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俺は冒険がしたい!冒険ものだけど。SF?ファンタジー?それとも?  作者: Nobita
第九章 先行・星の航路 地球編
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誤字脱字、もし見つかればご報告、よろしくお願いします。



あのあと、酷い目に合った。今年一番ひどい目に合った気がする。




副艦長はたしかに、AIではあるけれど常識くらい分かっていると、あの時の私は思っていました。












全てが終わるまでは。私の説明を聞いて、最後の、本当に最後のセリフで私はAI副長をグーで殴りに行きました。



それが、このセリフです。


【知っているさ、誰だって今の時代、わからないことは検索をかけるだろう。実際に“口から砂糖を吐く”なんて出来ないことくらい誰でもわかるだろう?ニュアンスだということくらいすぐにわかったさ。それでも懇切丁寧に教えてくれたことには感謝するよ。ハーヴィー。


そして、その振り上げた工具を降ろしてはもらえないだろうか?】



「なぜ、私がこんなに・・・・こんなに懇切丁寧に教えたと思ってるんですか!!私の休憩時間を返して!!」


【あぁ、それについては智也に許可をとろ】



「くーろー!ハーシィーさんをこっちにもーどーしーてー!!人手がたりないーかーらー」




「・・・・・」


【あ、あの?ハーヴィーさん?】





「コワレロ!このポンコツA!I!」






と、この後、艦長がここを通りかかるまでニヤケ面でかっこよく言ったつもりのAIの画面に向かって再度振り下ろす工具類。



破損する液晶画面と部品たちを、遠巻きで見る怯えた顔の、新人さんであるネーニャさんと、ちょっとキレ気味のシチューさん




見ないふりしてこの場を全力疾走で逃げたい。










「あ~ひどい目に合った」


「あはははは、あのあとシチューさんに追いかけまわされたんだって?」


くそ~、酒飲み友達に会って飲んでるときに、ホットな話題で盛り上がる。


「なんで知ってるのよ」


「あんた、それ本気で言ってるでしょ」


「うん」

そんな話題に乗るくらいこっちは暇だったのかな?



「ハーシィーも相変わらず面白いことするよねー」


この女は、こんなことをのたまうのに一児の母だそうだ。いくつで生んで育ててるんだろう?


「なーに?さっきから黙って目で語ってるのよ?あんたとはそれなりに一緒に居るけど、まだ目で会話は無理よー」


急にすごいことを言い始め・・・あぁ、お酒の度数があがったから。饒舌になったのか・




「パーシィーちゃんもオシャレして外に出たらモテルのに?」



「私がしても変なおっさんしかつれないですよ?」


「それはあなたが基地周辺でしか活動してないからでしょ?もっと基地から離れないと!」



「えー。そんなものなのかな?」


「そういうものよ。あ!レティーちゃん久しぶりだねー」


「お久しぶりでーす」




「どう?あのお客さん何かわかりそう?」


「それが、まだなんです。今は妹が一緒になって喋ってるから、私も戻りますね!」


「そっか、バイバイ!」



相変わらず、この人の交友関係は不思議だな~?


「ん?どうしたの?ハーシィーちゃん?」


「いえ、なんでもないですよ?」


「何でもないって顔に見えないよー。ほら、お姉さんに言ってごらん?ほら、ホラ」





あのあと、しっかりと聞き出そうとする、お姉さんと追っかけまわされてヘトヘトになる私がいろんな人に見られながら、ほっとかれることに気づくまで数十分かかるのだった。














「で、彼女の能力は、どうだった?それと出発してもイイかな」


【もう少し、待ってほしい。この先も立ち寄るとしても、もう少し補給物資を積み込んでいきたい】


「わかった。それにしてもシチューがあんなに溺愛するなんてな」


【彼自身、戸惑ったとしても本能で動いたからこそ、いい結果になったと思うぞ】


「それにしても、気づいているか?」


【あぁ、彼が彼女と目を合わさない一瞬だけ、顔が曇っていたな】


訳アリか。


「また、厄介ごとを背よいこんだかな?まぁ、みんなが居るんだし、何があっても乗り越えていくかな」


【そうだな、何が来ようがこの艦と私が居るんだ、大丈夫だ】


「ハハッ、そうだったな、すまん。すまん」


そうだよな、何が有ろうが、俺たちに乗り越えられない波は無いか。







いい夜だ。この満点の星空にかけて、どんな波も乗り越えて、きっと俺は・・・・







「艦長!艦長いますか!!」



「おう、居るぞ。どうした」

また厄介ごとが発生したかな?



「艦長!大変です。ブラナルズミナス星系、治安維持部隊のバシュフィック大佐が訪ねてこられました!!」



「わかった、ココへ・・・・は汚いから、応接室に通してくれるか?着替えたら俺も行くよ」


「わかりました!すぐに来てくださいね!!」











~応接室~


立派な猫耳とでっかい顔をした化け猫・・・・ゴッホン!大きい顔した猫がそこに座っていた。

「失礼、艦長。私はブラナルズミナス星系に勤務するゼルセルタ航空宇宙軍所属 治安部隊 第5349部隊の隊長をしています。バシュフィック大佐です」






さぁ、事態はおかしな方向へ進んでいく予感が、なぜかする。


どうしてこうなったんだろうな?


なぁ?

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