たちが智也と話している。そして、さっき記憶が無くなったと聞いた。私たちのことを忘れている。それだけで、胸が張り裂けそうになる。私たちが、そばにいれば、どんなにか、良かっただろうか。だけど、まずは自己紹介をしておこう。ほかの方たちには、、、ん?シチュー君がいる。ってことは陽平も居る気がする。あの二人は昔からおバカコンビと言われていたから、いるな。
「と、ともや。」
「えーと。もしかして、母さん?」
「えぇ、あなたからしたら、初めましてのほうがいいかもしれないけど。クリスティーナ・セレス・V・ラングストン。それが、私の名前クリスで、いいわ。で、こっちが、」
クリス母さんの隣、あれが俺の親父か?
「隊長さんですか?」
「グハッ!!」
クリス含め部隊の皆さんはある心境とともに、
「ブッ!!」
吹いた。
せき込む人もいれば、大笑いするものもいる。
簡単に言えば、こいつが隊長。・・・・ありえねー!と心の中で皆が思う心境
そして、本人は、固まる、そして、解凍され、思い出して、固まる。
「えーと。」
「あぁごめんなさいね。智也。こっちが、私の旦那のたく、自分で言え!!」
バシッ!!と頭を叩かれている。なんかコントを見ている気がする。妹たちも、笑って、パパが隊長超笑える。とか言われている。「お兄ちゃん、隊長は、あっちの緑の服着た若いおじさん」と教えてくれた。
「えーと。琢磨・ラングストン。お前の親父だ。陽平も一緒にいるのか?」
「えと、あぁ一緒にいる。艦に残って警戒中だ。」
グハッ!!
さっきの、緑の服着たおっさんが胸を押さえてぶっ倒れている。・・・ちょっと、読めた、艦降りるとき最低限の人数残して、救助に来てトラブったといったとこだろ。
「えーーと。報告書と日誌もらえますかね?皆さん」
グハッ!!
「・・・・おい、隊長さん。あなたまさか書いてないの?」
「お母さんから、一言いい?」
「えぇ、弁解ですか?」
「いいえ、隊長さん以外みんな少し飛んでいる日があるかもだけど、全員書いているわ。子供たちにも書かしているし、私たちは、悪くないことは、分かっておいてね。」
梯子外してないか?むしろ、母さん。止めさしてないか?
「まぁ、うちの副長が精査するのでデータください。」
「えぇ、これが、部隊の共有データに上がった、報告書と各個人の日誌、日記よ」
「確認しました。クロ、全員の書類精査して、まとめろ」
【了解。精査、処理しておく。本部に連絡するか?】
「頼む」
さて。みんなは、この星に残るか確認しないとな
「皆さんは、この星からの脱出を希望しますか?」
第四大隊全員
「もちろん!!」
「わかりました。持っていく物の検査をして乗艦してください。それと隊長さんは、こちらに来てください」
「わかりました、」
「初めまして。」
「初めまして。サチェラス・トゥルナス。二等宙佐です」
「報告。聞きましょう。どうしてこうなったかを」
・・・
・・・・
・・・・・・・
へー。思った通り、艦降りるとき最低限の人数残して、救助に来てトラブった。と
・・・コメントしづらいな。首はないけど、部隊無くなりそう。
最悪うちの部隊に合併吸収するように話持っていこうかな。
えーと、とりあえず、罰則なんかしてもらおう。
「とりあえず、私には、始末書と反省文。経緯書の提出。あと5時間の正座でとりあえず様子を見ます。帰ってから、追加されると思いますが、首にはならないようにしますので。とりあえず、艦に乗艦しましょうか。」
「わかりました。よろしく、お願いします。」
よかった、置き去りの刑とかにならなくて。
「智也君、久しぶりってあなたには初めまして。のほうがいいのよね。」
「すいません」
「いいのよ。ジェシカ・トゥルナス 曹長よ。第四大隊長の奥さんしているの」
「刑罰行うなら、この星に、調査団が来るまで待機でもいいのよ」
・・・勘弁してくれ、ジェシー。おれ今から正座するんだよ、刑罰増やさないでくれ。頼む
「それも良い案ですね」
「でしょ!」
!?
