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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。

というわけで、最短の時間で資材が届きました。この短時間でこの仕上がりとは・・・トホホ。



落ち込んでいる場合ではないのでしょうが、少しのミスも許されないという雰囲気がひしひしと伝わってきます。もちろん、我々だってミスはしないようにしていますが、開発・製造・組み立て、と全てを艦に乗る人間がこなすということは自分のミスで自分を含めた死者が出る可能性があるという覚悟をもって挑まなくてはいけないので皆さんの必死さが伝わってきます。


もちろん私たちでさえミスするだけで彼らを殺してしまうかもしれないという不安もありますから、真剣にやるのですが、彼ら以上の真剣さは当初は持ち合わせていませんでした。ですが彼らを見て、自分を見たときに生じる誤差をこのまま放置することこそ自分の信じる仕事を冒涜する行為であることは必須です。


だからこそ、我々の技術を見せつけるためにも、真剣に正確に、ミスを誘発・実行しない2段構えの通常以上の人員配置で行うことにしたんです。


そして、当初は我々とクォルク殿のチームだけでやる物とも思っていましたが、ふたを開けてしまったらなんとなんと、艦長率いるお手伝い班も参加しているそうなのです。


これには私も、部下たちもビックリしていました。何せ我々以上に技術を持っていて、先ほどから装甲のはがし作業がスタートしたのは良いものの、我々以上のスピードで行っており、我々が半分ほどはがし終えていたところ、彼らはすでに内部装甲一段目を張り始めていて、こっちが一段目を張り始めたら、向こうは、内部装甲7段目を張って、外側第一弾を張るところでした。




我々、本職なのにね。




「ほっほっほっほ。まぁ、自信を無くすことのないようにお願いしますね」


「クォルク殿」


「種明かしをするとですね、艦長たちの班が何故早いかと言うと副艦長がAIであることをいいことに、副艦長が操作する機械修理専門の修理アシスト機を複数動かしての無茶ぶりをしているようなのです。だから我々が張るときには長さ30cm横20cmほどの板状で何枚も重ね張るところを、彼らは高さ30m幅1m長さ20mと我々の何倍もの大きさのものをいっぺんに張るという裏技を使用しているそうなんです。それもこの場で組み立てれば時間が掛かりますが、先ほどの生産ラインの時から分けて生産していたそうで、特注品だそうです。まぁどちらも大差ないそうなんですが、これだけの差が着けられると我々SAMIDC班でさえモチベーションが無くなっているのでね・・・・・・・ソコ!角が下に落ちているじゃないか!!しっかりと入れないと空気が漏れる・・・ええい。今そっちに行くから動かすな、バカ者めが!!


すいませんが、あっちでモチベーションが落ちたものを叱りに行ってきます」


「すいません、長々と。こちらも、正確性をもって仕事を完遂させます。・・・・出来るだろ!お前たち!」


『おう!!』


「フォフォふぉ。すでに儂のモチベーションが無いのですがね。ガンバってお願いします」



「・・・・」


いいのか、それで。


まぁ、そんなわけで作業開始から1時間で当初の目標としていた装甲の張替えは終了した。


クォルク殿との交流については、ビデオ通信を用いて新造戦艦の開発に対しての外部での開発・製造委託の一部協力という形で話が付いた。



そこから我々は仕事自体は無くなったものの、もう少し作業を見て、今後の技術協力に役立ててほしいと言われたのでココに居る。


今彼らが行っているのは、戦艦に取り付けていたエンジンを乗せ換える話になっている。


正確に言えば、もともとついていたエンジンが前回?のミッションで使い物になりつつあるので心機一転入れ替えをしなければならないのだが、ココで問題になったのが、この艦は戦艦級ではなくて、超弩級戦艦というさらに大型艦というなりをしている。ということはだ、エンジンもそれ専用で乗せているのかと言えば、そうでもない。


前回は戦艦級や巡洋艦用のテストエンジンをかなりの数、載せて運用していたようなんだが、今回もそれを適用するかで揉めて・・・いや艦長が、新造戦艦からにして今回はバリエーション豊かなごちゃまぜエンジンで良いと許可を出したようだ。それに楯突いたのが機関科の面々。と言っても部隊を一時的に降りている者たちもそこそこいるようなのでこれ以上ややこしい運用をしたくないと揉めているようだったが

、ダメだな。一蹴されている。


艦長が強いのか、ワンマンなのか、今回の特例で押し通したのか。まぁ彼らを見るに諦めて作業に取り掛かっているようだ。



次に艦長が指示しているのは竜骨の枠側だな。


これに関しては装甲とセットなので少しは分かるが、どうやら艦長の船はある程度の許容範囲なら自動修復機能なるものをもって直してくれるそうだが、今回はその許容範囲を超えてしまったので双方がイカレたらしい。その件に関しての案件に関してはかかわっていないから分からなかったが、装甲を張り終えてから、内側に対して悪くなっている部分のみの切断と結合をしてやり抜くそうだ。


その部分は弱くならないのか心配したが、竜骨と呼ばれる船にとって一番重要なところでなくその竜骨を背骨になぞらえたら肋骨をイメージした部分だからある程度は張替えしても大丈夫なのだそうだ。


それにしても、パッパッとよくやるよ。どうやら今日の内に艦を出航できるだけの状態に持っていくそうだ。必要な個所はその都度、輸送艇で運んで合流して受け取りという流れらしい。



そうこう言っている間に、出来上がりで今から艦内の空気圧をチェックするらしい。



ホントに早いなここの人たち。


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