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やはり、酒飲みか。
類は友を呼ぶとは言うが、付き合いきれなさそうだな。。。。
「わかった、航路を指定してくるから、もう少し」
「待ってる!大丈夫。俺はいつでも待ってるよ!だから、智也早く行こう!!」
「食いつきいいな。限度はあるが、ある程度なら、な。」
その食いつき引くな。
「寄ろう!智也!!」
ぜひ行こう!異世界の酒。ぜひ飲みたい!!
・・・・すでに不安なんだが、俺だけか?それと、肩をつかんで揺さぶらないでくれ。酔う・・・・・次の目的地が決まったし針路の候補をクロに出してもらおうか。
まずは、
「クロ」
【結果は?】
「針路そのまま・・・・・それと、向こうの酒蔵に連絡しておいてくれ、行くからと」
【・・・・わかった】
「にしても、京介も酒飲みだったとはな」
【レティとセティからの報告では、自分たちの肢体に目もくれず客室に有った酒を飲んでいたそうだ。彼女たちからすれば、お役御免になったと感じたタイミングで、ドクターナグタを呼んで交代していたそうだから、任務放棄ではないでしょうか?とは聞いていたから、そんなことは無いと言っておいたが、良かったんだよな?】
「もちろんだ。俺の代わりに伝えてくれて感謝する」
【・・・・・ま、まあいい。それより、艦橋に戻ってきてはくれないだろうか?メインクルーメンバーではないから、さすがに普段と対応が違ってきてて気まずい】
「AIであるお前が気まずいとか、よっぽだな。分かった、こっちが終わり次第戻るので、ドクターナグタをこちらに戻しておいてくれ」
【すでに向かわせてある】
「さすが、仕事が早いな」
にしても、西暦でなく、皇歴。未知の地球、か。俺は探索班だから未知のことも調べるけど、どう考えても並行世界なのか、多次元宇宙に存在するのか、それとも別の・・・・・
それから、艦はさらに針路設定された道を進み、U.C.1813/7/23 シュトロネハイム惑星に到着するのだった。
「ココが酒造惑星の中でも随一を誇る酒蔵天国か!!」
「そうじゃ、ココこそ世界中で一、二位を争うほどの酒天国じゃ!」
「やめろよ!二人とも、あんまりはしゃぐなら、連れ戻すぞ!!」
「「すまない、だから連れ戻しだけは勘弁してくれ!」」
どうして、俺がこの二人の引率に選ばれるんだよ?オレ、絶対に貧乏くじ引いたぞ。智也~酷いよー。前回の罰は、この二人を暴走させない事とか、無理があるだろう!
「「何をして、おる!」んですか!」
「早く行くぞ!」「早く行きますよ!」
「「おぉ~!!」」
テンションがおかしいって、最近こんな損な役回りしかしてない気がするんだけど?おかしい。絶対おかしいい!!
なぜ、兄貴が引率をしているかというと、前回シチューを暴走させた原因であるため、今回はその罰則の意味も持ち合わせているが、たぶん引き留めることなんかできないだろうと、関係者たち全員が思っている。むしろ、賭け事にまで一部は発展しているそうだ。
もちろん、俺は参加してないからね。
にしても、買い付けのためなのか、いろんな商人の艦が見受けられるな。貨物船が全体の何パーセントを占めてるんだろうな?さっきもこの港に泊める時でさえ、肩身が狭い思いがしたもんな。
ちなみに、艦を降りる兄貴に向かって、「いってらっしゃい、艦長!」って言ってやったら、周りの艦達からの殺気が兄貴たちに向いたのは傑作だった。
あとで、クロとかに怒られたけど。
~~~「マタタビ酒ORIGINAL・GURAT」SIDE~~~
「マズい。マズいですよ!」
「ニャ!旦那様、ゼルセルタ航空宇宙軍からの通達でこちらに来られる方たちは、さぇのおかちがわかりゅしょうですニャ!」
「酒の味が分かる方が来られたとしても、今の我々では、もう成す術もありません。すべてを正直に話しましょう。それと番頭さん。呂律が回ってませよ。あと語尾、直してください」
「ニャニャニャ!申し訳ございません、でしたニャ!っと失礼いたしました」
「はぁ、それであとどれくらいでご到着されるんd」
「すいませーん」
「すいませぬな」
「「誰かおられますかー?」」
!?
「は、はいニャ!」
「だから、番頭さん。語尾、語尾を直していっててば!!」
あわただしいが仕方ないですね、こればっかりは、今の現状では、軍の介入もやむなしですか?
~~~「マタタビ酒ORIGINAL・GURAT」SIDE END~~~
-補足情報 シュトロネハイム惑星で一番の大店酒店。
マタタビ酒ORIGINAL・GURAT 本店-
「いらっしゃいませ。」
「連絡が言っていると思うが、我々はゼルs」
「存じております。
誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。




