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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



そして、今日。その第一歩がやってきた。


簡単に言うと、資格取得には、何種類かの項目に分かれている。


1.いきなり試験を受けて、一発合格する者。

(これが一番難しく、10年で合格者は3人という、狭き門)


2.現場で経験を積んで、試験を受ける者。

(一番まともだと言われている、受験方法。合格者は10年連続70%を常時叩き出している)


3.特務大隊の専用資格取得試験で合格する者

(試験を受けれるのは、特務大隊の隊長と隊長になろうとしている者のみ。合格者は、非公開)


以上の3点しか、無い。そして、今回オレが受けるのは、1のいきなり試験だそうだ。ただし、一発試験ではなく、一応対策教室で、学んでから、試験スタートだそうだ。


そして、いきなりトラブルになりかける始末だったし。





・・・・



「おい、あんた見ない顔だけど、何回目なんだ」

「いや、初めてだ」

と言っても、試験対策を艦長から伝授されているからよっぽどのことが無ければ、落ちないそうだし。


「フッ、初めてで、この一発試験受けるのかよ。金の無駄だからこっちを巻き込まないようにしてくれよ」



そういって、あからさまに喧嘩を売ってきたやつは遠く離れた席に着席した。


「(なんなんだよ、まったく)」




それから、試験は進み。実習の試験になりました。

対策室?そんなもの艦長の試験対策の方が有意義なものだったことだけはいっておく。




「く~、やっぱ実力たけぇな。なぁお前もそう思うだろ?」

「いや、これくらいの現場なら見た。常に最前線に立つあの人の背中を見てきた俺にはココはきっと」

俺もいつかあの最前線の舞台で人助けをしたい。


「ふ~ん。君もやっぱり優秀な救助隊の一員なんだな。だけど、負けないぞ。僕も部隊仲間に宣言してきてるんだ!絶対、資格を取得して帰るとね!」


・・・コイツ何か勘違いしていないか?オレは艦長の活躍と自分の無力さにココへ来たけど、こいつはきっとどこかの救助隊出身なんだな。まぁ、俺は。正式には航空隊だけどな。




「オイ!そこ!何話していやがる!俺が見に来てやってるんだ。さっさと試験開始しろ!まず、そこの、えーーとナジェロと馬場、お前らからスタートしろ!!」



「まずは、廃屋での移動と捜索を開始しろ」


「『おう!』」

「行くぞ、」

「わかってるんだよ、君も転ぶんじゃないぞ」

「わかってるんだよ」

「なんだよ、その態度。それと自己紹介してなかったな。馬場だ」

「ナジェロ」


「(ようやく試験生たちにも自覚を持ってきているかな?突発的な組み分け。お前らに自分で選ばせる機会は与えない。さぁ、おれに見せてくれ。元特殊救助隊、現在第十七機動救難隊に落ちた馬場と、どこの出か分からないナジェロ君)」



「行くぞ、ナジェ」

「フ、訳すなよ、うま」

「お、おま。それは酷くねぇか、せめてババでよくない?」

「?」

「ねぇ、分かってて言ってるんだろ?ねぇ、ちょ、先に行くなよ。最初は、周辺確認。その後はドアノブの確認してから入らないとでしょ。危険だって言われてたでしょ」

「わかってるさ、ホラ、周辺確認ヨシ、瓦礫の落下の心配なし。ドアノブの温度に異常なし。ほら行くぞ」

「それは、一緒に確認させてくれよ。これは試験。君はぼくを落とすためにココに居るわけないよね?ね、そうだよね」

「ドア、開けるぞ」

「だから、先に行かない。安全確認を徹底調査しないと」


そこで、扉を開けた先に見た景色は、訓練とはいえ凝った仕様の再現度だったのだから驚きだ。




いたるところにマネキンであろう「手」か「足」が瓦礫の割れ目などから見えている。思えば、ミッドガルツ周辺宙域で起こった災害で、避難誘導が徹底して行われていたからこそこうした悲惨な現場は見なかったけど、見ていたらココに居たかもわからんな。


「クソ、まさか試験官め僕のことを知っていてこの訓練にしたのでは?」


「どういうことだよ、うま」


「すまない、僕は元特殊救助隊の一員で、PD・・・パニック障害を引き起こして、現在は機動救難隊に移動になった元救助隊員なんだ」


「だから?」


「その後の資格更新でPDに陥って資格はく奪されたから部隊からも外された。

でも、PDは克服して、今のメンツのリーダーになるためには資格が必須だから僕は必ず取得する。だから申し訳ないけどきっと、僕のせいで難しくなっているかもしれないけど・・・リタイアは待ってほしい」

「は?  それがどうした?PD?だったらなんだよ、さっさと指示された任務をこなして、生きて帰ればいいじゃねぇか。それが俺たちの仕事だろ。それ以外のことは今考える必要あるか?」


「・・・・!?  な、ないね。ない。だったら、君は良いんだね、僕と組んでくれるんだね?」

「いいも悪いも、俺はさっさと、資格を取得して隊に戻りたいんだよ。だから、行くぞ、うま。」


「あぁ、行こう。それと、一つ訂正させてくれ、うまはやめてくれ。うまだけは」

「はいはいはいはい、アホなことやってないでさっさと行くぞ、種馬」


「おい、さっきより酷くなってるじゃないか、君、聞いてないのか!って、要救助者確認!って、おい。ココに居るぞ。たす・・・え、、、、マネキン?え、、え、、え、、え、ちょ、分かってて歩いているよね、まって、マジで待って、っておい、急に掘るな!崩れ。。。ないかだけどせめて二人行動しよう、ねぇ、聞いて。。。。ないね。もういい。ぼくがきみのさぽーとにまわるよ。つかれてきたし。。。(ありがとう。いっしょに試験、合格しようね)って、ちょっと待て、一度戻ろう。ちょ、ちょ、先に奥に行くな!戻れ!おい、命令だ!戻るぞ!!」



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