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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


ロケットを降りる手前の出入口あたりからクォーツは喋らなくなった。別に喧嘩したとか意見の食い違いのせいとかではなく只々、感慨にふけっているように思ったが、ロケットから降りて地面に着くや否やいつものあいつに戻った。


そして歓迎してくれている人物の元迄歩いて行ってみる。



拘束されるのか、歓待されるのか、それは今明らかになる


「え」

『え』


「え・・・なんで、ハイネとクォーツがココに居るんだ?」


【智也、知り合いか?】


「あぁ、そういえば皆は会って無いもんな」


そういえばあの時はあの場所に行ったのは俺だけだったもんな。それにしてもなんでココに居るんだ?あいつらとの時代と今の時代とではだいぶ違う・・・はずだよな?


「それで、なんでココに居るんだ?お前らあの時惑星脱出したんじゃないのか」


あの時俺を囮にして脱出してたのにな。それにしては


「あ、あのさ・・ひ、久しぶりだよな。


元気だったか」



「あぁ、ハイネ。シバかれたくなかったら今はちょっと黙っててな」


「(ハイネ。君、彼を怒らせすぎだろ。何やったんだよ)」

「(クォーツ。オレ、悪くない・・・・・たぶん)」








【で?】

「結構前にゼス惑星を調査したことあっただろ?」


【あったな。それで?】


「まぁぶっちゃけ、こいつらに会うよりも俺の記憶が復活してた方がよかったんだが」


【その程度の人物か】


「そういうことだ」






「「オイ!」」

「そこは、お前のご先祖だ!と言えばいいだろ‼」byハイネ

「私、指揮官だから彼との絡みはそんなにもなかったけど、そこまでどうでもいいとは・・・トホホ」byクォーツ



「まぁ歓迎するよ。で、俺たちの今後の予定とか聞いてもイイ?」


「皇地球の皇帝陛下からの伝言ですが・・・・この艦ごとの降下か、少人数で我々が乗ってきたあの型式の古い・・・・・大昔の骨董品で降りるか選べますよ」


「あまり言いたくないのですが、大気圏突入と大気圏脱出が搭載されている航空機などが有ればお貸ししてもらってもよろしいでしょうか?ロケットなどという代物は私たちの時代でさえ過去の遺物として、かなり昔、存在していたとは伝え聞いていましたが・・・かといって、戦争で使えるかと言われれば」


【使えませんな。そんなにも不安定な代物は】


「それ以上に武器として、大気圏突破する代物としてしようしてしまうと、少しのミスで誤爆あるいは宇宙空間にゴミをばらまく行為に等しかったですから、最終手段でさえもう少しまともな機能が欲しい所なのですが、何しろ・・・・ハハハハハ」




そうなのだ。この惑星があまりにも宇宙関連は弱すぎて、宇宙の旧石器時代とまで言われてしまう代物を使っているから、現状どの惑星も星系も接触していないだけなのだろう。こうも宇宙に出る技術が無いと、ひとたび戦争になったなら大量虐殺の汚名を着せられることは必須。


これを世に言う、未開地文明のため接触禁止と惑星同盟国家や非加盟国家からも接触を断たれている理由になる。これほどまでに技術が無いとたとえ宇宙に行ける技術を提供してもそれを使いこなせず、周辺国家を巻き込んでの戦争を始めようとしてしまうから、準備が整うまでしばらく放置する方がいいという、なんとも共通意見が有るのだ。



実際に例に挙げると、過去数度の頻度で実験を行った際、提供した先以外が敵か味方が分からず挑発して、戦争を行おうとした。それがどの惑星や星系にとっても毎回必ずと言っていいほど被害を受けるためこんな条約を締結してしまうほどだったそうだ。


その名も『宇宙開発発展途上国非接触条約』


簡単に言えば、宇宙に進出して被害を被りたくないため、彼らが順調に開発発展し、あとは双方どちらに付くかを選択できるまでどちらも手を出さないで、放置しましょうね。という条約である。


過去何度か、この条約をクリアして、仲間入りした惑星は、同盟、非加盟双方に対して苛立ちを覚えたそうだが、彼らに手渡された、色々な視点から見た現状を見せられるたびに納得してしまうという、それほどに酷い有様だったのだ。



【それよりも、どうするのだ?全員で降りるのか?】


「降りようぜ、ココは法整備が整っていないから最悪戦争吹っ掛けられても砲塔回して撃てるだろ?」


【かなり物騒だが、まぁいい。とりあえずロケットを回収しておこう】



「それにしても、京介を早く国に送り届けないといけないだろ?」


【確かにな。・・・・ロケット格納完了。これより惑星に降下する】


「各員座席に座りシートベルトを!」









っと、しばらくして惑星に降下し超弩級戦艦蒼は皇地球の海に着水した。



その後彼らの案内を待つばかりだった。



待ったんだが、彼らとの通信回線を開いたところ雑音のオンパレードであることにすでに最悪な滑り出しが確定した。



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