表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
211/488

211

誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




それで、現在・・・


「まず資料を製作してくれた暇人たちには感謝を」

【何か悪意を感じるな】


「気のせいだ。きっと」

何もしていない奴らには言われたくないし。


「それで艦長。資料にはなんて?」


「まぁこの際率直に言わせてもらうが。ココは地球であって地球では()()


「『・・・は?』」




そうなのだ。ココに見えている地球。それも大気成分も気圧も大陸も全てが本来我々が知っている地球にそっくりなのに、一つだけ違うものがあった。未確認情報だったから皆にも黙っていたが・・・

「この地球には政権・・・いや、国が一つだけしかないんだ」






「『っ!?   えええええええーーーーー』」







と、皆が驚く新事実。俺も再度確認してみたが、本来ある場所に建物が建っているのは確認していたが、詳細を確認すると、例えばアメリカの首都ワシントンにあるはずのホワイトな建物がなかったりする。


日本はと聞かれても、そこは実際に存在することはするのだが・・・・そこには昔朽ち果てたはずの城が健在して居たり、焼かれたはずの城がご健在していたりとなかなかに現存する地球とかけ離れていることが確認されたため、再度鳳京介に確認を入れた。



そしてわかったことと言えば、昔からこの見えている星の名は地球とは呼ばれてはいなかったそうだ。


では何と呼ばれていたのか。それは




皇地球(すめらぎちきゅう)


「なんかものすごい名前だけど、正確に発音するとそうなるらしい。それにもともとあった地球とは合わせ鏡のような物らしいが、実際にはそんなことは無く極端な話ものすごい似ている星と星。ものすごい似ている世界と世界のせいで時々人も物も行き来していて、その存在に気づいたときにこちらの皇地球側が手を行使して向こうに飲み込まれないようにしているそうだ」



「なんか壮大な話をしているような。それ以上に技術があったってことですよね」


「まぁ、もともとこちらの統一国家は昔からだったそうで、技術面でもぶつかり合いはあったけど戦争なんてものも起こっていないから人死にが寿命と病気と事故くらいらしいから、地球側での偉人レベルが生き残っているんだそうだ。そのおかげで向こうの何百倍もの速度で技術形態が進化しているそうだ。ただし宇宙に行くノウハウと技術面は弱いそうでそういう面は向こうの地球に一歩か二歩で遅れているそうだがな」


それでもスゴイことだよな。宇宙関係はやはり戦争が起きないせいでその脅威をもって対処していた地球側の勝利らしいけど、戦争が起きないに越したことは無いし。それ以上に戦争根絶を訴えても今日もどこかで戦争をしている世界に彼らのすばらしさを見せてやりたいものだよ。



【それで彼らの星の位置を掴めたと資料には書いてあるが、ココはどこの位置にあるんだ?私ではこの場所の特定ができていない。なにぶんこの資料ではデータ化されていないし、座標なんてものも乗っていないのでな】


「それはそうだ。クロは現段階ではゼルセルタ航空宇宙軍の所属艦としてAI設定されているからだ」



【どういう意味だ?まるでココは違うような言い・・・・方】


実際問題になりそうなんだが

「この場所の位置を確認してくれた者たちの話ではこの場所から見えている星々に見覚えが有るそうなんだが本来あり得ない位置から見えているそうだ」


「と、いうと」


【まさか・・・この位置、この座標から見える場所の推測データから算出される・・・】


「クロ、落ち着け。はっきりと言ってやるよ。





この場所は、惑星国家同盟の外側に位置していて、この場所は非加盟国家が多数存在しているエリアだということだ。


よくよく考えてみると辻褄が合うんだよ。この場所からもう一つ存在している地球が確認できるしな。だからこそ確信も持てた。そして、もし彼らが同盟国家に参入するなら超空間ゲートも設置出来て俺たちも帰還できるが、もし・・・もし失敗した場合同盟国家に反対する星系の連中との戦争になる恐れもある。



そして、彼鳳京介は、一般人であることも確認されている」


「それはそうだが、なぜそれを言うんだ?」


【そうか】


まぁ、クロには分かってしまうよな。非加盟国家は存在するし、昔から領域外に出ただけでも戦闘になってしまうことがよくあったが、これを無くすために辛うじて生きているのが『同盟・非同盟通商密約協定条約』になる。もし、遭難などの突発的事故が双方の領域内で起きた場合、船舶からの応援要請が無い場合船舶に不用意に乗り込むことなく安全にかつ非接触監視をもってお互いの領域まで護送することで同意されたものだ。牽引は辛うじて非接触で約束を取り付けてあって、年に数回この手の事故が軍の機密情報部から連絡が回ってくる。


「もし国という組織として非加盟国家に属していて、国民に黙っていた場合。非加盟国家に存在がばれてよくて、強制送還。最悪・・・・・」


【戦争か】


「戦争!? それ本当なんですか!艦長」


「ほんとうだ、だからもう少し確認事項のすり合わせと、監視を継続させてほしい」


ホントに非加盟国家に属していないと確認されれば、星に降りて彼を彼らの星に引き渡せるだろうし。叶うなら俺たちは元の世界に戻りたい。










智也:結局あいつが誰か分からなかった・・・・・って俺はクロたちと会議中だったはずなんだが




・・・・う






か・・・・・ちょ





「艦長!」

ハッ!

「起きましたか。まったく、会議が終了してからあなたは違うところに意識を持っていかれすぎですよ」

「すまん」

何だったんだ今のは。それに記憶もしっかりと残っている。












--

「フフフ。すごいものだな。今の場所を把握した。彼らを出迎えようではないか。ハイネ君を呼びたまえ、彼らをココにこの場所に出迎えようではないか!




この私、神流将嗣諒が彼らを助けて、宇宙に出る!!」

フハハハハ、フハハハハ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