やるの?まじで、やるの?勘弁して!
「ですが、今回は、正座で私からは以上とします。帰ってから追及があると思いますし。」
「わかりました。それと、全員搭乗完了。あとは艦長のみです」
「この場は、放棄でかまわないんですか?」
「えぇ、旗も必要なものも全部回収しましたから。」
「わかりました。行きましょう。」
みんなは展望エリアで別れを惜しんでいるらしい。聞いた話では、レティとセティの両親も無事だったらしい。後で、紹介してもらおう。
「それでは、諸君。出発しよう!」
「ハイ!」
「機関長。エンジンの具合は?」
「メインエンジンは停止していなかったため、このまま行けます。」
「ジェームズ。」
「発進まで1分待ってください」
「クロ」
【発進まで50秒】
「軍より緊急通信入りました。読み上げます
急ぎ、彼らを、エルフリーデン星系、ヨツンヘルム惑星に検査入院のため最先端医療ドックに緊急入院、検査を行い病原菌などのチェックしろ。君たちも同様に行え。
これは、最重要案件として、緊急命令を出す。
報告書をまとめ、15日後の全将校ブリーフィングでの通信会議を行う。時間は追って知らせるが、いまは彼らを落ち着いた場所に移してくれ、そして、智也隊長、サチェラス隊長の2名は14日後に改めて日時の連絡を入れるので準備して、待機しておくように。
以上。」
「了解した。とりあえず、指定された、場所に行く。出発!!」
【了解、出発!】
「発進、目標、エルフリーデン星系、医療惑星。ヨツンヘルム惑星へ進路を取ります。」
ゆっくり、艦が浮かび上がる。じわりじわりと、皆が暮らしていた、あの第二の我が家、苦労して建てた、みんなの家、みんなで子供たちのために作った遊具、広場、別れはつらくないと思っていたのに、こうしてゆっくりと小さくなっていく景色を見ていると涙がこぼれていく、ゆっくりと上がっていく、そして薄い雲に阻まれて、見えなくなっていく、我が家、厚い雲の中に消えていく我が家を見ていく内にふと手を握られる感触を感じ、横を見るとジェシーが泣きながら、寄り添ってきている。
私は、彼女を、抱きしめるようにして思った。つらい場所であったにせよ、あそこが今の私の思い出の場所に他ならなかったことを、
ありがとう。今まで、俺たちに居場所をくれて。
ありがとう。子供たちが元気で入れる場所を与えてくれて、この惑星に感謝を。またいずれ、必ず、帰ってくるから、それまで、『さよなら』だ。
「さよならー!ありがとなー!!」
「さよならー」
「バイバーイ」
「ウっ!ありが、とう。さよなら!」「また戻って、も。戻って、くる、か、か。戻ってくるからなー」
「さよならー!!」
「みんなおんなじ気持ちですよ。サチェラス。」
「そうだな、ジェシカ」
「フフ。ここまで、聞こえてくるな、別れの挨拶が」
【そうだな】
「さぁ、指定された場所までは、ここから超特急でも5時間、それまでに、必要な書類まとめておくぞ。クロ」
【そうだな。時間のかかる報告書と日誌をまず精査していこう】
「だな」
U.C.1812 8/27 PM04:30 当該空域での捜索で、死亡扱いで処理されていた、特殊特務大隊第四大隊と民間人数十名の生存を確認。死者はいなく、全員の無事が確認され、一大大スクープになったことは間違いない。ただし、その報告は、15日後の結果で知らされることになる。
この日のことを、後年こう呼ばれる。「第四大隊の生還の日」サチェラス本人の誕生日プレゼントにしては、すごく大きなプレゼントであった。当時の救出された、メンバーからは常にこの時の隊長の慌てっぷりが常にネタにされるくらい大きな苦痛となるとはこの時誰も、そしてサチェラス本人も思いもよらなかったのである。
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。




