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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

   ~~~~~


・・・・・ハァハァハァ。危なかった。もうちょっとワープ装置起動が遅ければ、どうなっていたか。


「おい、大丈夫だったかおやっさん・・・・おやっさん?みんな?」




オイオイオイ・・・・俺の周り誰もいないぞ。どうなっているんだよ。みんな星を脱出したのは確認したし、蒼海から一方的な通信で大気圏突破後にワープしたからどこかに飛ばされたってことはないはずなんだが・・・アレはもしかして!












・・・・現在、通信士と未確認機との連絡をしている。かなり緊急性のやり取りをしているようでこちらで仕事を割り振ることもできずにそれを眺めるしかない俺たちという構図ができてしまっている。










「なぁ、あいつら知り合いなのかな?」


【現段階では分からないが、音声通信からの判断では彼らは知り合いらしいな。今回の爆発で磁気なんかの影響でコンピューター系がダウンしてしまってこうして何もできずにいる私こそ何もできていないからな】


「そう、落ち込むなよ」


【だがな智也。かろうじて影響が出る前にAIをクローズ型に移行できたからよかったが、もし少しでも判断が遅ければ、私は初期化されてこの艦の生命維持装置以外使い物にならなくなっていたかもしれないのだぞ】


「だから、ほめてるじゃん!」



そう、現在我々の乗るこの戦艦蒼はこの宙域を漂っている状態にあるのだ。一応重力ブレーキの類を使わずに惰性で動き続けるだけのスピードはある。毎時1mだけどな。


おそっ!って思うだろうけど、何もない空間であろうとも、小さな石ころ一つでも大事故になる。だからこそゆっくり進んでいる。


正直、ゆっくり進んでいても意味は無いらしいがな。



それとさっきから通信していた未確認機はどうも俺の部下らしい。



「それで、部下とわかったんだから、なぜ合流しない?」


【さぁ?私に聞かれても今は外の様子なんてわからないし、今外を確認できる者なんて】


あぁ、目視確認か


「そうか、それで・・・何があったんだ!」


「艦長?・・・・ッ!? 艦長っなぜここに!?」


アレ?俺ココにずっといたよね?


「・・・・」

【・・・・】


「は、ははははは。すいません、それで向こうの機体に乗っているのはうちの部隊の航空隊の一人です。現在、あの機体は・・・・」


「機体は、何?」


「エンジンが停止して現在動けないそうです」




・・・・なんだそれ?


【なぜそんなことに?あの手の軍事機体は相当な無茶をしても何ともならないはずなんですがね】


「エンジン停止状態なのですが、彼が言うにはココにワープで飛んでくる前に超新星爆発が起こって若干エンジン不調が起こったけど、あの場所にいるよりは飛ばしたんでしょう。それでもワープ中にエンジン停止しなくて本当によかったですよね」



「確かにな」



「!? 目視担当から緊急、超新星爆発のあった場所からの第二次衝撃波到達を目視確認したとのこと!大至急、機体の確保に向かってくださいとのこと。あの場所に単機で居れば確実に爆散します!」



【!? 智也!】


「わかってる! 俺の機体を出せ! あの機体なら、牽引しながらでも戻ってくる時間くらいある!」


「艦長、そんなことは部下にやらせればっ」


あぁ、俺だって自分の機体以外が有るならそうして居たさ



そういって、格納庫に走りだした。



艦橋に居る仲間たち(部下たち)への説明はクロに任せて。










-*格納庫*-


「もうすぐ艦長がココにやってくるぞ!艦長スペシャルを出して、牽引ビームもついでに出しておけ!!」



「そっちは準備完了! 燃料も機体への最終確認も今やっている! 後20秒」



ヨシ! クロ副艦長からの緊急入電で事が発覚したからには俺たちが今やるべきことをココでやらなければ整備班のメンツは丸つぶれだからな



「艦長、到着!」


来たか。行ってこい、艦長!


「すまないな、みんな。大至急で行くから、また機体整備頼む」



あぁ。まだエンジン暖ったまる前なのにいきなりのフルスロットルか、最悪なのは帰ってからか。部下たちの地獄はこれからだな。



「これより、要救助者兼うちの機体の回収に行く! 格納庫、ハッチOPEN!」



「格納庫ハッチ、正常に開放中」

「格納庫から機体を出しています。完了まで2.1、終了」

「機体前方に障害物なし。発艦をそちらに譲渡します。艦長、いつでも行けます」


「ありがとう。 智也機 発艦」


「発艦。 当該機迄残り。。。」

相変わらずぶっ飛ばしていくな。後でこっちがオーバーホールする身にもなってほしいが、今は緊急だからな。



「目標、視認した。これより牽引ビームで引きずってでも連れて帰る。 衝撃波到達までの時間をカウントダウンで教えてくれ」



「本艦到達まで、残り10分」


まずいな。どう考えても11分かかるのに、今コイツをココで切り離せば、部下が死ぬし、さてさてどうするべきか。

『艦長。牽引ビームを物理牽引に切り替えることはかのうですか?』


お?直接通信だな。機体のパイロットだな


「できることは出来るがどうするんだ?」


『物理ケーブルにつかまるからそれで行こう。すべてのデータもブラックボックスも全て持ったから早く!!』


さすが、航空隊。抜け目がないな。


「なら、打ち込むから急げよ! それと、ありがとな気を使ってくれて」


そう、礼を言っている間に航空隊の隊員はテキパキとケーブルにぶら下がり機体に繋がっている部分をパージして、OKの合図を俺に送ってくる。彼に先ほどの礼が聞こえていたかは謎だがな。


急いで戻ろう。


エンジンはココでもフルスロットルで行く。


何故なら、残り3分だからだ。





「ハッチを閉めるのは俺の機体が入ってからだからな!」

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