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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




『はははは、そんなことで拡散されたらこっちが大ダメージをうけるな』




「マーさん」



『智也!久しぶりだな』


「ほんとに!」


『ついてきてくれ。君らを待っていたんだ』


「クロ」


【分かっている。前の船についていく】


「らじゃ、前方の船に付き従います。航行灯点灯を再度確認」


と、ココで全く話に加わっていなかった航海士が話に入ってくる。



んー。ドックに着いたら点検と整備を任せておいて、こっちは艦の外観と内装の構想だけでも練っておかないとな。どうするかな・・・・



『ようこそ、第八開発部研究所専用工作ドックへ』


「ありがとう。歓迎感謝するよ。相変わらず君一人なのが面白いけどな」


『ハハハ。申し訳ないね、今もみんな自分の興味のある研究をしていてここにはいないからね』


「まぁ、そこはどうでもいいや」


『それで、無茶なことして装甲がイカレたって聞いたけど、案外しっかりしてるような気がするんだが?』


「あのさ、通信しておきながら急に真横に来るのやめてくれ。それより装甲がっていうよりも装甲を溶接してくっつけている側がダメになったといえば分かるか?」

鉄骨に装甲をくっつけていたはずなんだけど剝がれてきてるから。


「あーー。そっちか、つまり自動修復機能が付いて、装甲はふさがった。だけど、肝心の部分が治らないか、装甲が薄くなってるということだね。分かった、ちょっとこっちでも見ておくよ。いつも通り君の部隊の整備班と機関科から数人借りるよ」


「かまわない。頼む」


まぁ、なんでこんなに仲がいいかというと 以前ココに滞在していた時ドワーフの整備工を雇った時点で軍艦の扱い方や整備のコツを聞くために、来てもらったのが彼だったというわけだ。大体の整備員に顔が覚えられているとは言えないんだけどな。あの時はすぐ出発したし。



「あぁ、ブースターがイカレてるね」


「え・・・マーさんマジですか?」


整備班の一人がマーさんに聞く。それに対しての返答が、


「どういう無茶でも対応しているはずのブースターの配線が焼け焦げてる。それ以外にもマフラーや配管周りにヒビが確認できるね。これはさすがに使い回しができないし・・・・どうしようか、智也に渡したカタログはこれからチューンアップする予定だし、この艦に取り付けてあるエンジンはどれもが特注のせいで応用が利かないんだよな」


「どうしましょうか?」


「うん。今回はどこかに予備のエンジンが有るか、開発試験用ということで供出してもらって使おう。今回だけ実験艦として確認するため。っていうことにしてこちらに回してもらおう。たしかあいつが製作していたエンジンが使えたはずだから、確認しよう」


「お願いします」


「それから、外装だね。これに関しては、うちの部署はかかわってないから外注で今回は発注する」


外注ってマズいのでは?


「ってそんな顔しなくても。外注というと聞こえが悪いけど、他の軍開発関係者に頼むだけだよ。これでもココは第八開発部 主にエンジン開発がメインでしているせいか外部装甲と内部装甲に関しては専門外だしね。これもすぐに手配しておくよ。たしか君たちの船にはお客様を早く目的の場所に連れて行かないといけないと言ってたしね」


「あぁ、すいません」


なんか、珍しく外部の人がそういうところを気にしてくれるのは珍しい気がするな。


「珍しいって顔してるね」


「すいません」


「いいんだけどさ。僕は開発オンリーのこの部署に最初からいたわけではないんだよ。もともとは第四大隊に所属する、機関科の人間だったんだ」


「え!」


「ハハハ、まぁよく驚かれるよ。それにあの事故の2日前に職場体験的にここの開発部に見学に来ていて、事故があった日は今でも覚えているよ」


「そ、そうだったんですね」


「あぁ、あれは確かに強烈な事件だったからな」




U.C.1804 3/2 天気は晴。

というか宇宙空間だから常に晴ともいえるけどね。今日はココ第八開発部に見学に来ている。かなり広いエリアで希望する開発班だけでも1日では見ることができないため、有休を使って見学に来ていた。第四大隊に所属してからは、これだけ多くの休みを取ったことが無かったほどだし。


開発班を見て回るだけで1週間、それだけ多くの班を見て回るのは楽しく、そして充実感を覚えていた。


2日目すでにお昼を過ぎて、そろそろ今日の夕飯のメニューを考えていた時に連絡が来た。


本部からの緊急メッセージであったため、開発部のモニター室に連れていかれて話を聞いた。



聞いた、というか聞かされた。なんでも定時連絡が来ない。最後に通信を受けた場所にもいない。現在捜索中のため、一時的に艦を降りていた人達全員に連絡を取るつもりがその日に限って、今回は自分以外誰も降りていなかったことが発覚。当初親族たちに知らせるか判断するには時間的にまだ早いため、一時的に離艦している者たちだけに連絡することになったそうだ。



ただ、今回はなにやら異例らしい。なにせ定時連絡が途絶える直前全方位に緊急信号が上がっていたが、一瞬しかなっておらず、位置も一切分からないとのことで、誰がいつどうやって、という謎になっているそうだ。ただ、現段階で何もしないのはマズいらしいので本部が一時的に対応しているそうだ。


それと今回だけは特例で、第四大隊が見つかるまでの間、第八開発部に籍を置くことで話が付いたので、見つかるまではそこで仕事をしてほしい。と言われた。

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