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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「・・・・・!?









嘘だ!」

「そんな間を開けて叫ばれても、乗れないものは乗れません」


本当に面白い皇帝だな。


「なぜだ!ボクはちゃんと国のお金ではなく、ボクのお小遣いで出したのに、なぜ乗れないの!?」


「否、かなり面白いことを言われますが、本当に最初の船に乗れると思っていたんですか?あれに乗れるのはもっと後ですよ。それ以上に我々の技術と言えば聞こえはいいですが、作った場所がココですからね。何か不具合があるといけませんから」

「それでは彼らは実験台だと分かって乗り込むことになるんだぞ!そんなことはこのボクが許さないぞ!!」


はぁぁ。

「ですから、現段階では太陽系までは大丈夫ですが、それ以上の場所になると機雷などが設置されている場所もあるんですから」

「じゃぁ、撤去作業に君らを使おう」


「えぇ。分かっていますよ。あの時助けられたからにはこういう時に出張るのは当たり前ですが、それ以前に星間航行用の船の運用についてもこちらに任せてくださいね。そちらの運用に目途が付けば、船にのっての遊覧旅行も許可しますから」



「!? ほんとだな、その言葉忘れるでないぞ!ハイネ!!」

「えぇ、分かってますよ」





っと、皇宮館を後にする前にあいつの所によらないとな。前に軍事指揮権では最高権力を持っていたけど、ココの星に来てからは主に宰相の右腕になっているからな。


ココは相変わらず辛気臭いところだな。俺がもっと明るい空気に換えてやらないとな!


「よう!元気にしてるか!兄弟!」


なんでだろう。あいつの表情が急に読み取れなくなった気がするが、そのまま言っちゃえ!





で、コイツの最初の一言目がなんて言ったと思う?コイツ


「・・かえれ」


スゴイ事言われた気がするな。帰れとか何言ってるんだよ。この辛気臭い空気を一掃してやろうという俺の気持ちを無下にするとは。


「なんだよ、元気ないな。どうしたんだよ?」


「言っても、分からないようだなきみは」


なんだ、急に?

「わからん。どしたの」


そんなにコメカミピクピクしてたらついつい触っちゃうよ~。ほら、ペタペタと

「・・・き・・・き、きさ」


あれ、なんか言ってるけど聞こえないや。

「妃?」

違ったかな?“きさ”と来たら妃って発想はおかしいのかな?


それにちょっとやりすぎたかな顔色が変わってきてるし。おかしいな、冗談だぜオイ?

遊び過ぎたかな?まぁそれでも怒られる原因に心当たりがまるでないんだけどな。







「きさ、きさm、貴様がー!貴様が!いろんなところに行って仕事をするのは許そう。だが、私にその仕事の一部を振ってくるのは、なぜだね!おかげで最近家に帰れた試しがないのだがね!!」


「え、だって宰相の右腕に話を通した方が仕事しやすいだろ?」



何を言ってるんだよ。


「そ、それだけのために私への仕事量をふ、増やすとは、いい根性をしているようだね!」


「そりゃ、それだけの胆力を持っていないと、あいつらを煽って怒らせてこちらに勝機を見出すことさえかなわなかっただろ?」


あの戦争を生き延びるためにも必須の技能だったじゃないか。


「っそ、それはそうだが、ココでその煽り精神は要らないではないか!!こんな平和な国で私の仕事量を増やす奴がいてたまるか、バカ者が!!」


「あぁ、今まで仕事大好きおじさんかと思ってたんだよ。あの時でさえ俺が持って帰ってきた仕事を喜々としてたからさ」


「そんなわけあるか!!大体」


「あぁ!もういいってわかったから、ごめんて」


「ハハハ、給料を減らしてやろうか。貴様は」




!? に、逃げろ、大至急!



「おい、待て、逃げるな馬鹿者!書類整理ぐらい手伝ってからにし・・・・・・逃げたな。減らす。あいつの給料へらして」


「おやクォーツ君、どうしたのかね」


この立派な髭を蓄えた御仁は・・・やはり

「宰相殿、同郷の物がなかなかにエグイことをしてくれているので」


「あぁ仕事量増加のけんですか。。。まぁ私の方に回してくださいな。君たちのおかげで以前以上に仕事が片付いていますからね宇宙関連に今の皇帝は最も力をもって活動していますから、皆さんのおかげで皇帝に付きまとわれる時間が減りますからね」


すごいことを言っている気がするのは気のせいですか、宰相殿。

「いいんですか、皇帝陛下に対してそのようなことを言ってしまって」


「良いのさ。あの皇帝にはいつも手を焼いているのだから大丈夫だ!」












ほう、祥雲(なぐも)(とおる)よ。例え君が全国民代表の人物であろうとも私の手にかかれば

「ほう、私のある愚痴か。宇宙関連の研究費は全て実費で出しているのに、な」



「はい。それでもです。仕事してください」


一度否定してみるか

「えー」


「仕事、してくださいね。誰が見てなくとも私は見てますよ」

や、それ見てるのでなくてだね


「・・・それ、見張ってると言わないか?」


「さぁ、わたしからは何とも。それに私は国民全員から選出されているので、例え皇帝陛下だろうとも首にはできませんからね」






先程からスゴイやり取りをしているが、二人とも少し落ち着いてほしい。


私は関係あるのか無いのか分からないしな。まぁ聞いた話ではいつものことらしいから、わたしは書類仕事でもしておこうかな。どうせ終わりの見えない仕事は嫌だしな。




~皇歴世界・執務室END~




「まもなく地球に降下します!」


【降下シークエンスに入った。これより大気圏に突入する】



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