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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。
「合流したから、あとは大丈夫ですかね?」
「えぇ。大丈夫です。ハク君のこれからはこちらで対応します」
「智也さん。ありがとうございました」
プ、ププップ
「んっ、いえ、では自分はこれにて失礼いたします。あとの対応はこちらの者が対応しますので」
そういって次に出てきたのは、ゼルセルタ航空宇宙軍の遭難者対応窓口の方。ちなみに彼もこの・・・変態さん?の格好は引いていたから、この人だけだと思いたいね。本当に、本当だよ。
腹が千切れるくらい、笑いをこらえていたからね。
「しんどかった」
まぁ、笑いつかれたくらいかな。
一息ついて、次にやることをやろう。まず、やらなければならないことと言えば、本部への報告とこの辺りに資格試験取得のために散っていた仲間たちで合流できている者たちの回収かな?母さんの艦の方でも回収できたのは、40%くらいだったそうだし、もともと緊急案件が無ければ、みんなそちらに向かうことになっていたのに、なぜこの場で回収することになる者が居るかというと・・・・・
「で、合格できたのか?」
そう。試験に落ちて、再試験を受けている出遅れ組が居るわけですよ。なぜ、そんなことになっているかは俺にもわからん。
「えぇ、受かりました。すいません。一回で受からなくて」
「もういいけど、なんで落ちたのよ?事前講習とかした時そこまで酷くはなかったはずだけど?」
「ちょっと足切りに会いまして、」
は?
「なんでだよ?足切りなんて、お前らの実力ならいけるはずじゃないのか?」
「いえ、申し込み期限より手前で申し込みをしていたのですが、申し込みしたすぐに定員オーバーで、次回の試験を案内されてしまいましてですね。一応筆記試験だけは受けれたのですが、実技試験は不合格扱いで、次回の試験時に実技試験のみ行うと先に通知されていたので」
「へーーー。そんなことがあるんだ。しらなかったよ。れんらくもらっていたらたいしょしたのにねー」
「・・・・すいません。副長には連絡をさせていただいたんですが、知らないとは思ってもみなくて」
「あいつがオレに報告していなかっただけか。分かった。今回は許すから、早く持ち場に着け」
「わ、かりました!」
そういって駆け込んでいく残りのメンバー達。そうか、そうか、クロ。お前が連絡を端折るとはな。
【まぁ通り道だし、寄らなくてもそこに来るように指示を出せばいいかと思って智也には言ってなかったんだが】
「ならもういい。気にしない。それより、さっさとドワーフ星系に行きたい。小惑星帯を抜けてワープする前に採取していた物質で面白いものを見つけたんだ!」
【いつの間ににそんなものを確保できたんだ?出来る時間なんかなかったはずだが?】
「無人機発艦させたときに周囲を浮かんでいた小惑星が、一瞬光輝いたと思ったら周囲の物質を巻き込んで、固まったのを見てこれが例の噂か!と思って回収できるだけ回収した。ちなみに固まったらまた元の小惑星になったからもしかしたらあのあたりの小惑星はすべて出ないにしてもそこそこの数が、あるんだろうね」
【宇宙物質が常に固まる不思議な物体、か】
「あぁこれを今、解析チームが頑張って解析してくれているから、ドワーフ惑星に着いたら、きっと楽しいことが待っているさ!!」
【そうだろうな】
さぁ、向かおう、ドワー
「艦長!」
「ん、どした?」
「あの惑星があった場所で、強力な重力場を検知!」
「重力場だと?あの場所にはもう他の星など」
そうか、宇宙物質を取り込む小惑星。アレが悪さをしてるのでは?
【何があったか確認できるか?】
「はい。彗星となった惑星のあった場所から小惑星帯エリアを含む範囲での強力な重力場の干渉を感知しました。現在付近を航行している船は有りませんが、何かあったとこのために、って!?」
はっ!
なんだこの感覚は・・・
「艦長。自分、あそこにあった惑星の名前、思い出しました」
だろうな。
「俺も同じだ。なぜか急に思い出した。あそこには確かに」
(これから消滅とそれによって、記憶も復活して世界が一時大混乱に)
これは、もしかして何らかの原因で記憶を封印されていた?それにしては、俺の記憶は一向に戻る気配が無いな。これに関しては今更かと思うし、そういわれているけど、これに関してはな・・・・。
【今、索敵可能エリア内に存在していた小惑星帯の消滅を確認した。それにより各組織の記録情報とゼルセルタ航空宇宙軍の航海図が自動更新された】
「ん?どういうことだよ、あんなの年に1回更新するだけだろ」
【消滅と同時だったことを考えるに、惑星があんなことになったタイミングで皆の記憶からも、データ上からも封印されていたのでは?】




