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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



我々はあの場所に居ると何かあったときに危険だからとモニタールームに案内されたけどな。



って、おいおいおいおい!何やってるんだよ。艦内の空気圧チェックってドック側の空気を抜いてチェックするものだろ!?何が『艦内の空気圧を下げてチェックするんだ』とか言うんだよ。頭おかしいんじゃないのか?魔工技師長でさえ、さも当然のように準備に取り掛かるなよ。



「ちょ、ちょっと待ってください。普通はドックの空気を抜いて確認するものなのでは?」


「それでもいいんですが」


それでも、じゃない!


「が、なんですか?」


「外側からだとすぐに手を付けれないが、艦内の外側の区画だけ空気を抜けば穴がある場所を同時に進行できるし、空気を抜く作業エリアも半分以下でできるからこそ時間短縮につながるじゃないか」




「・・・・」


何言ってんだこの爺さんは?


「あ、あれ?」


「あれ、じゃないでしょうが。そんな危険な行為、艦長が止めるに決まって」


「提案したの儂じゃないぞ。艦長じゃ」





「・・・・」


何してるんだよ!緊急的措置で外側のブロックを隔離することはあっても、意図的に隔離するために隔壁を降ろすとか正気なのか!!


「艦長!そんな危険な行為、直ちにやめた方がいいです。最悪装甲ブロックの止めが緩かった場合、はじけ飛びますよ。それこそ艦内以上にドック側にも被害が及ぶ可能性だって」


「わかっているし、本来なら認められない行為なんだが、今回はこれで行くことになった。すまない、心配してくれて」


「わかっていても、危険なら止める。それが艦長としての責任だと私は思っていたのですが」


「そうだ、責任者が危険な真似をするなということは重々承知の上なんだが」


「でしたら、どうして今回そのような手段に出るのですか!?」


危険以外にないじゃないか!


「今回は梁なんかも変えたせいで空気圧のチェック・外壁の装甲板のチェック・歪みなどのチェックをしなければいけない。それ以上にココで時間を使うわけにも行けなくなってきてしまっていてな」


「命と安全のためには何よりも時間をかけるのは当たり前では?」


「そうだ。だからこそ時間をかけねばならないのだが、その時間がそろそろ厳しくなってきている気がするんだ。もしかしたらと思うと、何かあってからでは遅いのでな」





・・・・勘て。


「それを信じて命を無駄に散らすことのないようにしてくださいよ。自分たちの張った部分での損害は、こちらでは保証できませんよ」


「わかってる。ありがとう、心配してくれて」


「!?」


「わかっているんだ、だが今まで以上に時間も有限になってきている気がするんだ。この先の荒波を越えて行けるだけのものを俺に、見せてくれ!」








この人はどこか無気力そうに見えていたのに・・・なのに、こんなに急いでそれでいて完璧にチェック項目を入れていくとは。何がこの人を動かしているんだろう。それに周りの人たちも艦長の動きに感化されて、動きが鈍くなるどころか、早くなっていっている気がする。






______



「さぁお前ら!この艦の欠陥を見つけるぞ。」



「『おう!』」






「見つけたぞ!第八区画の格納庫から空気漏れが発生!」

「十一区画で浸水」

「艦橋エレベーターシャフトにて亀裂が発生。空気が外側に漏れだしました」

「庭園エリアの水循環システム、最下層の貯水タンクからわずかに泡が出てます。漏れてる恐れがあります!!」





・・・・すごい力業だな。まぁそのおかげで発見できたけど。そういう問題じゃない、やり方が間違ってるって誰かが言わないと、大きな人災事故に発展したらどうするんだ。仮にも責任者だろ!!その管理ができていなかったら管理責任問われるのはあんたなんだろ?俺には、関係ないかもしれないけど、な。


「あの、かなりの問題が発生しているようですが、今から直すんですよね?さすがに出発してから直すとかじゃないですよね?」



「あ、、当たり前じゃ、ないか。。。ははっはははは」


・・・・・・(ど、動揺してる)








「さて、修理を急がないとな・・・・・」


お、終わるかな?修理



「終わりますか?」


終わるだろうけど、


【無理ですね。分散しての作業は時間が掛かりますが、仕方がないでしょうし。生命との危険性を考えると、天秤にすらかけれませんね。まぁ3日くらいで終わりますね】


かなりの大事だったんだな。まぁかなりやばい箇所が空気漏れとかしてたみたいだし。それにしてもこの声は?


「三日ですか・・・あの、どなたでしょうか。このスピーカーから聞こえる声の方は」


それと、いつの間にに艦長がお隣に登場してるし。


「あぁ、うちの副艦長」





そうですか、そうですか・・・・って、エッ!?


「ふ、ふく、副艦長・・・ですか」


副艦長ってAIなんだよな


【これはどうも。今回は装甲の張替え作業ありがとうございました。私たちの艦の装甲にはやはり高品質なものを使えばいいのでしょうが、それにしてもこの艦は巨大すぎて通常の装甲では持たないので】


ご丁寧なあいさつとともに、ちょっとだけすごいことを言ってくれるな。巨大すぎたところで、艦に関してはどの装甲でも問題なく使えるけど、彼らの乗る艦は探索仕様だからこその特注品だから、次の新造戦艦のための装甲実験も兼ねてるんだろうね。


「あぁ。そういうこういう事でしたか。だからこっちにまで話が回ってきたのですか」


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