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書き溜めはしていますが、更新ペースは遅いと思われますが気ままに見ていってください。
「で、甥御さんはどこにいるんだ!」
「いや、そんなに焦らなくても」
「そうですよ、あの子は、今豪華客船に乗っているのですぐに合流できないですよ。次の航海が終わったら合流できるのが最短なんですからね」
「そうか。まぁ、今のうちに唾はつけておかないとな」
「「唾つけるの?汚くない?」」
「ことわざだよ。ことわざ。物理的には付けないよ」
「「・・・」」
「ことわざだよ。銀河星系太陽系地球のことわざ」
「あぁ、そういえばそんな諺があった気もするよ。」
「でも、艦長は博識ですね。そんな遠い所の諺もご存じとは、御見それしました。」
「まぁ、俺に関して言えば、人の名前を忘れただけで知識はあるからな。どこかで聞いたのを覚えているだけだが、まぁ、知識に関してはそちらのお二人さんが学者なんだから、探査班に必要不可欠な知識をお願いするよ。」
「「任せてください!!」」
「あっ、艦長!あそこにいました、私の甥っ子が!!」
「ん、艦長。私は酒売り場に言ってきてもいいですか?こういう場所だからこそ手に入る酒が」
「「いいわけ」」「ないでしょ!あなた!!」「ないだろ!ニール!」
「りょ、了解した。そう怒らなくてもいいじゃないか、二人とも」
「でさ、良かったら、この後俺とお茶しない?こんなところで出会ったんだからさ」
「まぁ、いいよ。私の用事が済んでからでもいいなら」
「OK。じゃぁ、あとで連絡するね!」
「じゃぁまたあとでね~」
「よし!おばさんたちを見送ったらデートだ!」
ところ変わって艦長たち三人が今どこにいて何をしているかというと、、、
場所は、空港のレストラン通りの柱の陰である。
「あれが、件の甥御さん」
「・・・・私たちはついでなのか。あなた、気をしっかり持ってね」
「あぁ。私たちを見送りに来てくれたのではなく、ナンパのために交通費を渡したのではないのだがな」
「軟派っぽい野郎だな、二人には悪いが、すぐに許可できないぞ、あのナンパ野郎は」
「かまいません。私たちの乗る艦には年頃の娘さんも乗っていると聞きます。甥のあの様子を見れば、私でも不安になります」
「艦長、私はやはり酒場に行ってきていいですか?今あいつに会うと殴りそうです。」
「いいぞ。ついでに飲料水と酒、は節度ある買い方しろよ。」
「了解しました。フェル、済まぬが、あのドラゴニュートの甥を頼む」
「えぇ、気を確かにね」
「あれ、誰の甥なの?」
「ニールの姉の子供なんです。ニールの姉の旦那さんが、獣人で、確か狼か犬?だったと思います」
「まぁ、シチューは獣人好きだから最悪、常にセットにするとすれば」
「悪い結果しか生まない気がしますよ」
「だうよなとりあえず、行くしかないよな」
「はい。すいません。あんなのしかすぐに用意できなくて」
「謝ることはないぞ。あれが悪いのだし」
「初めまして、ジェームズ・ダン・ルッシュ・ノワールです。叔母さんたちが探索班に行けるなんてすごいです。僕も冒険にあこがれていて、もし、航海科に空きがあるのなら応募したいです!」
「空きは、確かにある」
「エッ!本当ですか?」
「あぁ。」
「では、自分と恋人のアイも一緒に応募させてください!!」
「「恋人?」」
「はいっ!恋人のアイは人文学の研究者なのですが、研究所を持てるだけの実力と実績を残していないので、研究室を持ていないないんです。だから、僕と同棲しながら研究しているんです。僕が探索班に入ってしまうと会うことも少なくなってしまうし、あいつ、研究に没頭してしまうと、食事すら省くので、僕の目が届くところにいてほしいんです。」
(なぁ、フェルさんや、できた子だな)
(えぇ、先ほどの子が恋人のようですね。)
「ジェームズ君、さっきちらっと見えたんだがあれは、彼女さんでいいのかな?」
「ハイ、今日、彼女のアルバイト派遣先がここのカフェテリアだったようなので、叔母さんたちを見送った後に時間つぶしながら、待つつもりでした。」
「「・・・」」
(できた子だな。ニールの勘違いだな)
(そのようですね。ニールの勘違いですね)
「ヨシッ!採用。いつから艦に乗れそうだ?次の勤務の日程もあるだろ、辞めるには航海の日程が絡むだろ」
「エッ?今からで、大丈夫ですよ。僕は派遣で航海士してますから、船には選んで乗ってますし、豪華客船の仕事は乗れば長い間拘束されますが、手取りがいいので、半年はゆっくり出来ますよ。」
「「ニールのアホ!!!!」」
「エッ?おじさんどうかしたんですか?」
「なんでもない。では、彼女とともに乗船できるんだな?」
「はい、よろしくお願いします!」
「あぁ、っとそういえばご両親に許可取らなくていいのかい?」
「大丈夫だと思いますが一応双方の親に聞いてみます」
交渉中
「すいません。OK出ました」
「「両方から?」」
「はい。一応養ってるの自分なので、」
「「あぁ、そういうことね」」
「ではジェームズ君、明朝6時に艦まで来てくれるかな?」
「いえ、ご迷惑でなければこの後彼女の仕事終わってから顔合わせに行かせていただきたいのですが。」
「わかった。ついでに、ご飯も食べていくか?ドラゴン肉のフルコースとか」
「ニールのお肉おいしくありませんよ。私が保証します。やるなら、3か月禁酒のほうが堪えます」
「わかった。フェル、メモを取れ。半年禁酒。ただし、ニールが一口でも、飲酒すれば、1か月延期。二口で2か月延期。あと、これは、みんなに対しての俺のお願いなんだが、ニールの前で飲酒をすること、ニールの自室、食堂、その他ニールが近づきそうな仕事場以外の場所に酒を置いて飲酒することはこの俺が許す」
「はい、わかりました。私もニールの目の前でお酒を楽しむことにしましょう。きっとみんな手伝ってくれるはずですよ、艦長」
「フフフフフフ」
「フフフフフフ」
「ハハハハハハハ」
「ハハハハハハハ」
「「アハッハハハハハハー」」
「「笑止」」
(おじさん、何やったんだろう、艦長はわからないけど、叔母さん怒らせたなんて、普段怒らないから絶対何かやったんだろうな)
空港ショップ通り~酒屋各種名産店~
セール中のワインセラーで物色中のニール
ビクッ!!
「ん!!なんだ、この悪寒は!」
憐れニール。次回ニール死す。(精神的に)
誤字脱字、もし見つかれば報告、よろしくお願いします。