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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



なにしてるかって?

きまってるだろ?


便所掃除












な訳あるか!!!!





スキャンだよ。スキャン!



戦艦をすべてスキャンしたんだよ。



あの時安請け合いした俺を殴りたい。



ふざけんな!


全て修理または交換しないと次に小さい衝撃でも受けてみろ、空中分解よろしく爆散する恐れがあるじゃないか!!


当たり前のような操艦技術のせいで違和感なかったけど、こんな艦なら俺怖くて乗れねぇぞ!



・まず船体下部のへこみ

船体下部に衝撃を加えた瞬間、船体の下側1/3が崩れ落ちる恐れがある。接合部がとにかく破損してる。溶接部分が全てへし折れていて、今接着している理由はただ一つ。自動修復機能で装甲同士がくっついているためだ。今修復機能を解除すれば間違いなく船体が横一線に割れる。


・次に船体上部の大穴。

アンカーケーブルを打ち込んで引っ張り上げたと言っていたが、強引に上げたことが要因で下側以上の壊れ方をしている。アンカーケーブルを打ち込んだ辺りは元々無人空間のせいで空気が漏れたところで問題ないだろうが、普通は空気漏れで死人が出てる。それ以外にあるとすれば、砲塔が重量級だったおかげで、船体上部がはがれていないだけだ。あれは少しでも上部を掠めてひっかければ、簡単に剝れて砲塔周囲が全て吹き飛ぶ。


・最後に居住区と乗組員の活動範囲スぺース。

言うな。あり得ない話ではなかった。想定以上の劣化が見られる。もともと実験艦として居住空間は広めに持っていたが、あれでは居住区と戦闘区を隔てる壁が薄すぎる。少しでも被弾すればいとも簡単に居住区に迄被害が広がる。

艦長室として作っていたエリアでさえあの位置にあれば、確実に敵は狙うし、バリアなどもあるとは言っても、あの場所に集中砲火を浴びれば一瞬で死ねるぞ?誰だ、艦橋の上に艦長室を設けたのは?ふつうに一番安全な居住区の真ん中に作れよ。まぁ今回だけは智也にナイスと言わないとだな。あいつは昔から艦橋を遊び場にしていたおかげで、艦長室に帰って寝ることすらそんなにしたことが無かったそうだからな。良いんだか悪いんだかは別にしてだけどな。


以上がオレの総評だが・・・・ひどすぎて言葉が出ない。どうすればいいんだろうな?まったく。


よーし、こんな時こそ長をたよりに・・・・


「おい、何を考えてる?」



・・・なんでココに?

「いえ、なにも」


「なぜココに?って顔だぞ。まぁいい、スキャンは終わったのか?」


「えぇまあ」


「なんだ、その煮え切らんセリフは?」


「コレを見てもらえれば分かるかと」


これで驚かなかったら、こっちがビビるぞ。



「・・・フーム」







・・・アレレレおかしいぜ。フームだけで終わったぞ。



「まーくん。このドック可動式なのは知っているだろ。とりあえず研究室とドッキングして彼らには移動しながら補修作業するということで許可をもらおう。まず我々は、エンジンを載せなくちゃいけないからな。それが終わり次第、この場所での作業は終了。次の研究室が来るまでに可能な限りでエンジンのアップグレードを行う」


・・・・


「え?」


「なんじゃ、急に耳でも悪くなったか?」



「イヤイヤ、なぜそこまで手際がいいんですか?こういう場合ってあたふたするのが定番なのでは?」



「儂、昔第一大隊に所属していた元整備士だぞ。お前さんが入るよりずっと前に艦を降りたとはいえ、元特殊特務大隊所属第一大隊に居たんだ。これくらい読めるさ」



「ハァァァァ!!」


聞いてない、聞いてないってばーーー



「ハハハハハ、いや~以前お前さんが『自分は第四大隊から来てます!』なんて言っていたから、いつか言ってやろうと思って機会をうかがいつつ、忘れてたからな」






「それでアップグレードは分かりました。ほかの研究室が到着とはどういうことですか?」


「あぁそれか。詳しいことは彼らの到着後になるんだが、第七の艦長に聞いた話では未知の物質を手に入れたらしい」


「未知、ですか?」


なんだそりゃ、まるで訳が分からん。


「なんでも宇宙に存在するすべての物質を吸収しつつ固まった不思議な小惑星を回収しているそうだ」



は?


「よくわからんだろ、これがまた何とも面白いことになっているそうでな、その物質を使って装甲を作ればいい感じに強度が増すのではとの提案が有ったので、他の開発部署が出張ってくるそうだ」


「そ、それはつまり」


「そうだ、この辺りにいて開発関係をしていた軍の者たちがココに集うことになるそうだ。そしてどこから嗅ぎ付けたのかわからんが、ドワーフも一枚かませろと軍に圧力をかけてきたそうだ」


ほー、スゲーことになってるな。それだったら今まで以上の装甲の薄さにしたところでどうにかなる・・・・ならんか。さすがに装甲だけは2重、3重くらいにしておかないと危ないか。だけどこれだけは言える。未知の物質を装甲なり違う形になって使用できるようにしたところで、これはデカいことになるな。確実に世紀の大発見とともに歴史の転換点にでもなるだろうな。



「ならさっさと開発に入りましょうよ。そうすれば彼らの船だって強化されるんですから」


「それは難しいだろうな」


え?


「なぜですか?我々がエンジンを、他部署が他を新品あるいは修理してくれるんですよね?だったら組み上げてお終いなのでは?」



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