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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「それで、操縦桿はっと、・・・・・・操縦桿。アレ、無いぞ?どれだ・・・・・・コンソールボックスがひじ掛けの左右に有って、足置き台のフットレストがあるだけ・・・・・え、コレ?・・・・・えーと、ペダル操作ですか。この設計・開発した奴あとで絞める。ややこしい」
んん!重。何だこりゃ・・・ううう、お、重・・・ぃ。
右ぃ・・・・いや、ひだrに、って・・・右に修正ぃぃ。。。左に、ちょ、ちょっとだけ踏み込んで。。。。あとす、すこし。
ッドン!
「うお!」
なんだ?
なんだ?
【宇宙空間に開いている穴の周囲から無数のアンカーが撃ち込まれ、船体に刺さったようだぞ】
「来てくれたのか!お前ら!」
誰か知らんけど。
ピピ…
『ハハハ、大隊長!やっちまったようだな!』
『助けにきましたよ!』
『久しぶりに地元に戻ってこようと思って大正解でしたわ』
『・・・勘』
『おいおい、それしか言わないとか相変わらずだの。
大隊長殿、今助けますからな!』
『とりあえず、俺たちのことは何もかも忘れてしまったということか』
「あぁ」
『そうか』
『なら、自己紹介をするべきですね!』
『そうですね、私も久しぶりに名乗りたいですし!!』
『ん』
『ん、じゃない!なに一言で済まそうと思ってるんだよ!
あ、それと自分も自己紹介させてもらいますが、今回は通信を入れた順番で行きましょうか』
「たのむ」
『なら俺だな!、俺の名はグラン。グラン・ピーツ一等宙佐だ!ガハハ。特殊特務大隊所属 第三大隊の隊長をしているぞ』
『次はボクですね。お久しぶり・・・といっても智君は忘れているはずなので、改めて自己紹介を。
(そんなの分かってるよ)第三
(勿体ぶって、もー)第五
(絶壁)第六
(早くすればいいのに)第一
!?・・・な、なんでみんな急にでしゃばるの!それに普段無口なくせに何が絶壁だ、何が!絶壁じゃないぞ!ちゃんとあるんだ!ボクの胸は!!!』
「えーと」
『分かっているわよ。成長期はまだ終わっていない種族ですものね?でも自己紹介をしないのはいけないわよ。まぁ仕方がないから私が一緒にしてあげる。
(え!?)
彼女は僕ッ子のティダちゃん。ティダ・パルス。これでもちゃんとした部隊長さんなのよ。年はフフフ。
(何言おうとしてるんですか!)
冗談よ、冗談。もー、本気にしちゃってー。それでね、所属は第二大隊で三等宙佐さんよ。
それで私がアメニーニャ・クルツ・レイジャーナール・ミヨンド・ブレスト・オブレクルスト・ウウェイバー。みんなはにーにゃと呼ばれてたわね。所属は第五大隊で二等宙佐さんよ』
「よろしく」
名前が長いな
『第六、1尉、ィォリス』
「・・・・・えっ!?」
『・・・この馬鹿物が!声が小さい!それにそんな短い挨拶が通用するとでも本気でおもっとんかーーーコヤツは第六大隊の隊長で1等宙尉で、名をイオリスと言うてな』
『男。巨乳派。ロリは×』
『・・・・ねぇ、僕は×なの?』
『ぅん』
『そうなんだ、なら死ねば?』
いきなり物騒な話になりつつ
『あらあら、そんなことを言っている無口なイオちゃんは後でお仕置きが必要なようね?』
め、目のハイライトが消えてるよ。にーにゃさん
『説教。。。いらない』
ん?こっちと目があった?
『説教、いらないよね』
助けを求めてのことか
「いるぞ。女性にそんなことを言ってはダメだから、いってらっしゃい」
『そ、そんな。』
『昔、琢磨に聞いたドナドナの曲をおもいだすな。
あぁすまん。儂は第一大隊を任されている、グラッシャス・アベジェネゴ一等宙佐。もともとは違う者が隊長だったのだが、引退しての。儂と交代したのじゃ』
「そうだったのか。まあ、これからよろしくお願いします」
『おう、任されよ!』第三
『そうだね!これからもよろしく!』第二
『こちらそ、よろしくお願いいたします』第五
『ん。よろしく』第六
『! じゃから、声が小さいのじゃ!!!』第一
愉快な奴らが来てくれたもんだ。
ハハ・・・・・どうも以前からの知り合いらしいけどな。もしかして記憶をなくす前から親しかったのかな?以前のビデオ会議の時はそんな素振りは無かったんだけどな。これで追及が無ければそれでいいか。
~智也たちの乗る艦が宇宙の墓場から脱出する直前の会話~
「脱出だ!
ん?あれは、なんだ?」
暗いけど何かデカいものが突き刺さっているような。
【石碑のようだな】
!?
「写真だけ取っておいてくれ、今手が離せない」
石碑だと!この空間で?ありえない。脱出できなかったものが死に物狂いで作ったのか?
【・・・カメラでの視認が難しいぞ】
なに!ノイズが先ほどから掛かっているのは知っていたが、ココまで影響があるのは予想外だ。
「直接の視認すらこの状況ではむず」
と言っても、脱出する直前では、無理、か。
「艦長、直接見るのではなく、地形スキャンで画像処理をすればかろうじて読み取れそうなので、こちらでやっておきます。最悪読めなかったら、ごめんなさいってことで」
やってくれるか。さすがに艦橋に居る人物だろうが、この艦長室では誰かが今は判断できないな。任せるか・・・・
【それしか手はないだろうな】
お前も意見は一致したか。
「わかった。ダメもとで頼む」
最悪ダメで仕方が無いと思って実行を許可することにしよう。
「りょうかいです」
さぁって、改めて脱出開始だ。
「スキャンを急がないと、っと!」
ッドン!
装甲を突破して、アンカーケーブルが撃ち込まれた?
てことは救難信号が届いて誰か助けに来てくれたってことか。なら急がないと巻き取りを開始してしまったら、ココへは二度と戻れないな。
いそげ、いそげ。
スキャン完了まで残り・・・・
え、20秒。
脱出まで19.87?
ギリギリダメそう?
「艦長!あと2秒だけココに滞在できるように調整して!!」
って、言ったら一瞬だけブースターの加速が緩やかになった。サンキュー艦長。
・・・1・・2
か、んりょう!
と、同時に脱出!!
~智也たちの乗る艦が宇宙の墓場から脱出する直前の会話 (終)~