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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
スキャン完了!
まずは、地形データからあの石碑だけを抽出っと・・・・・
なんかやっぱりいっぱい艦の残骸が落ちてたんだな。まぁ、生命反応が無いのは確認済みだったとは言っても、このデータで見てるだけでも数百、数千って規模じゃないな。
・・・地層のように見えてたけど、これは・・・・
んー。まるで折り重なった艦の上にさらに落ちてきた船が落ちてきたんだな。それにあれは・・・列車?そう列車だ。それにあっちは飛行機。それも宇宙仕様でなく地上で使われるタイプに見えるが・・・・船も宇宙船から、海上用で使われるタイプまで・・・・まるでこの場所に流れ着いてきたみたいな・・・いや、まさか。
ピピピピ・・ピ
出来た。出来た。あの石碑の平面図が。
なんて書いてあるんだろ。よめればいいけどな。
ん?
一部読めないだけか。
えーと。
汝、この場所にたどり着いたものに告げる。
我とともに、世界を抗おう。この理不尽な世界に¥¥¥¥¥
我と$$$$$ここで待つ者たちのために・・・協力感謝する。。。
では、行こう。
「協力感謝だ。友よ」
「ハ!ココはどこだ?」
「起きたか同志よ」
「同志?笑わせないでくれ、俺は第七の隊員だぜ、それよりココは?」
「ハハハ、そうかそうか。まぁそれでもかまわない。あの石碑を読めたのならな。ココは惑星マバロフ。呪われた星よ」
「惑星マバロフ?呪われた?」
「そうだ。なぜ、惑星マバロフだけが周期的に封印されるか知らなかったのか?あの星は元々宇宙のサルガッソーとまで言われた難所区域指定だったのを流刑地にしたのだ。愚かな国はその後の反乱組織の暗躍により崩壊し、そのドサクサで流刑地にともに併設されていた軍の研究施設の暴走であの場所には世界中・・・いやちがうな。いろいろな世界の物が流れ着くようになってしまったのだ。我々も最初は可能な限り助けようとしたが、助ける以上に来るので仕方なく、特殊な方法を用いて空間転移を行っておるのだ」
「空間転移?ワープ的な」
「ワープ?超空間航行システムのことか?あれならまだギリギリ星系一つ飛び越えるだけしか技術が進歩していないだろ」
「進歩?超空間航行システム?」
「もしや、おぬし。未来から来たのか?」
「たぶん。惑星マバロフは我々の観測中に消滅したから」
「・・・・・そうか」
「。。。」
「そうか。そうか、そうか、そ、うか・・・・・!! 何!消滅しただと!」
「あぁ、だからココはどこなんだ?」
「いや、我々は未来など知りたくない。主も戻れ。ココにいること自体が未来の分岐点になってしまう恐れに繋がる。今は別次元のおかげで何とかなっているからな」
「いやいや、ちゃんと説明を!」
「さらばじゃ!」
「って、オイ!」
「ハ!戻って、きた?石碑・・・は。読めなくなっている?」
【どうだ?石碑の分析は出来そうか?】
「無理そうですね。やはり」
危険だな。もし次読んで、また向こうにでも飛ばされでもしたら。
「無理そうなのか?・・ん、読めるぞ」
「えっ!?」
「なになに、汝は運がいい。この場所にとどまっていれば、60時間後には元の空間に戻れる。それまでは不思議空間に居るため、外に出ない限り、元の場所に戻れる。か、ならあの場で待機していてもよかったかもな」
「・・・・・(おかしい。もしかして、未来が変わった?そんなはずは、まさか。。。な)」
「行ったか」
「これで、良かったのか?」
「今は苦しくても、いつかきっと、呪いが解けると分かってしまったのだ。それに彼は専門分野ではなさそうだしな」
「だろうな。どちらかというと事務的な人間だったようだな」
「石碑の文面変更しておこうかの」
「それともう一つ、追加してほしい機能があるんだが、」
「ん?なんだ」
「元の場所に戻れるようにしてほしい。できれば助かるようにして」
「助かるようにしてか。フフフフ」
「なんじゃ」
「いや、いいじゃろ(やさしいやつめ)世界がいつかこんな風にのんびりと出来たらいいのにな」
それこそ、今は無理か。だって、
「だって、今は戦争状態。だから、だね」
「そうじゃ、そうじゃ。あの星に限らず、存在を出してしまった星が星ごと消滅なんぞたまったものでもないからな」
「だからこそ彼が居るのでは?」
「居たとしても、これ以上の被害拡大は誰も望まんて」
「だな、だな」
『何が、だな、だな。なの?』
「おぉ来たか。この石碑やはり、元にいた場所に助かるようにしてはくれんかの?」
「そんな都合よくできるわけがないだろ?」
『出来るよ。惑星単位でやって来ている流入物質を彼らが来た時代、場所に戻れるように設定して設置すれば大丈夫でしょ』
「それで研究施設の後処理は遅れたりしない?」
『大丈夫、大丈夫。それくらいじゃ何ともないよ。それに惑星規模での記憶の封印はこの物質の影響が多大に出てしまっているだけだからね』
「そうなのか」
「なんか、年寄り扱いされてそう」
『ハハハ。それは、言わないで』
「それでも主のおかげで、すべてに目途が付きそうだ」
『そりゃよかった。こっちとしてもこれ以上の戦いの広がりはしてほしくないからね』
「やはり、そんなにひどいのか」
「あぁ、メコちゃん。無事かの?」
「『・・・・そんなことやってるから、奥さんに出てかれるんだよ』」
「余計なお世話だ!!」
「だが、いつになったらこんな無意味な戦争がおわるんだろうな」
『そればっかりは俺にもわからんさ。呪われた土地だろうと、事故だろうと、俺には関係なく助けるだけなんだけどな』
「相変わらず、立派なことで」
『いいだろ、別に。ホラ作業に戻った、戻った』
シッシッシ。
「わかった、わかった」
手をひらひらさせて作業に戻っていく。
いつか、きっとこの呪われた大地は消滅するなら、それでいいや。だが、せめてこの大地の浄化だけはしなくてはな。
「おーい、行くぞ!!」
「おう、分かってるさ、今行く!!」
『俺もあと何回来れるか分からないから、早く頼むぞ』
「ハイハイ。分かってるさ、今行くから」
振り返っても、先ほどの彼にはもう会えないのだから。