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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


「よし、それではこの後の行動目標を決める・・・・決めたところで距離が離れすぎているし、こちらにまで被害が出るのはいただけない」


【ならばどうする】


そうだな。


「まずは、当初の予定通りに事を進めよう。最後の星系にまでたどり着いたのち、本部に指示を仰ぎその後、戻るか進むかを決めよう」


今戻ってもやることも無いし、たとえやることがあったとしても現段階で要請すらされていないところに行ったところで邪魔でしかないからな。



この艦、現存している艦の中でも上から数えたほうが早いし


【了解した。では現在の速度で行けば・・・・・・・永久牢獄付近で重力磁場を計測!? おかしい、超新星爆発を感知したわけでもないのに】


どういう事だ?


「?」


【あまりにも資料が無いために分からないことだらけではあるが、今回起こると予測されている超新星爆発、もしかしたら何か違う現象で起こった災害規模の人為的な現象なのかもしれないな】


「そんな予測は後ででいい! 今は“全力で逃げる”ことに注視しろ!!」


こんなヤバい状況で、通常航行している方が危険だ!


【了解、付近を航行している船舶にも警告を出すぞ】


「当たり前だ。もし間違っていたら、俺が責任を取れば済むだけだ」


まぁ確実にヤバい現象が起こっているんだから、大丈夫だろうけどな






【爆発予告まで、残り2分】





「総員、何かに掴まれ!衝撃波が、星が爆発したときに起こる衝撃波が来るぞ!!」


爆発したときに来る衝撃波は遠い場所だと何百年とかかるのだろうが、緩衝地帯は別だ。完全に何も存在していない空間のせいでまともに爆発したエネルギーが何の抵抗もない空間に入ってさらに加速し、ぶつかる。


最悪、星の地軸がずれたり、軌道がずれたりと過去数度は確認されているんだから。


超新星爆発なんて、そんなに見ないはずなのになぜ知っているかって?


戦争の時、兵器として使われた爆弾が、超新星爆発を目標としていた物がかなりの数存在していたために、その影響で軸ブレや、軌道ズレなんかが起きたことを考えると、今回の威力なんて今までの比じゃないだろう。だからこそ、誰も予見できない。予見できるのなら、その地域に緊急勧告くらい出せるのに・・・



爆発を確認・・・



そう、聞こえてから約15分ほど艦橋、いや艦内のどこからも音が消えた。まるで今この宇宙には誰もいないかのようだ。


実際には目の前に計器盤があり、そこらじゅうで輝いているボタンが有るので、自分は生きていると感じれるが、こんなにも静寂なせいで音が響いてこない。



今聞こえる音と言えば、計器盤やコンピューターの排気口などの無機質な機械から発せられる音と、この場にいる人間が息を吸い吐いている呼吸音しか聞こえない。


それほどまでに皆が緊張しているのが手に取るように分かる。


実際自分もかなり緊張している。この場で誰かがしゃべるだけでこの空気が暖かくなってくれることを願い。


静寂を、この音が無くなってしまった静寂を打ち破ったのは、この艦の・・・・





「衝撃波、来ます!」


そう言ったのは、この艦のソナー担当の男。3日前からこの場所でのメインをしてくれている頼れる男なのに、今は若干の緊張を伴っているせいか、声量がいまいちだ。




「!?」


ン!? 盛大な横揺れと、あおりを食らって、艦が・・・・・・宇宙空間なのに艦が右に横回転(ローリング)した。馬鹿な考えを繰り返し考えていたせいで一瞬対応に出遅れた。


「っ!? 焦った」



【何とか持ち直したが、状況は最悪に近いものだ】


「星々に影響は?」


軸が歪んだり、軌道がずれたりなんかは・・・・?


【それは大丈夫だった。ただし、永久牢獄周辺では酷い有様らしいが・・・・っと、本部から連絡だ】


「だしてくッr・・・う、上で取る。艦長室に回してくれ。。。。皆今回はありがとう。よくやってくれた。このまま指示が出るまでは目標としていた場所まで移動を続けてくれ」



そういって、礼をいってから艦長室に向かった。


扉を開けるとまず最初に目に飛び込んできたのは、部屋に散乱する書類や本の一部。



「なんでこんなことに・・・・・さっきの横回転か。ということは報告を聞くのが怖いな。それに重力を聞かせていたのに」


やはり外で起きている現象が一番の原因か。


その後、艦長である俺と、本部に居るお偉方との話し合いののち、俺たちはこのまま進んで、任務を完了させろとのお達しが出た。


そして、艦橋にある艦長席に座ろうとしたら、航空機が一機飛んでいることを、確認したそうだ。



「どこの所属か、聞けたのか?」




「そ、それが・・・」


それが、なんなんだよ。この場所で飛んでいるのは猛者くらい・・・・・・・この宙域?まさか、遭難してるのでは・・




「艦長!あの航空機パイロットスーツは我々第七の制服ですよ!」



なに!!


おいおい、どういうことだよ。誰が航空機乗って外に出ろなんて指示を出したんだよ!


「クロ」


【私は知らない。指示も出していないし発艦記録がない】


「じゃぁ、誰なんだよ!艦に着いたら、叩き起こせ」


【了解した。伝えておく】

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