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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


 

「ハッチを閉めるのは俺の機体が入ってからだからな!」



~~~

「そう言っていたのに!」


あいつら、俺が到着した段階でハッチを開放しっぱなしにしておくためのロック板を外しやがった。まるで俺を殺す気みたいに。



「誰がこんな危険な真似をやったんだ! 危なすぎだろ!」


【私が命令した。危うく艦に乗っている人間にも危害が及ぶ可能性が有ったのでな。それについてはすまなかった】



クソ。確かに俺でもしたが、さすがに一声はかけるだろ。


「わかった。皆も怒鳴ってわるかった」



周りの肯定するように首を縦に頷いている。


彼自身の機体は、ココに着いた直後の衝撃波で大破し、その後の隕石群で完全に見るも形もなくなってしまっている。もう少し救助に手間取れば確実に死んでいたことを今、目の前で見せられて、助けた本人の顔が、顔面蒼白になっていた。







それからすぐに船体に大きな揺れが起こり、俺たちは転んだ。





「みんな、無事か?」



そう聞くが、帰ってくるのはうめき声と小さな声で答える『はい』という返事のみ。

コレはかなりの数の人間が、怪我を負ったと見ていいだろう。


クロのシステム復旧の目途はまだ至っていないようだが、もうそろそろ復旧してくれないかな。







あれからほぼ1週間がたった。


あの超新星爆発の原因が早期に解き明かされた。まぁ極秘あつかいらいしいんだがな。



第六大隊のイオリスが解き明かしたらしい。ちょっと長ったらしい調査報告書兼独り言なのか解説なのか分からないのが載っているが、流し読み・・・さらっと読もう。




えーと、この報告書と書かれて


{調査報告書:

 

原因はとある亜空間にて常にこの世界との次元境界面とで非接触を保っていたが、第七大隊の艦がサルガッソー・・・宇宙の墓場に落ちたとき境界面が一瞬歪み、衝撃でできた薄い膜となって亜空間をさまよっていた惑星がすり抜けました。

このことから宇宙にはありとあらゆる、いまだ未知の現象で覆われていることの証明であり、その現象を突き止めるのが研究者です。自分も彼らとともに今回、調査に加わり現象を突き止めさらにこの現象で得られる利益の発展に貢献したいと思っています。が、すでに軍上層部から、後任が決まり次第、彼ら彼女ら研究者たちに引き継ぎ本来の原因調査に乗り出すようにとの命令を受けたため泣く泣く引き継ぎます。きっと彼ら彼女らは僕以上の熱心な研究によって何かを生み出してくれるでしょう。


叶うなら、自分もココで残って一緒に研究したかったですが・・・




そしてこの現象にはある特定の衝撃、または波長などを使うと入り込めることがすでに研究者たちからの浅めの調査研究で確認されています。


我々も民間や軍人問わず受け入れを行おうとは思っていたのだが、どうやらまだ危険性を確認できていないため現在立ち入り禁止状態です。




すでに侵入を試みた方たちもいるようなので、政府はこのエリアでの調査はしばらくの間、軍の中でもさらに特殊な部隊、特殊特務大隊が事に当たることになるそうです。


悲しくも自分もそこに所属しているので調査できるかと思ったのですが、軍からの命令撤回は無く、原因究明を早期に希望されています。




ですから、まず考えなければならないのはこの場所で起きた事象と、あの惑星がどこから来たのかの調査ですかね。   分かればいいのですが・・・・






情報が入りました。


第七大隊の第二分隊ともいえるであろう、戦艦 蒼海の艦長からの情報であの場所で出現した惑星には聞き覚えあるとのことで、専門家が調査を開始しました。


結果、エルフの語り部からの情報が最有力候補ですが、まず最初にココに新たな情報を添付いたします。


・フォーリーエンタークライシス星系


かつてこの宇宙に存在していた星系の名前です。

この星系に存在する星のどれかが移動を開始し、星ごとワープしてしまっていたのが、元の場所に戻ってこれたそうです。


この星に関して正確性に欠けることを伝えたところ、すでに音声と映像が保存され艦に送られてきていたことから、実在しており、確認が取れるだけの証拠が提示されたことをココに宣言します。


さて、本来の星の名と星系の実在を調査することが最優先事項になっていましたが、ココで果たされたため、次の優先事項。


・なぜ、惑星が原点回帰のような仕方で戻ってこれたのか?


これにはかなりの数の説が流れていましたが、一番最有力候補であり、この後調査した結果間違いなしと判断した現象、()()()


“重力嵐”本来、人が生活するようなエリアで発生すれば、大災害がもたらされるほどの危険な嵐。嵐の中心に向かって重力・・・引力が発生しているが、ひとたびその勢力に取り込まれてしまえば抜け出すことはおろか助かるという希すらなくなる危険な嵐。


そんなものが見えなく干渉するできないとはいえ、すぐ下?上?の次元で巻き起こっていたとは、我々も恐怖を抱くほかない。だが心配はしなくていい。すでに重力嵐は収まっていることが確認されている。




今回の現象の最大の発端を重力嵐、消滅場所から逆算することに成功した。




最大の発生現象は過去にも観測されている、サルガッソー(宇宙の墓場)に落ちて何かいけない無茶をした時に一瞬重力嵐が発生したと記録には残っている。



今回、第七大隊は宇宙の墓場(サルガッソー)に落ちて、生き残り助かっている。その時にたまたま彼らのすぐ近くを移動していた惑星が、脱出したときに起きた何らかの要因によって渦が生じ重力嵐が出来たと考えられるが、これに関しては調査も何もできていない憶測だ。


そして彼らを助けないという選択肢は一切なかった。



助けを求めている人を救う。我々の行動目標のひとつだ。破るような物には軍法会議すらあり得るほどのものだ。


そんなわけで、現段階ではそこまでしか調査できておらず、随時報告書を上げさせてもらう。



最後に、智也。気を落とすな。こんな事よくあるだろうし、人のうわさも1005日だからな}



※第六イオリスは別星系の出身であり、彼の星では2年9か月もあれば噂は別の噂で塗り固められるということ。地球では、人の噂も七十五日ということだ。





彼の報告もこの後かなりの説明口調でめんどくさくなった智也が、投げたため最終的には人災に近い天災で話が決着したそうだ。

そして、クロが電力供給の開始と同時に完全復活した。



まさか、あの場所でかなりの時間を取られるとは思ってもいなかったためかなり大変だったが、こうして無事グランツフォーン星系をみながら外回りにドヴェルゴ星系の反対側に出た。これから後は一直線に銀河星系に向かうだけとなった。




あとは、第二部隊ともいえる、蒼海が追いついてきてくれればな。



かなり向こうも大変なことになっているそうだが、大丈夫なのだろうか?





ま、心配は要らないか!


それより、針路の指示をしないとな。


【艦長。針路の指示はありますか?】


ある!


「あぁ、あるぞ。針路そのまま銀河星系に向けて全速前進!」


【了解。針路銀河星系に向けて全速前進】






そういってまた俺の席についているデバイスから艦全体モードで索敵を開始してくれる副長を横目に、遠かったようで短くなった旅の目的地に思いを馳せる。

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