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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



各員の迅速な対応を求む。


以上だ。」







それにしても、惑星が消滅するのか、融合するのかはどうでもいいが、影響は少なめで頼みたいな。このあたりの宙域は小惑星が多数あるから、ちょっとの爆発だけでも吹き飛んだら、二次災害、三次災害が大きくなるしな。




・・・・?


もしかして、ココにある小惑星の元はあの星の残骸だったりはしないよな?




な、訳ないよな。



「そんな広範囲な出来事がどこのデータにも残ってない訳がないよな」


【いや、むしろデータだからこそでは無いか?】


「どういう意味だよ」


【電子データというのは確かに長い間残るものだが、正確に100年1,000年残るだろうがそれ以上となると国家規模でも残っているのが怪しくなるぞ。国によってはデータセンター自体を真っ先に攻撃されて、消失した。と言う話も多いからな。


紙媒体の場合保存状況によっては1,000年以上残ることは多いだろう。データセンターの様に攻撃されると失う物は多いかもしれないが、持ち出している場合や記録分散化されていると全てを取り去るのは星の消滅か星系規模になるからな。


例えば、宇宙図書館がいい例だ。あそこには紙媒体のと電子データが同時に備わっているが、真空状態にすれば紙媒体は劣化スピードが遅くなるが、電子データはその時の条件で消える可能性があるだろう?】




そうか。そういうことだったんだな。疑問がひとつ解けたな。

なのに、なんで追加で疑問をまた持ってくるんだよコイツ


【ん?どうした私の方を見て?しかも奇妙なものを見た様な目をして】


「どうしたって、なんでアンドロイド?」


【なんでと言われても、人間で言うところの意識を分けて作業してるのだよ。今回は主にアンドロイドで小型無人機の格納に使用して来たのだよ】


「あぁ、それは失礼。どうもありがとう。助かったよ」


【変なやつだな、私はAIだぞ。礼なんか】


「そんなこと言うなよ。受け取っておけ、俺の相棒なんだから遠慮はするな」





【そうか】

ありがとう、智也。

私をひとりの人格者として扱ってくれて、このことはデータ保存しなければな・・・だが、データが飛んだら嫌だな。


よし、違う場所に物理的に保存先を作って定期的に更新しておこう。


何かあった時に対応できるようにな。それこそ保存先自体も分散型にしておこう。







「間もなく爆発位置からは影響のないエリアに到達します」


「了解。針路反転し、経過を見守る」


「了解」


【了解した。それに引き続き、この辺りの岩石採集も可能な限り行っておこう。あの星々との繋がりの確認のために】



「頼んだ、クロ」


【まかされよ】





その後しばらくの地、その星は静かに消滅した。きっと俺たちがココに来なければ、誰一人知らぬものの居ない、惑星の姿を見る機会も記録に残ることもしなかっただろう。


【虚無感を感じるな。もし自分も誰かに忘れ去られて、最後に消滅するとしたらイヤだと。はっきりと分かってしまうな。智也たちに見送られることは無いだろうが、それでも最後まで人類のそばでともに居たいと願ってしまうな】


「ほんとに、哲学的なことを言い始めたな。まぁ、確かにあの星にとっては消える運命だったとしても、最後の最後にこうして俺たちが見送ったことで、最後に孤独の死を迎えなかった、ということにしよう。


それで、あの場所の消滅は確認できただろうが、それ以外の動きは何かつかんだか?」


「それが、完全なる消滅です。衝撃波もエネルギー反応も一切出ずに消え去りました。現在あるのはそこに惑星が居たであろう、空間と、消滅時にわずかながら、惑星中心に向かって重力場が一瞬発生したため、小惑星が少しだけ吸い込まれたようです」


重力が発生したなら、その影響がないのはおかしいが、

「今のところ近づいても影響は」


「残っていませんね。それどころか、惑星が半分消し飛んでいた星からの高熱原体を補足。これは・・・・・・」




【智也!至急回避行動に入れ!!】


「!?

操舵士、クロの指示した場所に退避!

機関長は、すぐに出力最大へ、ソナー担当は周辺の警戒を厳に移行!」




【来るぞ!総員に耐ショック、耐防御を!!】


「各員へ通達!

耐ショック、耐防御を直ちに取れ!!」


って、いったいどうし・・・・・た



「星が、むかって」


「操舵士、回避だ!


クロ、補足説明!」


【あの惑星は消滅した惑星の引力で引き留められていたにすぎない。その引力が消滅したから、惑星が自分の存在していた場所から飛び出したんだ!】


「追いかけるぞ!もし、最悪の場合、星か宇宙船にでも当たったらひとたまりもないからな!」


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