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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

「まもなく地球に降下します!」


【降下シークエンスに入った。これより大気圏に突入する】




「続いてこちらも降下する。船首上げて降下準備!」


「了解です。クリス艦長、船首上げ、大気圏降下シークエンスに入ります!」



普通は護衛艦が先に降下するのが定石だと思うのだけど、先に降りちゃうのが何とも。これまでの弊害かしらね。今までは単艦での行動が多かったからこそ先に降りる、後で降りるとかの判断が抜けてるのかもしれないわね。


だったら、この艦の乗組員には同じ間違えを教え込まないようにしないと・・・・。ちょうどよかったのかもしれないわね、この艦には向こうからの出向者は少ないし、そもそも艦橋には私しかいないし。旦那はこっちに乗るか聞くことなく蒼に乗せられたままだったわね。「(これって、夫婦と言えるのかな)」って思ったりもしたのだけど。


「艦長、先行している蒼が7番滑走路から進入してほしいとのこと、こちらは11番滑走路で進入してほしいそうです。駐機場は横並びの88番と89番に止めてほしいと管制からの指示です」


「そう、わかったわ。了承を伝えて、指示通りの降下をして頂戴」


「わかりました」


それにしても駐機場は近いのはありがたいわね。一々お互いの艦に行ったり来たりをするのは大変ですものね。


っと、足元からの振動が来たってことは、地球の引力に囚われ始めたってことね。ハァ、毎回この大気圏突入だけは何度やっても嫌なものね。こう、胃がヒュッ、ってなっちゃうのが嫌なのね。改善できないし。



・・長





・・かん・・・







・・・・・かん   ちょ








「艦長!」


「ハッ! どうしたの!?」

一瞬気を失ってた?


「蒼が、消えました!」


はい?

「消えた?どうやって?下に居たでしょ?」


それも目の前で降下していたのを私も見たしあなたも見たでしょ!?それがなぜ突然消えたなんて言えるのよ!


「わかりません。レーダーを見てましたが、なにぶん大気圏突入ですからね、レーダーもそこまで信頼できるほどの精度ではないですから」

「それに肉眼とはいえ、現在通過していたポイントは見えにくいエリアですからね」


それは・・・そうは言っても、おかしいでしょ!?


「おかしいでしょ!目の前に居たのに!!!」


「それでもです、艦長落ち着いてください」


落ち着けるわけないでしょ!


「そうですよ艦長。私だってレーダー見てたのにいきなり消えて驚いているんですから!」


そうよね。少し落ち着きましょう。


「それで、えーと何かわかった・・・わからないんでしたね」


「はい」

「艦長!管制塔から問い合わせが来てます」


えっ!?管制塔から?

「どうして?見えなくなったってことは、先に降りたからじゃないの?」



「それが・・・降りていないそうです。現在墜落した可能性を含めて調査しているそうです。蒼海も捜索に加わってほしいそうです」




「あー。あなたは本当に落ちたと思うの?」

あの子たちがそう簡単に死んだりしないだろうし、あの艦が墜落なんてしたならすでに地表で分かっているはずよね。


「というか、あの艦って海に直接落ちても無事ですよね」


そうね。


「多少の衝撃はあるかもだけど、確かに落ちても無事だろうという安心感はあるわね」


どうする。とりあえず

「艦長から達する。航空隊発艦準備。対流圏に降下次第、航空隊発進っと、航空隊待機所に連絡は私がするわね」

「了解です。艦長!」


さて、久しぶりねココから発艦命令を出すのは、それに少し辛い命令になるかしら。・・・ならないわね。

【航空隊各機へ、発艦許可が出次第、出発して捜索隊に合流してください。捜索目標は蒼。戦艦蒼】











---航空隊待機所

「は?蒼が行方不明だってのか?」


【そうです。現在降下したとこまでは把握できていたのですが、着陸していないんです】


何だって、そんなことになるんだか?


「了解しました。現在大気圏突破は完了してますね。発艦して捜索すればいいですか?」


【それなんだけどね、私たちの少し前を降下していたから、降下地点はココから30kmほど離れていることが分かっているの】


「つまり、降りたところまでは把握しているということですね?」

それならまだ探せる範囲が狭まるか


【ごめんなさい。言い方が悪かったわね、降下中に突如として痕跡が消えたそうなの。こちらのレーダーからも目視からも一瞬見えなくなった瞬間に】


「居なくなったと」


【えぇ。おかしいわよね?】


「・・・・」

絶対、逃げた。


【今あなた、逃げたとか思わなかった?】



・・・なぜバレた。いや、無線で気づかれるとはな。


【もういいわ。あなた達の発進許可が出たからすぐに出て頂戴。向こうの捜索班と一緒に海中と海面を捜索してちょうだい。あなた達の機体なら浅い海中くらい入れるでしょ。機体スペックを見る限り水圧は100気圧よね?】


まぁ確かに行けますけど。

「うちのパイロットでも半数は着水訓練してませんけどね」





どうなることやら・・・・・・

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