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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。


封印って、言われても、そんなのあり得るはずが、


「あるんですか?封印なんて、そんなオカルト的なこと実際に有るなんて聞いたことが無いんですが、艦長は知っていたんですか?」



「そう聞かれても、俺ここ数年の記憶以外、記憶喪失で思い出そうにも思いだせないんだからわからん」



「そうでしたよね、すいません。それにしても、一応調査くらいはしておかないとダメですよね?」


そうは言うが、どこから手を付ければいいんだよ?


【まず、最初に報告すると、たった今、緊急通信がかかってきてる】



「どこから?」


それって、まずくね?


【惑星マバロフ】


「マバロフって、さっき俺が爆破、消滅させた彗星の本来の名前では?」


なんで、そんなところから?


【なんでも、“惑星に異変が続出!至急、輸送船などの大型船を救助目的に寄越してほしい!”というメッセージがこの付近で多数上がってきているそうだ】



「「ホラーだ。」」


おれ、そんなホラーダメなんだけど? 後ろを振り返ると誰もいない場所から声が聞こえる的な奴はダメなんだけど。




【ハク殿も言っていたではないか、両親がいくら通信を送っても返事が一切帰って来なかったと】


「あぁ、それはつまり」






【忘れられていた。もしくは、通信しようにも惑星内にしか通信回線が開かれていなかったのかもしれないが】



今となっては、わからず仕舞いか。悲しいな。





「そういえば、あのへんな物質は、どうなったんだ?」


「解析は現在SAMDICが調査中です」


「結果が分かり次第、こちらにも連絡するように言っといてほしいんだけど、できる?」


「わかりました、伝えておきます」




不思議なものだな。ずっと昔から存在していた惑星が死ぬ瞬間まで誰にも悟らせなかったのと、あの小惑星帯の通行だけで、誰一人調査に向かわなかったんだからな・・・・・調査?


「なぁ、クロ」


【どうした】


「あの小惑星帯の調査は誰がやっていたか、調査してほしいんだけど」



【かまわないが、少しかかるぞ】


「かまわない。頼んだ」


クロに調査してもらうが、実際の所、いつからあの場所に小惑星帯があり、違和感なく、通過だけを目的とした、航行なんて絶対に誰も従うはずがないんだから、変な思考誘導がされていたと思いたいくらいだな。






【それと、もう一つ新たな発見があった】


「なんだよ、かしこまって」


【古い資料の中でも、特に古くて、惑星同盟締結時に載っている資料の中に、こんなものが・・・・


-惑星マバロフ (古い言葉で[そこにあって、そこにないもの])


・ある一定周期の元で存在が抹消されてしまう不思議な惑星。


・その星に住んでいる者、元住民かは関係なく、外界との接触有無も関係なく、周期的に存在を忘れ去る星。


・忘れた側にしても、忘れ去られた側にしても、思い出すまでは特に違和感なしに生活してしまうほどのレベル。


・過去にデータですら、検索項目に引っかからないほどの存在抹消が起こるほど、悪質である。


・ナバロ人の先祖が住む星などと言われるほどの遺跡や、習慣がある。主に一カ所に定住するということを嫌う性質が多々あることが最大の理由。





と、わかると思うが、これにも検索すら先ほど出てきたばかりだが、最後から二行目の物が今回の原因なのでは?】


「データすら存在抹消が起こる、か」


【そうだ。救難信号を発したはずが、今送られてきていたということを目にしても分かると思うが】


「俺たちがたまたま、当てもなく探り当てただけで、本来ならば、もっと後。それもハク君が死んでしまった後か、彗星としてどこかで発見されるまで、存在が無かったことになっていたかもしれないのか」


厄介すぎるな。それ以上に誰も、誰にも、把握できていない惑星、マバロフ。その星の最大の功績は、そんな世界なのにもかかわらず文明を発展させることができたことのみか・・・・・・ん?まてよ


「定期的に引っ越しをしており、しかも、定期的に記憶を封印状態にされていたら、」


【自分の出身地や家族構成などもややこしくなるだろうな】


「いま、となりの星系で生きている人たちは本当にここの世界の」


【出身だったんだろうな。それこそ、自分が生まれた星かもしれないのに最後を見れないとは、何とも悲しいものだな】



あぁ、悲しいものだな。


「それにしても、存在抹消、か」


【どうしたんだ?】


「なぁ、あの場で回収した、すべての物質を取り込む性質の小惑星って」


【ま、まさか・・・・】

















「そんなわけないよな?」

【あるはずがない。はずだ】





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